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公開番号2025069451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025020483,2020113492
出願日2025-02-12,2020-06-30
発明の名称点眼型洗眼用組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 9/08 20060101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、清涼化剤の刺激性が低減緩和されて、心地よい清涼感を有する点眼型洗眼用組成物、また、清涼化剤の刺激性の低減方法を提供することを目的とする。
【解決手段】トコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種と清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物。清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物にトコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種を配合する、前記点眼型洗眼用組成物の清涼化剤による刺激性を低減する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
トコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種と清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、点眼型洗眼用組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、洗眼用カップ(アイカップ)を用いた洗眼方法が知られており、該方法の一例として、洗眼用カップに洗眼液を適量(例えば5mL程)注ぎ、次いで、該カップを片側の眼周辺に押し当てて該カップ内の洗眼液と眼とを接触させ、数回まばたきを行うことにより洗眼する方法が挙げられる。しかし、該方法は、洗眼用カップが必須であり、携帯性に欠けるといった問題がある。
【0003】
また、前記方法とは異なる洗眼方法として、洗眼液を眼に直接点眼して洗眼する方法が知られている(例えば、特許文献1)。該方法は、洗眼用カップが不要であるため携帯性に優れているというメリットがある。当該、点眼様式による洗眼は、通常、点眼薬よりも多い滴下回数、例えば、1眼あたり1回3~12滴程度の点眼液を眼球に滴下することで行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-210265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らによると、点眼様式による洗眼は、点眼薬の滴下や前記洗眼用カップを用いた洗眼方法と比較して眼球に対する刺激が強く、特に、清涼化剤を配合した点眼型洗眼液を用いて洗眼すると、清涼感による心地よさよりも刺激感のほうが優ることを知見した。そこで、本発明は、清涼化剤を配合した点眼型洗眼用組成物について、清涼化剤による刺激性を低減する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意検討を行ったところ、清涼化剤を配合した点眼型洗眼用組成物にトコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種を配合することにより、清涼化剤を配合した点眼型洗眼用組成物を使用して洗眼する際の眼への刺激性を低減緩和することができることを見出した。本発明は当該知見に基づき更に検討を重ねた結果、完成されたものである。本発明には、次に掲げる実施形態が包含される。
【0007】
項1.トコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種と清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物。
項2.前記清涼化剤が、メントール、カンフル、ボルネオール及びゲラニオールからなる群より選択される少なくとも1種である、項1に記載の点眼型洗眼用組成物。
項3.抗ヒスタミン剤、増粘剤、アミノ酸塩、及び第4級アンモニウム化合物系防腐剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含有しない、項1または2に記載の点眼型洗眼用組成物。
項4.1眼あたり、1回に3~8滴点眼して用いられる、項1~3のいずれか1項に記載する点眼型洗眼用組成物。
項5.清涼化剤含有点眼型洗眼用組成物について清涼化剤の刺激性を低減するための製造方法であって、清涼化剤に加えて、トコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80
からなる群より選択される少なくとも1種を配合する工程を有する、前記方法。
項6.清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物にトコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種を配合する、前記点眼型洗眼用組成物の清涼化剤による刺激性を低減する方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、点眼様式による洗眼時における清涼化剤による刺激性を低減した点眼型洗眼用組成物を提供することができる。本発明の点眼型洗眼用組成物は、清涼化剤による刺激性が低減され、心地よい清涼感を有する。また、本発明の方法によれば、清涼化剤を配合した点眼型洗眼用組成物に対して、当該点眼型洗眼用組成物の清涼化剤による刺激性を低減することができる。このため、本発明の方法によれば、清涼化剤による刺激性が低減されて心地よい清涼感を有する点眼型洗眼用組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、トコフェロール酢酸エステル及びポリソルベート80からなる群より選択される少なくとも1種と清涼化剤を含有する点眼型洗眼用組成物を提供する。
【0010】
清涼化剤は、洗眼用組成物の成分として眼に適用できるものであればよく、例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、イソボルネオール、ゲラニオール、アネトール、オイゲノール、リモネン、シメン、テルピネオール、ピネン、シネオール、シトロネロール、カルボン、メントン、リナロール、酢酸リナロール、酢酸リナリル、及びこれらを含有する精油(例えば、ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、クールミント油、スペアミント油、ハッカ油、ウイキョウ油、ケイヒ油、ロース油、樟脳油など)等が例示される。清涼化剤においてd体、l体、dl体が存在する場合、その別は問わず、いずれであってもよい。好ましくは刺激性が強いメントール、カンフル、ボルネオール、及びゲラニオールであり、より好ましくは尖った刺激性を有するメントールである。これらの清涼化剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上を使用する場合、その上限は制限されないが、2~5種、2~4種、2~3種等が例示される。
(【0011】以降は省略されています)

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