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公開番号2025092782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062811,2021140315
出願日2025-04-04,2016-12-08
発明の名称植物エキス末の製造方法
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 36/00 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、固形製剤の崩壊性を向上させることができる植物エキス末を製造するための方法を提供することである。
【解決手段】植物の抽出物を含む原料液を、溶液温度70℃以下で噴霧乾燥処理に供する、植物エキス末の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
植物を含む漢方又は植物由来の生薬を抽出処理した後に濃縮することにより得られた原料液を、加熱処理後に、溶液温度70℃以下で噴霧乾燥処理に供して、漢方エキス末又は生薬エキス末を得る工程、及び
前記工程で得られた漢方エキス末又は生薬エキス末を含む固形製剤を調製する工程
を含む、漢方エキス末又は生薬エキス末を含む固形製剤の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記固形製剤が錠剤又は顆粒剤である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
植物を含む漢方又は植物由来の生薬を含む原料液を、加熱処理後に溶液温度70℃以下で噴霧乾燥処理に供する工程を含む漢方エキス末又は生薬エキス末の製造方法。
【請求項4】
前記漢方又は生薬が、防風通聖散、清心蓮子飲、又は茵ちん五苓散である、請求項3に記載の漢方エキス末又は生薬エキス末の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物エキス末の製造方法に関する。具体的には、本発明は、固形製剤の崩壊性を向上させることができる植物エキス末を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
植物には様々な有効成分が含まれており、その有効成分は、エキスにして製剤化され、医薬品、食品、化粧料等に広く利用されている。このような植物エキス末は、一般的には、漢方や生薬等の植物材料から水等の溶媒を用いて浸出させ、材料残渣を取り除いて得られた原料液を、濃縮し、加熱殺菌処理した後、高温のままで直ちに噴霧乾燥処理を行うことにより製造される。
【0003】
従来、このような植物エキス末を高濃度で含有する固形製剤は、植物エキス末の吸湿性が高いことから、水分に接触すると製剤表面にゲル層が形成され、水分の浸透が妨げられることで、崩壊が遅延してしまうといった問題があった。固形製剤の崩壊性を向上させるために、崩壊剤を添加することが知られている。しかしながら、植物エキス末高含有の固形製剤を製造する場合は、製剤設計の変更だけでは、崩壊性の向上は不十分であった。
【0004】
エキス末の吸湿性や溶解性、風味等を改善するための方法として、これまでに種々検討されている。例えば、特許文献1には、茶類エキスの濃厚水溶液に炭酸ガスを溶存せしめ、これを乾燥雰囲気中に加圧噴霧することにより、乾燥性が向上し、かつ、粒径が大きく、嵩比重が小さく、流動性のよい、中空球状の茶類エキスの顆粒状乾燥物を得る方法が開示されている。また、例えば、特許文献2には、酵母エキスの噴霧乾燥における粉末特性を改善するために、特定の条件下で回転ディスク式アトマイザーのスプレードライヤーで乾燥することによって、流動性、飛散性、溶解性等の粉末特性を改善したことが開示されている。
【0005】
しかしながら、これらの方法は、噴霧乾燥前の溶液に炭酸ガスを溶存させたり、何らかの方法で気泡化したものを乾燥雰囲気中で噴霧乾燥することで、中空状にすることにより溶解性が良好な粉末を得る方法である。そのため、得られたエキス末は、嵩比重が小さく、粒子径が大きなエキス末となり、最終製剤の嵩が大きくなってしまう。また、炭酸ガスを溶存させたり、気泡化したりするための特殊装置やその他の原料が必要であるため、製造コストがかさむといった問題がある。
【0006】
また、植物エキス末の製造方法と、植物エキス末を含有する錠剤等の固形製剤の崩壊性との相関はこれまでに知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平3-35898号公報
特開2006-239505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記現状に鑑みて、固形製剤の崩壊性を向上させることができる植物エキス末を製造するための方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の通り、植物エキス末は、通常、植物原材料から水や溶媒で成分を抽出して得られた原料液を、濃縮し、加熱殺菌した後、ただちに噴霧乾燥して粉末化することにより、製造される。本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、このような植物エキス末の製造工程において、加熱殺菌後に、原料液を高温に維持したまま噴霧乾燥処理に供するのではなく、加熱殺菌後に一定温度以下までに冷却してから続けて噴霧乾燥に供することにより、エキス末の性質を変化させ、固形製剤に高濃度で含有させても崩壊性を向上させることができる植物エキス末を製造できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0010】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 植物の抽出物を含む原料液を、溶液温度70℃以下で噴霧乾燥処理に供する、植物エキス末の製造方法。
項2. 植物の抽出物を含む原料液を、加熱処理後に溶液温度70℃以下に冷却して、噴霧乾燥処理に供する、項1に記載の製造方法。
項3. 前記植物の抽出物が、漢方又は生薬の抽出物である、項1又は2に記載の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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