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公開番号2025100122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217253
出願日2023-12-22
発明の名称糖衣製品
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250626BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本開示の課題は、食用タール色素を含む糖衣部を有する糖衣製品において、光暴露による退色を抑制できる糖衣製品を提供することである。
【解決手段】芯材と、前記芯材を被覆する糖衣部とを有し、前記糖衣部が、食用タール色素及びデンプンを含み、酸化チタンを含まない、糖衣製品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
芯材と、前記芯材を被覆する糖衣部とを有し、
前記糖衣部が、食用タール色素及びデンプンを含み、酸化チタンを含まない、
糖衣製品。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記食用タール色素が、赤色3号、赤色3号のアルミニウムレーキ、赤色102号、黄色5号、及び黄色5号のアルミニウムレーキよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の糖衣製品。
【請求項3】
糖衣錠である、請求項1又は2に記載の糖衣製品。
【請求項4】
芯材を、食用タール色素及びデンプンを含み、酸化チタンを含まない糖衣部で被覆する工程を含む、糖衣製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、糖衣部に食用タール色素を含んでいながらも、光暴露による退色を抑制できる糖衣製品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
糖衣製品は、芯材(内容物)の不快な味や臭気をマスキングしたり、芯材に含まれる成分を湿気や光等から保護したりするために、芯材の表面を糖衣部で被覆した製品である。糖衣製品は、服用が容易であり且つ外観も優れているため、医薬品や食品の分野で幅広く使用されている。
【0003】
従来、糖衣製品の外観を美化し商品価値を高めるために、糖衣部に着色剤を配合することにより糖衣製品を着色することが行われている。例えば、特許文献1には、糖衣層の最外層が溶解度の低い糖アルコール類、溶解度の高い糖類、及び着色剤からなる着色糖衣錠は、高水分で分解する薬物の安定化が図れ、マスキング性、防湿性を有し、且つ、表面をきれいにできることが記載されている。また、特許文献2には、結晶性マルチトール10.0~50.0重量%とキシリトール、エリスリトール、マンニトール、ソルビトールからなる群から選ばれる1種もしくは2種以上の混合物である結晶性粉末50.0~90.0重量%とを含む芯材に、着色料を含有したマルチトール液で糖衣を施すことにより、色調および食感が良好な硬質糖衣錠剤が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-10798号公報
特開2003-155226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
食品や医薬品に使用可能な着色料として食用タール色素が知られている。本発明者は、食用タール色素で着色した糖衣部を有する糖衣製品について開発を試みたところ、食用タール色素を含む糖衣部を有する糖衣製品では、光暴露により退色が生じ、光安定性に劣るという課題を知得した。
【0006】
そこで、本開示は、食用タール色素を含む糖衣部を有する糖衣製品において、光暴露による退色を抑制できる糖衣製品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、糖衣製品において、食用タール色素と共にデンプンを含有し、且つ酸化チタンを含まない糖衣部を設けることにより、光暴露による退色を抑制し、優れた光安定性を備え得ることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、食用タール色素を含む糖衣部を有する糖衣製品において、光暴露による退色を抑制でき、優れた光安定性を備えさせることができる。
【0009】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 芯材と、前記芯材を被覆する糖衣部とを有し、
前記糖衣部が、食用タール色素及びデンプンを含み、酸化チタンを含まない、
糖衣製品。
項2. 前記食用タール色素が、赤色3号、赤色3号のアルミニウムレーキ、赤色102号、黄色5号、及び黄色5号のアルミニウムレーキよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の糖衣製品。
項3. 糖衣錠である、項1又は2に記載の糖衣製品。
項4. 芯材を、食用タール色素及びデンプンを含み、酸化チタンを含まない糖衣部で被覆する工程を含む、糖衣製品の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0010】
糖衣錠(実施例1及び比較例1~2)を、太陽光が直接暴露する室内に5日間静置した後に、太陽光の暴露前後でのxy3D一致度(色分布一致度)を求めた結果である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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