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公開番号
2025107498
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2025082847,2020211529
出願日
2025-05-16,2020-12-21
発明の名称
繊毛運動活性化剤
出願人
小林製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
33/00 20060101AFI20250710BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の目的は、繊毛運動を活性化できる剤を提供することである。
【解決手段】炭酸水素ナトリウムは、繊毛の運動を活性化できる作用があるため、繊毛運動活性化剤の有効成分となる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭酸水素ナトリウムを含有する、繊毛運動活性化剤。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
用時に前記炭酸ナトリウムを含有する水性液剤の形態で用いられる、請求項1に記載の繊毛運動活性化剤。
【請求項3】
前記水性液剤pHが8.2~9.1である、請求項2に記載の繊毛運動活性化剤。
【請求項4】
鼻腔粘液線毛に適用される、請求項1~3のいずれかに記載の繊毛運動活性化剤。
【請求項5】
ムズムズ感を呈する鼻腔又は鼻症状を呈さない鼻腔の洗浄に用いられる、請求項1~4のいずれかに記載の繊毛運動活性化剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊毛運動活性化剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ウイルス及び細菌等の病原体は、体内に入り込むことで感染症を引き起こす。新しい病原体の出現は新しい感染症を引き起こし、有効な治療法及びワクチンが確立されていない段階では、病原体に対する防御こそ最善の対策となる。
【0003】
肺感染症を引き起こす病原体に対する防御においては、口や鼻から吸い込んだ病原体を肺に到達しないよう、咽喉から肺に至る気道(下気道)の内壁を覆う粘膜及び線毛の機能が重視されている。このため、防御力を高めるアプローチの1つとして、気道粘膜における繊毛運動を活性化する成分の研究がなされている。
【0004】
また、繊毛は、咽喉から肺に至る気道(下気道)だけでなく、鼻腔粘膜にも存在している。鼻腔粘膜に侵入した異物は繊毛の機能により輸送されのどへ排泄される。副鼻腔炎患者やアレルギー性鼻炎患者には、膿性鼻漏が繊毛に絡まることで、異物を排出する働きが衰えている。また、非特許文献1には、鼻腔粘液繊毛クリアランスの低下が高齢者の特徴として認められることが報告されており、非特許文献2には、鼻粘膜粘液繊毛輸送機能が、喫煙者が非喫煙者に比して低下していることが報告されている。さらに、鼻粘膜粘液繊毛の機能に影響を与える因子としてpHが知られており、非特許文献3には、pHが7.8前後で最も活発で、pHが8.1~6.5の範囲においてはだいたいにおいて活発な運動を続けるが、この範囲を超えると活発度の減衰が早くなることが報告されている。鼻腔粘液繊毛の運動が衰えると異物が長時間鼻腔内に停滞しやすく、病原体が増殖しやすくなる。このため、防御力を高める別のアプローチとして、鼻腔洗浄が推奨されている。
【0005】
例えば、鼻腔に侵入してきた異物を除去する方法として、生理食塩水での鼻洗浄が知られている。非特許文献4には、サッカリンテストを用い、生理食塩水の鼻腔内投与によって慢性副鼻腔炎患者の低下した鼻粘膜繊毛運動機能が改善されることが報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Management of community-acquired pneumonia in older adults. Ther Adv Infect Dis.2014;2:3-16.
「Technetium 99m によるヒト鼻腔粘液繊毛機能測定法」、日本鼻科学会会誌、第4群、基礎IV、p.54-59、1982年
「鼻粘膜繊毛運動に関する実験的研究」耳鼻咽喉科臨床, 1955 年 48 巻 9 号 p. 635-653
「生理的食塩水エアロゾルの鼻粘膜粘液繊毛輸送機能に及ぼす影響について」耳展 38: 補2; 134~138, 1995
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献4に記載される鼻腔内洗浄で鼻粘膜繊毛運動機能が改善するのは、膿性鼻漏の繊毛への絡まりが緩まることで繊毛が解放されることによる、いわば物理的洗浄に伴う付随的な効果である。つまり、非特許文献4に記載される鼻腔内洗浄は、繊毛運動自体を生理的に活性化するものではないため、慢性副鼻腔炎患者に対して有効であるにすぎず、膿性鼻漏の症状がない鼻腔に対して適用した場合にも繊毛運動を活性化できるものではない。
【0008】
そこで、本発明は、繊毛運動を活性化できる剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、炭酸水素ナトリウムが繊毛運動を活性化できる効果を奏することを見出した。本発明は、この知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0010】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 炭酸水素ナトリウムを含有する、繊毛運動活性化剤。
項2. 用時に前記炭酸ナトリウムを含有する水性液剤の形態で用いられる、項1に記載の繊毛運動活性化剤。
項3. 前記水性液剤pHが8.2~9.1である、項2に記載の繊毛運動活性化剤。
項4. 鼻腔粘液線毛に適用される、項1~3のいずれかに記載の繊毛運動活性化剤。
項5. ムズムズ感を呈する鼻腔又は鼻症状を呈さない鼻腔の洗浄に用いられる、項1~4のいずれかに記載の繊毛運動活性化剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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