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公開番号2025035304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142261
出願日2023-09-01
発明の名称ファブリペロー干渉フィルタ
出願人浜松ホトニクス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 26/00 20060101AFI20250306BHJP(光学)
要約【課題】所望の波長を有する光の透過率を向上させることができるファブリペロー干渉フィルタを提供する。
【解決手段】ファブリペロー干渉フィルタ1は、第1反射膜50と、第2反射膜60と、第1電極19を含み、第1反射膜50を支持している第1層10と、第1層10上に積層された第2層20と、を備える。第2層20は、第2基板21と、第2基板21の表面21b上において第1電極19と向かい合っている第2電極22と、第2基板21の表面21a上に配置された第3電極24と、第2基板21に設けられた複数の貫通電極26と、を含む。第1層10は、光透過領域1aと重なる部分がZ軸方向に移動可能な可動部10aとして構成された可動層である。第3電極24は、複数の貫通電極26を介して第2電極22と電気的に接続されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1反射膜と、
光透過領域において、空間を介して前記第1反射膜と向かい合っている第2反射膜と、
第1電極を含み、前記第1反射膜を支持している第1層と、
前記第1反射膜及び前記第2反射膜が互いに向かい合っている第1方向における一方の側において前記第1層上に積層された第2層と、を備え、
前記第2層は、
前記第1層側の第1面及び前記第1層とは反対側の第2面を有する基板と、
前記第1面上に配置されており、前記第1方向において空間を介して前記第1電極と向かい合っている第2電極と、
前記第2面上に配置された第3電極と、
前記基板に設けられた複数の貫通電極と、を含み、
前記第1層又は前記第2層は、前記光透過領域と重なる部分が前記第1方向に移動可能な可動部として構成された可動層であり、
前記第3電極は、前記複数の貫通電極を介して前記第1電極及び前記第2電極の一方の電極と電気的に接続されている、ファブリペロー干渉フィルタ。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記可動層は、前記第1層である、請求項1に記載のファブリペロー干渉フィルタ。
【請求項3】
前記第1方向における他方の側において前記第1層上に積層されており、前記第2反射膜を支持している第3層を更に備える、請求項2に記載のファブリペロー干渉フィルタ。
【請求項4】
前記第1反射膜及び前記第2反射膜に対して前記第1方向における他方の側に位置しており、前記第1方向から見た場合に前記光透過領域を包囲している吸収膜を更に備え、
少なくとも前記吸収膜における前記一方の側の面は、光吸収性を有している、請求項1に記載のファブリペロー干渉フィルタ。
【請求項5】
前記第3電極は、前記複数の貫通電極を介して前記第2電極と電気的に接続されている、請求項1に記載のファブリペロー干渉フィルタ。
【請求項6】
前記第1電極及び前記第2電極の前記一方の電極は、前記第1方向から見た場合に前記光透過領域を包囲している複数の電極であり、
前記第3電極は、前記第1方向から見た場合に前記光透過領域を包囲している複数の第3電極であり、
前記複数の電極のそれぞれは、前記複数の貫通電極の少なくとも二つの貫通電極を介して前記複数の第3電極のそれぞれと電気的に接続されている、請求項1に記載のファブリペロー干渉フィルタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ファブリペロー干渉フィルタに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
第1基板と、第1基板上に積層された第2基板と、第1基板における第2基板側の第1表面に形成された第1反射膜と、第1反射膜と向かい合うように第2基板における第1基板側の第2表面に形成された第2反射膜と、第1基板の第1表面に形成された第1電極と、第1電極と向かい合うように第2基板の第2表面に形成された第2電極と、第2基板における第1基板とは反対側の第3表面に形成された第1パッド及び第2パッドと、第2基板に設けられており、第1電極と第1パッドとを電気的に接続している第1貫通電極と、第2基板に設けられており、第2電極と第2パッドとを電気的に接続している第2貫通電極と、を備えるファブリペロー干渉フィルタであって、第1基板において第1反射膜を支持している部分が、第1反射膜と第2反射膜との間の距離を変化させるための可動部として構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-83850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなファブリペロー干渉フィルタでは、第1反射膜を包囲するように第1電極が第1基板の第1表面に形成され、第2反射膜を包囲するように第2電極が第2基板の第2表面に形成されることが一般的である。そのため、第1電極と第1パッドとが一つの第1貫通電極によって接続されていると、第1電極において第1貫通電極に近い領域と第1電極から遠い領域との間に電位差が生じるおそれがある。同様に、第2電極と第2パッドとが一つの第2貫通電極によって接続されていると、第2電極において第2貫通電極に近い領域と第2電極から遠い領域との間に電位差が生じるおそれがある。このような電位差が生じると、第1反射膜と第2反射膜との間の距離が場所によって変わり、所望の波長を有する光の透過率が低下してしまう。
【0005】
本発明は、所望の波長を有する光の透過率を向上させることができるファブリペロー干渉フィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のファブリペロー干渉フィルタは、[1]「第1反射膜と、光透過領域において、空間を介して前記第1反射膜と向かい合っている第2反射膜と、第1電極を含み、前記第1反射膜を支持している第1層と、前記第1反射膜及び前記第2反射膜が互いに向かい合っている第1方向における一方の側において前記第1層上に積層された第2層と、を備え、前記第2層は、前記第1層側の第1面及び前記第1層とは反対側の第2面を有する基板と、前記第1面上に配置されており、前記第1方向において空間を介して前記第1電極と向かい合っている第2電極と、前記第2面上に配置された第3電極と、前記基板に設けられた複数の貫通電極と、を含み、前記第1層又は前記第2層は、前記光透過領域と重なる部分が前記第1方向に移動可能な可動部として構成された可動層であり、前記第3電極は、前記複数の貫通電極を介して前記第1電極及び前記第2電極の一方の電極と電気的に接続されている、ファブリペロー干渉フィルタ」である。
【0007】
上記[1]に記載のファブリペロー干渉フィルタでは、複数の貫通電極を介して第3電極が第1電極及び第2電極の一方の電極と電気的に接続されている。これにより、一つの貫通電極を介して第3電極が第1電極及び第2電極の一方の電極と電気的に接続されている場合に比べ、第1電極及び第2電極の一方の電極内において電位差が生じるのを抑制することができ、その結果、第1反射膜と第2反射膜との間の距離が場所によって変わるのを抑制することができる。よって、上記[1]に記載のファブリペロー干渉フィルタによれば、所望の波長を有する光の透過率を向上させることができる。
【0008】
本発明のファブリペロー干渉フィルタは、[2]「前記可動層は、前記第1層である、上記[1]に記載のファブリペロー干渉フィルタ」であってもよい。当該[2]に記載のファブリペロー干渉フィルタによれば、第2層を可動層として構成する必要がないため、基板に対する第2電極、第3電極、及び複数の貫通電極の形成を容易化することができる。
【0009】
本発明のファブリペロー干渉フィルタは、[3]「前記第1方向における他方の側において前記第1層上に積層されており、前記第2反射膜を支持している第3層を更に備える、上記[2]に記載のファブリペロー干渉フィルタ」であってもよい。当該[3]に記載のファブリペロー干渉フィルタによれば、第1層の可動部を第2層及び第3層によって両側から保護することができる。
【0010】
本発明のファブリペロー干渉フィルタは、[4]「前記第1反射膜及び前記第2反射膜に対して前記第1方向における他方の側に位置しており、前記第1方向から見た場合に前記光透過領域を包囲している吸収膜を更に備え、少なくとも前記吸収膜における前記一方の側の面は、光吸収性を有している、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載のファブリペロー干渉フィルタ」であってもよい。当該[4]に記載のファブリペロー干渉フィルタによれば、第2層の基板の第2面からファブリペロー干渉フィルタ内に光が入射する場合に、例えば、第1反射膜及び第2反射膜を斜めに透過した光が吸収膜に吸収されることになるため、ファブリペロー干渉フィルタから迷光が出射されるのを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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