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公開番号2025035235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142155
出願日2023-09-01
発明の名称二重殻タンクの外殻点検装置
出願人タマダ株式会社
代理人個人
主分類G01M 3/26 20060101AFI20250306BHJP(測定;試験)
要約【課題】地下埋設型の二重殻タンクの内外殻の点検装置に関し、適時に人手を煩わせること無く、複数のタンクを制御側施設に設けた窒素発生装置及び圧力センサで点検できるようにする。
【解決手段】タイマを含む制御器10及び窒素セパレータ23及び圧力センサ20を制御側施設100に置き、タンク1(1a-1d)にエジェクタないし圧力調整器を設け、制御側施設とタンクとを地下に埋設した窒素チューブ5(5a-5d)及び圧力チューブ6(6a-6d)で接続する。制御器は、登録された点検手順に従って各タンクの窒素供給弁4及び圧力検出弁8を開閉して、点検対象タンクを切り替えると共に、登録された手順に従って各タンクの殻間隙を減圧ないし加圧及びその後の圧力変化の検出及び記録を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内殻と外殻との間に殻間隙を備えた地下埋設型の2重殻タンクと当該タンクの状態を監視する制御側施設とを備え、前記タンクの内殻と外殻との間に形成されている殻間隙を窒素ガスを用いて加圧ないし減圧して前記内殻ないし外殻の損傷の有無を点検する液体貯蔵設備の外殻点検装置において、
前記制御側施設とタンクとの間に窒素チューブ及び圧力チューブが配設され、
前記制御側施設は、コンプレッサ、当該コンプレッサで加圧された空気から窒素ガスを分離する窒素セパレータ、前記殻間隙の圧力を検出する圧力センサ、前記窒素チューブと窒素セパレータとを接続する配管中に設けた窒素供給弁、前記圧力チューブを前記圧力センサに接続する配管中に設けた圧力検出弁及びタイマを含む制御器を備え、
前記窒素チューブ及び圧力チューブが前記殻間隙に連通され、
前記制御器は、前記窒素供給弁及び前記圧力検出弁を前記制御器に設定された時間間隔で開閉する、二重殻タンクの外殻点検装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記タンクは、前記窒素チューブと前記殻間隙との間に圧力検出弁を備えている、請求項1記載の二重殻タンクの外殻点検装置。
【請求項3】
前記タンクは、加圧ガス流入口を前記窒素チューブに接続されかつ負圧発生口を前記殻間隙に接続されたエジェクタを備えている、請求項1記載の二重殻タンクの外殻点検装置。
【請求項4】
1箇所の前記制御側施設と複数の前記タンクと当該タンクのそれぞれと前記1箇所の制御側施設との間に配置された前記窒素チューブ及び圧力チューブとを備え、前記1箇所の制御側施設は、当該施設に設置した窒素セパレータ及び圧力センサを前記複数のタンクの窒素チューブ及び圧力チューブに順次切り替える複数個の窒素供給弁及び圧力検出弁を備えている、請求項2又は3記載の二重殻タンクの外殻点検装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、地下埋設型の二重殻タンクの内外殻の点検装置に関するもので、特に鋼製の内殻と強化プラスチック製の外殻とを備えたいわゆるSF二重殻タンクの外殻の漏れ検出に特に好適な上記装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
SF二重殻タンクは、鋼製のタンク内殻の外側に繊維強化プラスチック(FRP)からなるタンク外殻を設けてタンク本体としたタンクで、内殻と外殻との間に狭い間隙(以下、「殻間隙」という。)を備えている。地下埋設型のタンク本体には、タンク埋設時の土砂の埋め戻し時の外力、地震や地盤の不等沈下などによる外力が作用して、亀裂などの損傷が生ずることがある。このような損傷は、タンクの破損という重大事故を引き起こすおそれがあるため、損傷を早期に検出して必要な補修を行う必要がある。
【0003】
タンク殻の損傷を検出する手段として、タンクの上部から殻間隙の底面に連通する検知管を挿入すると共に、検知管の底部に、内殻から漏洩する内容物及び外殻から流入する地下水の双方を検知することができる液センサ(例えばフロートセンサ)を設け、当該液センサの出力をサービスステーションの事務所などの制御側施設に設けたモニタで監視することで、殻の損傷を検知する漏れ検出装置を設ける手段が実用されている(特許文献1)。
【0004】
しかし上記手段では、タンクが地下水のない場所に設置されている場合や地下水の水位が下がった場合、外殻の損傷を検出することができない。そこで、二重殻タンクの外殻に損傷がないことを確認する手段として、定期的に(現行では3年に一度)殻間隙を加圧ないし減圧してその圧力変化を見ることにより、外殻の漏れ点検を行っている(非特許文献1)。
【0005】
本願出願人は、特許文献2において、窒素ガスボンベを用いて殻間隙を加圧ないし負圧にすることで、危険物貯蔵用に用いられる二重殻タンクにおける上記漏れ検出を安全かつ簡易に行うことができるようにした手段を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-025987号公報
特開2019-202827号公報
【非特許文献】
【0007】
地下タンク等定期点検テキスト
消防危第66号(平成19年3月28日)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、規定された3年に一度の外殻の漏れ検査では、最悪の場合、損傷が生じてから3年間それが検出されないまま放置されることになり、その間に地震が発生してタンクが破壊されるおそれがあり得ることを考えれば、より頻繁に、好ましくは継続的に外殻の損傷を検出できるようにすることが望まれる。
【0009】
また、試験方法として、試験圧力の値はもちろんのこと、加減圧の速度、既定の加圧ないし減圧値に達した後の静置時間、その後の計測時間など、試験に時間がかかり、人手により殻間隙の加減圧を行ってその後の圧力変化を調べる作業は、時間がかかる。特に複数のタンクを設置している事業者にとっては点検作業に多大な時間と労力が必要になる。
【0010】
また、特許文献2で提案した手段では、加圧の検査の場合は窒素ガスを押し出す方向が一方向となり制御側施設への可燃性ガスの流出がないが、減圧検査の場合エジェクタが制御側施設にある為、可燃性ガス流れ込み、防爆対策が必要となる。又、不活性ガスがボンベで提供されるので、残量管理もしなければならない。
(【0011】以降は省略されています)

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