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公開番号2025034937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141626
出願日2023-08-31
発明の名称椅子用クッション材及びその製造方法
出願人株式会社イトーキ
代理人個人,個人
主分類A47C 27/12 20060101AFI20250306BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】巻き込み可能な変形許容部を有する椅子用クッション材において、樹脂繊維を絡ませて構成された立体網状態体を使用しても曲がり変形が容易化な形態を提供する。
【解決手段】座2は、樹脂製のインナーシェル9とその上に張られた2層式のクッション材10とを備えており、2層のクッション材10(33,34)は立体網状態体で構成されている。インナーシェル9の前部には、横長メインスリット12や帯状ブランク14から成る変形許容部9aが形成されて、クッション材10の前部には、溝条35を有する変形許容部10aが形成されている。また、クッション材10の変形許容部10aの裏面には、不織布やウレタン樹脂から成る補助クッション材37が配置されている。クッション材10を構成する立体網状態体は弾性力が高いが、深い溝条35が形成されているため、容易に巻き込むことができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
仮想軸線回りに曲がり変形可能な曲がり変形許容部を備えた椅子用クッション材であって、
合成樹脂製の曲がりくねった弾性繊維群を立体的に絡ませて形成された立体網状構造体であり、
前記曲がり変形許容部のうち着座者の荷重が掛かる側と反対側の裏面に、曲がり変形を容易化するための溝条が、前記仮想軸線方向の全長にわたって延びるように形成されている、
椅子用クッション材。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記溝条が複数本並列配置されていて、前記曲がり変形許容部は蛇腹状に形成されており、かつ、前記溝条の底部の箇所では他の部位よりも密度が高くなっている、
請求項1に記載した椅子用クッション材。
【請求項3】
前部が下方に巻き込み可能な曲がり変形許容部になっている座のクッション材であって、
前記曲がり変形許容部の下面に、前後に離反して複数本の前記溝条が左右全長に亙って延びるように形成されている、
請求項2に記載した椅子用クッション材。
【請求項4】
前記曲がり変形許容部の裏面に、不織布又は発泡弾性体からなる補助クッション材を重ね配置している、
請求項2又は3に記載した椅子用クッション材。
【請求項5】
前記溝条は、クッション材の厚さの半分以上の深さになっている、
請求項2又は3に記載した椅子用クッション材。
【請求項6】
仮想軸線回りに曲がり変形可能な曲がり変形許容部を備えた椅子用クッション材の製造方法であって、
合成樹脂製の弾性繊維群を立体的に絡ませて形成された略等厚のシート状材料を用意する工程と、
前記材料のうち前記曲がり部変形許容部になる部位でかつ着座者と反対側になる裏面に、熱プレスによって前記仮想軸線方向に長く延びる溝条を形成する熱プレス工程と、
を備えている、
椅子用クッション材の製造方法。
【請求項7】
前部が下方に巻き込み可能な曲がり変形許容部になっている座用クッション材の製造方法であり、
前記材料のうち前記曲がり変形許容部になる部位に、曲がり方向に並んだ複数本の前記溝条が左右全長に亙って延びるように形成される、
請求項6に記載した椅子用クッション材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、椅子の座や背もたれに使用するクッション材及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、巻き込み又は屈曲可能に構成されたクッション材を対象にしている。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
椅子において、使用者の体格や好みに応じて座の前端の位置を調節可能とすることが行われている。座の前端の位置を調節する手段としては、座の全体を前後移動させる方法と、座の前部を下方に巻き込むこととが行われており、後者の例が特許文献1に開示されている。
【0003】
引用文献1では、クッション材の前部に左右横長の溝条を複数条形成することにより、当該クッション材の前部を変形許容部と成しているが、溝条は、その左右両側に厚肉部が存在するクローズド方式になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-103068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、椅子の座や背もたれのクッション材としては発泡ウレタンが多用されており、特許文献1のクッション材も発泡ウレタンを想定していると思料される。しかし、発泡ウレタンは、通気性が悪い問題や、弾性力が必ずしも高くない問題、或いは、使用しているうちに弾性復元力が低下してしまうヘタリが発生しやすい問題などある。
【0006】
他方、弾性に富んだ樹脂繊維を絡めて結合させた不織布状の立体網状態体が存在しており、この立体網状態体は、通気性に優れると共に高い反発力を有し、また、耐久性にも優れている。繊維の太さや密度を調整することにより、相当に柔らかい感触も実現できる。
【0007】
そこで、座や背もたれのクッション材としてこの立体網状態体を使用することが行われているが、巻き込み方式の座等のクッション材として立体網状態体を使用すると、立体網状態体は弾性抵抗が大きいため、スムースに巻き込みできなかったり、巻き込みに大きな力を要したりする問題が発生する。
【0008】
本願発明は、この問題を解消することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は様々な構成を含んでおり、その例を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明はクッション材を対象にしており、
「仮想軸線回りに曲がり変形可能な曲がり変形許容部を備えた椅子用クッション材であって、
合成樹脂製の曲がりくねった弾性繊維群を立体的に絡ませて形成された立体網状構造体であり、
前記曲がり変形許容部のうち着座者の荷重が掛かる側と反対側の裏面に、曲がり変形を容易化するための溝条が、前記仮想軸線方向の全長にわたって延びるように形成されている」
という構成になっている。
【0010】
請求項2の発明は請求項1の展開例であり、
「前記溝条が複数本並列配置されていて、前記曲がり変形許容部は蛇腹状に形成されており、かつ、前記溝条の底部の箇所では他の部位よりも密度が高くなっている」
という構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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