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公開番号
2025034113
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140293
出願日
2023-08-30
発明の名称
キャップ開閉具
出願人
日本クロージャー株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B67B
7/18 20060101AFI20250306BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約
【課題】持ち忘れを軽減可能で、使い勝手に優れたキャップ開閉具を提供する。
【解決手段】環状部材100と、環状部材を収納可能な第2の開口部205を有する収納部材200と、環状部材100と収納部材200とを繋ぐ軸部材400と、収納部材200に対して連結され、かつ携帯品に取り付けられる被取付部材300と、を備え、第2の開口部205に対して環状部材100が収納された状態では、環状部材100と収納部材200は回転方向に対して係合されると共に、被取付部材300に対して収納部材200の回転方向を一方方向に制限するラチェット機構が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器のキャップに対して嵌合可能かつキャップを開閉させる回転方向に対して係合可能な第1の開口部を有する環状部と、
前記環状部を収納可能な第2の開口部を有する収納部と、
前記第2の開口部に対して前記環状部を収納した状態と前記第2の開口部から前記環状部を離間させた状態とを取り得ることを可能としつつ、前記環状部と前記収納部とを繋ぐ繋ぎ部と、
前記収納部に対して連結され、かつ携帯品に取り付けられる被取付部と、
を備え、
前記第2の開口部に対して前記環状部が収納された状態では、前記環状部と前記収納部は前記回転方向に対して係合されると共に、
前記被取付部に対して前記収納部の回転方向を一方方向に制限するラチェット機構が設けられていることを特徴とするキャップ開閉具。
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【請求項2】
前記収納部と前記被取付部は、互いに離間する方向に対しては移動が規制され、相対的に回転する方向に対しては移動が許容される係合構造が設けられると共に、前記係合構造とは別に前記ラチェット機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ開閉具。
【請求項3】
前記ラチェット機構は、前記収納部と前記被取付部のうちの一方に設けられる複数のラチェット爪と、他方に設けられる少なくとも一つのラチェット片により構成される共に、
前記被取付部に対して前記収納部が前記一方方向に回転すると前記ラチェット片が前記ラチェット爪を乗り越え、他方方向に回転しようとすると前記ラチェット片が前記ラチェット爪に係合して回転が規制されることを特徴とする請求項2に記載のキャップ開閉具。
【請求項4】
前記ラチェット片は径方向に対して撓み変形可能に設けられており、前記ラチェット片と前記ラチェット爪は周面同士が摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のキャップ開閉具。
【請求項5】
前記収納部は、円環状の部材であり、内周面側に全周に亘って複数の前記ラチェット爪が設けられると共に、
前記被取付部には、円環状の前記収納部における前記複数のラチェット爪が設けられた部分の内側に入り込むように配置される前記ラチェット片が周方向に間隔を空けて複数設けられることを特徴とする請求項4に記載のキャップ開閉具。
【請求項6】
前記ラチェット片は、前記被取付部に対する前記収納部の回転中心軸線と平行な方向に対して撓み変形可能に設けられており、前記ラチェット片と前記ラチェット爪は対向面同士が摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のキャップ開閉具。
【請求項7】
前記収納部から前記被取付部の方向に見て、前記収納部は、前記被取付部に対して反時計回り方向への回転が規制されることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のキャップ開閉具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器のキャップを開閉するキャップ開閉具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
高齢者など握力の低い者でも、ペットボトルなどの容器のキャップを容易に開閉できるようにするためのキャップ開閉具(キャップオープナー)が知られている。このようなキャップ開閉具は、一般的には、生活必需品としては捉え難く、外出の際などに持ち忘れしやすく、外出先で容器のキャップを開けるのに苦労する場合がある。そこで、本願の出願人は、携帯品にキャップ開閉具を取り付ける技術を提案している(特許文献1参照)。
【0003】
この技術によれば、キャップ開閉具の持ち忘れを軽減することができる。しかしながら、携帯品がスマートフォンのように、一般的なキャップオープナーと形状が大きく異なる場合には、感覚的な相違からか、キャップを開けようとするにも拘わらず、キャップを閉める方向に回転させてしまうケースが多いとの検証結果が得られている。この場合、大きな負荷がキャップ開閉具に作用して破損してしまう虞がある。また、通常、手指だけでキャップを開ける場合には、例えば、左手で容器を持って固定したまま、右手でキャップを開ける動作が行われる。これに対して、上記の技術において、スマートフォンにキャップ開閉具を取り付けた場合に、左手で容器を持って、右手でスマートフォンを回転させてキャップを開ける場合、スマートフォンの寸法形状に因り、その動作中に、容器とスマートフォンの両者を持ち替えなければキャップを開けるのが難しい。更に、上記の技術においては、キャップ開閉具をスマホスタンドとしても利用できる。しかしながら、スマートフォンにキャップ開閉具を取り付けた状態では、キャップ開閉具におけるスマートフォンが接着等される部材と、スマートフォンとの位置関係は固定される。そのため、これらの位置関係によっては、キャップ開閉具をスマホスタンドとして利用した場合、スマートフォンの画面が斜めになっていて、キャップ開閉具に対してスマートフォンを回転させたくても、回転させることができない。従って、スマートフォンにキャップ開閉具を接着し直すか、接着し直せない接着方法が採用される場合には、接着する際に慎重に作業をしなければならない。以上のように、未だ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-96452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、持ち忘れを軽減可能で、使い勝手に優れたキャップ開閉具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0007】
本発明のキャップ開閉具は、
容器のキャップに対して嵌合可能かつキャップを開閉させる回転方向に対して係合可能な第1の開口部を有する環状部と、
前記環状部を収納可能な第2の開口部を有する収納部と、
前記第2の開口部に対して前記環状部を収納した状態と前記第2の開口部から前記環状部を離間させた状態とを取り得ることを可能としつつ、前記環状部と前記収納部とを繋ぐ
繋ぎ部と、
前記収納部に対して連結され、かつ携帯品に取り付けられる被取付部と、
を備え、
前記第2の開口部に対して前記環状部が収納された状態では、前記環状部と前記収納部は前記回転方向に対して係合されると共に、
前記被取付部に対して前記収納部の回転方向を一方方向に制限するラチェット機構が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、被取付部が携帯品に取り付けられることで、キャップ開閉具が携帯品に取り付けられる。これにより、キャップ開閉具の持ち忘れを軽減することができる。また、繋ぎ部によって環状部は収納部に繋がれているため、環状部における第1の開口部に指を掛けるようにすることで、携帯品を手で持って使用する際に携帯品の落下を抑制することができる。また、第2の開口部に対して環状部が収納された状態では、環状部と収納部は前記回転方向に対して係合されるので、キャップを開閉する際に、携帯品を握りながら携帯品に力を加えてキャップを開くことができる。更に、ラチェット機構が設けられることで、被取付部に対して収納部を所望の方向にのみ回転させることができ、他方の方向への回転を規制することができる。これに伴い、携帯品を環状部及び収納部に対して回転させることもできる。
【0009】
前記収納部と前記被取付部は、互いに離間する方向に対しては移動が規制され、相対的に回転する方向に対しては移動が許容される係合構造が設けられると共に、前記係合構造とは別に前記ラチェット機構が設けられているとよい。
【0010】
これにより、収納部と被取付部との係合状態を維持させたまま、これらを相対的に回転させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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