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公開番号
2025033088
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023138579
出願日
2023-08-29
発明の名称
電源分配装置
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02H
5/04 20060101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】車載装置の追加や変更の際に、電線保護機能の再設計を要することなく、上流側から下流側まで電線保護を成立させる。
【解決手段】第1電源分配装置11は、遮断部111と、第1遮断特性に基づいて遮断部111を制御する制御部113とを備え、第2及び第3電源分配装置12,13は、遮断部121,131と、第2遮断特性に基づいて遮断部121,131を制御する制御部123,133とを備える。第1遮断特性と第2遮断特性とは、遮断部111の遮断時間が遮断部121,131の遮断時間よりも長くなるように初期設定されている。制御部113は、車載負荷2B,2Cが変更又は追加されて遮断部121,131の遮断特性が変更され、遮断部111の遮断時間が遮断部121,131の遮断時間より短くなった場合に、遮断部111の遮断時間が遮断部121,131の遮断時間より長くなるように第1遮断特性を変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電源装置から供給された電力を分配する第1電源分配装置と、
前記第1電源分配装置により分配された電力を車載装置に分配する第2電源分配装置とを備え、
前記第1電源分配装置は、
前記電源装置から前記第2電源分配装置へ電力を供給する第1電線を接続又は遮断する第1遮断部と、
前記第1電線の熱量と前記第1電線への通電開始から前記第1遮断部が遮断するまでの時間である第1遮断時間との関係を示す第1遮断特性に基づいて、前記第1遮断部を制御する第1制御部と
を備え、
前記第2電源分配装置は、
前記第1電源分配装置から前記車載装置へ電力を供給する第2電線を接続又は遮断する第2遮断部と、
前記第2電線の熱量と前記第2電線への通電開始から前記第2遮断部が遮断するまでの時間である第2遮断時間との関係を示す第2遮断特性に基づいて、前記第2遮断部を制御する第2制御部と
を備え、
前記第1遮断特性と前記第2遮断特性とは、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より長くなるように、初期設定されており、
前記第1制御部は、前記車載装置が変更又は追加されて前記第2遮断特性が変更され、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より短くなった場合に、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より長くなるように前記第1遮断特性を変更する第1遮断特性変更処理を実行する電源分配装置。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記第1遮断特性と前記第2遮断特性とは、前記第1遮断時間と前記第2遮断時間とが、前記第1電線の通電開始から発煙するまでの時間である発煙時間よりも短くなるように、初期設定されており、
前記第1制御部は、前記第1遮断特性変更処理において、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より長く、且つ、前記発煙時間より短くなるように、前記第1遮断特性を変更する請求項1に記載の電源分配装置。
【請求項3】
前記第1制御部と前記第2制御部とは通信可能に接続され、
前記第1制御部は、
前記第2制御部から前記第2遮断特性を受信し、
所定の通電電流が前記第1電線に流れた場合の前記第1遮断時間を前記第1遮断特性に基づいて算出し、
前記所定の通電電流が前記第2電線に流れた場合の前記第2遮断時間を前記第2遮断特性に基づいて算出し、
算出した前記第1遮断時間が算出した前記第2遮断時間より短い場合に、前記第1遮断特性変更処理を実行する請求項1又は2に記載の電源分配装置。
【請求項4】
前記第1電源分配装置は、前記第1遮断部の電圧及び電流を検出する第1検出部を備え、
前記第2電源分配装置は、前記第2遮断部の電圧及び電流を検出する第2検出部を備え、
前記第1制御部は、前記第2制御部から前記第2検出部により検出された前記第2遮断部の電圧及び電流の検出値を受信する請求項3に記載の電源分配装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源分配装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電源電力を複数の車載装置に分配する機能を有する車載の電源分配装置として、新たな車載装置の追加接続に対応することを課題としたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載の電源分配装置では、上流側の電線の発煙特性、上流側のヒューズの溶断特性、下流側のスイッチの電力制御特性について条件を設定し、複数の車載装置に流れる電流の総和が、下流側のスイッチの電力制御特性に近づいた場合に、優先度に応じて、車載装置の電力配分を調整することが行われている。また、特許文献2に記載の電源分配装置では、幹線系電力配線が接続される中継装置内にヒューズを含む拡張部を設け、この拡張部を介して中継装置を更に接続することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-14748号公報
特開2022-363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電源分配装置では、優先度が低い車載装置の動作が擬制になる。また、特許文献2に記載の電源分配装置では、車載装置の追加や変更の度に中継装置内の拡張部の変更が必要となり、電源保護機能の設計の負荷が増加する。さらに、特許文献2に記載の電源分配装置では、複数の中継装置が直並列に接続されている状況において、下流側で車載装置の追加や変更が行われた場合、下流側の中継装置のみならず上流側の中継装置においても電線保護の条件が不成立となる。この場合、上流側のスイッチ又はヒューズと下流側のスイッチ又はヒューズとの同時遮断や誤遮断等といった問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、車載装置の変更又は追加の際に、電線保護機能の再設計を要することなく、上流側から下流側まで電線保護を成立させることができる電源分配装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電源分配装置は、電源装置から供給された電力を分配する第1電源分配装置と、前記第1電源分配装置により分配された電力を車載装置に分配する第2電源分配装置とを備え、前記第1電源分配装置は、前記電源装置から前記第2電源分配装置へ電力を供給する第1電線を接続又は遮断する第1遮断部と、前記第1電線の熱量と前記第1電線への通電開始から前記第1遮断部が遮断するまでの時間である第1遮断時間との関係を示す第1遮断特性に基づいて、前記第1遮断部を制御する第1制御部とを備え、前記第2電源分配装置は、前記第1電源分配装置から前記車載装置へ電力を供給する第2電線を接続又は遮断する第2遮断部と、前記第2電線の熱量と前記第2電線への通電開始から前記第2遮断部が遮断するまでの時間である第2遮断時間との関係を示す第2遮断特性に基づいて、前記第2遮断部を制御する第2制御部とを備え、前記第1遮断特性と前記第2遮断特性とは、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より長くなるように、初期設定されており、前記第1制御部は、前記車載装置が変更又は追加されて前記第2遮断特性が変更され、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より短くなった場合に、前記第1遮断時間が前記第2遮断時間より長くなるように前記第1遮断特性を変更する第1遮断特性変更処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車載装置の変更又は追加の際に、電線保護機能の再設計を要することなく、上流側から下流側まで電線保護を成立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る電源分配装置を示すブロック図である。
図2は、電線の通電時間と熱量の変化との関係を示すグラフである。
図3は、電線の通電電流と遮断部の遮断時間との関係を示す対数グラフである。
図4は、下流側の車載負荷の変更又は追加の後、上流側の遮断部の遮断特性を変更する処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限られるものではなく、以下に示す実施形態は本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用される。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る電源分配装置10を示すブロック図である。この図に示すように、電源分配装置10は、第1電源分配装置11と、第2電源分配装置12と、第3電源分配装置13とを備える。電源分配装置10は、車載の電源装置1から供給される電力を複数の車載装置(車載負荷2A,2B,2B’,2C、センサ3A,3C、及びECU(Electronic Control Unit)4等)に分配する。
(【0011】以降は省略されています)
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