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公開番号2025031337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137494
出願日2023-08-25
発明の名称バルブ
出願人株式会社フジキン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16K 27/02 20060101AFI20250228BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高温高圧流体を流す場合等において、弁座が形成されたシート部材の緩みが起こりにくいバルブを提供すること。
【解決手段】流体通路11,12と、底面14に流体通路の開口部17を備える弁室13が形成されている。弁室に配設され、バルブボディ10と螺合する第1雄ねじ23が外周面に刻設されたシート部材20と、シート部材と当接離間する弁体4と、弁室の内周面と螺合する第2雄ねじ33が外周面に刻設され、弁体を先端に備えるステム3が挿通する貫通孔32を有し、シート部材を押圧するシート部材押さえ30とを備える。シート部材及びシート部材押さえのいずれか一方は、他方に向かって軸方向に突出する雄テーパー21を有し、他方は、雄テーパーと篏合する雌テーパー31を有している。雄テーパーの中心軸と、雌テーパーの中心軸とがずれており、雄テーパーと雌テーパーとが偏芯篏合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体通路と、底面に前記流体通路の開口部を備える弁室が形成されたバルブボディと、
前記弁室に配設され、前記流体通路と連通する通路を備え、前記バルブボディと螺合する第1雄ねじが外周面に刻設されたシート部材と、
前記シート部材と当接離間する弁体と、
前記弁室の内周面と螺合する第2雄ねじが外周面に刻設され、前記弁体を先端に備えるステムが挿通する貫通孔を有し、前記シート部材を押圧するシート部材押さえと、
を備えるバルブであって、
前記シート部材及び前記シート部材押さえのいずれか一方は、他方に向かって軸方向に突出する雄テーパーを有し、他方は、前記雄テーパーと篏合する雌テーパーを有し、
前記雄テーパーの中心軸と、前記雌テーパーの中心軸とがずれており、前記雄テーパーと前記雌テーパーとが偏芯篏合するバルブ。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記シート部材は、前記底面と対向するフランジ部を有し、当該フランジ部の下面と前記底面との間にシール部材が介装されている請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記シール部材が、金属製の中空シールリングである請求項2に記載のバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、流体の制御弁に関し、特に、高温高圧の流体を制御する開閉弁として好適に用いられるバルブに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
図5は、特許文献1に記載のバルブの弁室近傍を示す。入口121と出口122を備える弁本体102の穴123に、弁座体101が雄ねじ112によって穴123の内面に形成された雌ねじ124と螺合して接合している。弁体104と弁座114との当接離間によって弁口113を流れる流体の流量制御が行われる。フランジ111の下面にはガスケットパッキン103が介装されて、流体の裏漏れが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-1878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図5の弁では、弁座体101は雄ねじ112と雌ねじ124との螺合によって弁本体102に接合している。ねじの螺合が緩むと流体の裏漏れが発生する。
【0005】
ねじの緩みには、ねじの回転による緩みと、ねじの非回転緩みの2つもモードがある。ねじの回転による緩みの原因には、ねじの軸方向、直角方向、捩じり方向、温度変化、曲げモーメント等の繰り返し荷重、及び、ねじ頭、被締結体等への衝撃荷重がある。
【0006】
ねじの非回転緩みの原因には、ねじの塑性変形、被締結体のなじみ、被締結体のへたり、温度変化、曲げモーメント等による塑性変形、ねじのクリープ伸び、被締結体の圧縮クリープ等のクリープ変形、及び、ねじと被締結体の熱膨張差、熱影響による弾性係数の変化等による温度変化などがある。
【0007】
これらの数多くの原因が複雑に絡み合うことにより、弁座体101と弁本体102とを溶接することで経時的なねじの回転緩みは防止できるが、ねじ締結と溶接だけでは、高温・高圧流体を流す場合において裏漏れを防ぐことは困難である。
【0008】
本発明の目的は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温高圧流体を流す場合等において、弁座が形成されたシート部材をバルブボディと別体としてもシート部材の緩みが起こりにくいバルブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた本発明(1)は、流体通路と、底面に前記流体通路の開口部を備える弁室が形成されたバルブボディと、前記弁室に配設され、前記流体通路と連通する通路を備え、前記バルブボディと螺合する第1雄ねじが外周面に刻設されたシート部材と、前記シート部材と当接離間する弁体と、前記弁室の内周面と螺合する第2雄ねじが外周面に刻設され、前記弁体を先端に備えるステムが挿通する貫通孔を有し、前記シート部材を押圧するシート部材押さえと、を備えるバルブであって、前記シート部材及び前記シート部材押さえのいずれか一方は、他方に向かって軸方向に突出する雄テーパーを有し、他方は、前記雄テーパーと篏合する雌テーパーを有し、前記雄テーパーの中心軸と、前記雌テーパーの中心軸とがずれており、前記雄テーパーと前記雌テーパーとが偏芯篏合するバルブである。
【0010】
シート部材の第1雄ねじは、バルブボディに形成された雌ねじと螺合することによって、シール部材とバルブボディとは緩みなく締結される。ねじ締結では、締結時に最も締結力が大きく、締結直後または経時的経過とともに締結力は低下する。回転、非回転によるねじの緩みを防止するには、締結時の付勢力をかけ続けることが理想であるが現実には困難である。
(【0011】以降は省略されています)

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