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公開番号
2025030042
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135001
出願日
2023-08-22
発明の名称
害虫忌避剤及び害虫忌避方法
出願人
公立大学法人横浜市立大学
,
京都府公立大学法人
,
国立大学法人 東京大学
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
A01N
27/00 20060101AFI20250228BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明の目的は、新規な害虫忌避剤を提供することである。
【解決手段】本発明は、ヘプチン類を有効成分として含有する、害虫忌避剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘプチン類を有効成分として含有する、害虫忌避剤。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
ヘプチン類が、ヘプチンである、請求項1に記載の害虫忌避剤。
【請求項3】
ヘプチンが、1-ヘプチンである、請求項2に記載の害虫忌避剤。
【請求項4】
害虫が、アブラムシ、ダニ、及びアザミウマから選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の害虫忌避剤。
【請求項5】
溶媒を更に含む、請求項1に記載の害虫忌避剤。
【請求項6】
溶媒が油を含む、請求項5に記載の害虫忌避剤。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の害虫忌避剤を適用対象物又はその周辺に付与することを含む、害虫忌避方法。
【請求項8】
適用対象物への付与を、撒布、噴霧又は塗布により行う、請求項7に記載の害虫忌避方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫忌避剤及び害虫忌避方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
殺虫効果を有する農薬は、農作物の害虫被害を防止し、安定した食料確保をはじめとした生活環境の保全のために広く用いられている。一方で、近年、化学合成品を用いた農薬は、人体や環境への影響が懸念されており、世界的に使用量を削減する動きがある。また、農薬登録を更新するために莫大な費用が必要となり、有機リン剤のような古い薬剤は、採算性を考えた場合、継続して販売することが難しく、登録を縮小したり、生産を終了したりする薬剤が増えてきている。そのため、農薬登録が不要な天然由来の新規薬剤の開発が求められている。
【0003】
また、農林水産業は、CO2ゼロエミッション化を実現すべく、新規農薬等の開発によって、化学農薬の使用量を50%低減することを目標の一つとして掲げている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、同種の殺虫剤を長期間使用した場合、害虫はその殺虫剤に対して耐性を獲得する可能性が高い。そのため、農作物の害虫被害防止のためには、害虫を寄り付かなくする或いは害虫を退散させる「忌避」効果を持つ化合物を有効成分として含む薬剤を利用することが望ましい。
【0005】
そこで、本発明の目的は、新規な害虫忌避剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討したところ、野生種トマトの1種であるS. habrochaitesが物理的刺激を受けると、ヘプチンが放出されることを初めて発見し、さらに、ヘプチンは害虫に対して忌避効果を示すことを見出し、本発明に至った。
【0007】
そこで、本発明の一態様は、以下の通りである。
(1) ヘプチン類を有効成分として含有する、害虫忌避剤。
(2) ヘプチン類が、ヘプチンである、(1)に記載の害虫忌避剤。
(3) ヘプチンが、1-ヘプチンである、(2)に記載の害虫忌避剤。
(4) 害虫が、アブラムシ、ダニ、及びアザミウマから選択される少なくとも1種である、(1)~(3)のいずれか1つに記載の害虫忌避剤。
(5) 溶媒を更に含む、(1)~(4)のいずれか1つに記載の害虫忌避剤。
(6) 溶媒が油を含む、(5)に記載の害虫忌避剤。
(7) (1)~(6)のいずれか1つに記載の害虫忌避剤を適用対象物又はその周辺に付与することを含む、害虫忌避方法。
(8) 適用対象物への付与を、撒布、噴霧又は塗布により行う、(7)に記載の害虫忌避方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、新規な害虫忌避剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、試験例1について、野生型トマトの1種であるS. habrochaites(a)とその葉をバイアル瓶に入れた状態(b)を撮影した写真である。
図2は、試験例1において、S. habrochaitesのトライコームを撫でて放出された成分について高分解能衝突誘起解離質量分析法(CID-MS)およびプロトン移動反応質量分析法(PTR-MS)を用いて分析した結果を示す時系列データである。
S. habrochaitesの葉から放出されるC
7
H
12
のプロトン付加分子のCIDスペクトル(上図)と、1-へプチンのCIDスペクトル(下図)を示す。
図4は、試験例2において作製した、T字型チューブを用いて繋いだ2本の試験管を撮影した写真である。矢印で示されるT字型チューブから害虫が導入される。
図5は、試験例2においてオイルを配置した方の試験管内の状態を撮影した写真である。矢印は害虫を示す。
図6は、試験例2においてヘプチン含有オイルを配置した方の試験管内の状態を撮影した写真である。当該写真において害虫の存在は認められず、ヘプチンに忌避効果があることが理解される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、ヘプチン類を有効成分として含有する、害虫忌避剤である。
(【0011】以降は省略されています)
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