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公開番号2025028806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-04
出願番号2024217543,2023185518
出願日2024-12-12,2016-10-31
発明の名称コンテンツの保護方法
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H04N 21/4627 20110101AFI20250225BHJP(電気通信技術)
要約【課題】より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信機を提供する。
【解決手段】コンテンツを受信する放送受信装置100は、インタフェースから出力するコンテンツの出力状態を制御する制御部を備える。制御部は、コンテンツのコピー制御状態を示す制御情報と、コンテンツの出力時の保護の要否を指定する制御情報と、コンテンツの映像の解像度を示す情報と、コンテンツの映像の伝達特性を示す情報の組み合わせに応じて、インタフェースからのコンテンツの出力状態の決定処理を行う。コンテンツの出力保護方式には、第1の出力保護方式と第1の出力保護方式よりも保護レベルが高い第2の出力保護方式を含む少なくとも2種類の出力保護方式があり、コンテンツの映像の解像度を示す情報とコンテンツの映像の伝達特性を示す情報の組み合わせに応じて、1つの出力保護方式を選択する。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項1】
放送局側から放送番組のコンテンツとして解像度が水平1920画素×垂直1080画素を超えるコンテンツ(以下、「2K超コンテンツ」とする)を伝送し、受信装置で前記2K超コンテンツを受信する伝送システムにおけるコンテンツの保護方法であって、
前記伝送システムは、DTCP2のL2-Onlyフラグに対応する制御情報、DTCP2のEIフラグに対応する制御情報、DTCP2のHDRフラグに対応する制御情報、DTCP2のSDOフラグに対応する制御情報のいずれも放送局側から受信装置へ伝送しないものであり、
前記伝送システムにおいて、前記放送局側から前記受信装置へ前記放送番組の前記2K超コンテンツを伝送する伝送ステップと、
前記伝送ステップで伝送された前記2K超コンテンツを前記受信装置が受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記2K超コンテンツを前記受信装置が蓄積する蓄積ステップと、
前記蓄積ステップで蓄積した前記2K超コンテンツについて、前記受信装置が有するインタフェースを介して出力する出力ステップと、
を備え、
前記伝送システムにおいて、前記受信装置は、DTCP2のL2-Onlyフラグに対応する制御情報、DTCP2のEIフラグに対応する制御情報、DTCP2のHDRフラグに対応する制御情報、DTCP2のSDOフラグに対応する制御情報のいずれも取得しない受信装置であり、
前記蓄積ステップで蓄積した前記2K超コンテンツについて、前記出力ステップにおいて、DTCP2の制御情報であるそれぞれ1ビットのL2-Onlyフラグ、EIフラグ、HDRフラグ、SDOフラグを設定して前記インタフェースを介してDTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのまま出力するときには、前記2K超コンテンツが前記伝送システムにおいて、いずれのコピー制御状態で伝送されたコンテンツについても、L2-Onlyフラグを0に固定し、HDRフラグを0に固定して出力し、前記伝送システムの前記受信装置から出力されるDTCP2のL2-Onlyフラグの1ビットとDTCP2のHDRフラグの1ビットとの組み合わせ数を1通りとすることにより、前記伝送システムの前記受信装置から出力されるDTCP2の制御情報であるL2-Onlyフラグ、EIフラグ、HDRフラグ、SDOフラグの4つのフラグの組み合わせ数を低減するものであり、
前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、前記出力ステップにおいて、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのまま再生用の出力を行う場合はNo More Copiesの状態で出力するものであり、
前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのままコピーを行う場合は、Moveにより出力するものであり、
前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのままムーブを行う場合は、ムーブした後の前記蓄積ステップで蓄積されていた前記2K超コンテンツは前記受信装置において再生不能化される、
コンテンツの保護方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの保護方法に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)【背景技術】
【0002】
デジタル放送サービスの拡張機能の1つに、放送波でデジタルデータを送信し、天気予報やニュース、おすすめ番組等の各種情報を表示するデータ放送がある。データ放送を受信可能なテレビ受信機は既に多数市販されており、また、データ放送受信に関する技術も下記特許文献1をはじめ多数が公表されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-186486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年のコンテンツ配信に関する環境変化に対して、テレビ受信機も様々な機能拡張を求められている。特にインターネット等のブロードバンドネットワーク環境を利用したコンテンツや連携アプリケーションの配信に対する要求、および、映像コンテンツの高解像度化/高精細化に対する要求、等が多い。しかしながら、現行のテレビ受信機が備えるデータ放送受信機能等のみの流用、或いは、前記データ放送受信機能等の機能拡張のみでは、前記要求に応え得る高付加価値のテレビ受信機を提供することは難しい。
【0005】
本発明の目的は、より付加価値の高い機能を実行可能なコンテンツの保護方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲に記載の技術を用いる。
【0007】
一例を挙げるならば、放送局側から放送番組のコンテンツとして解像度が水平1920画素×垂直1080画素を超えるコンテンツ(以下、「2K超コンテンツ」とする)を伝送し、受信装置で前記2K超コンテンツを受信する伝送システムにおけるコンテンツの保護方法であって、前記伝送システムは、DTCP2のL2-Onlyフラグに対応する制御情報、DTCP2のEIフラグに対応する制御情報、DTCP2のHDRフラグに対応する制御情報、DTCP2のSDOフラグに対応する制御情報のいずれも放送局側から受信装置へ伝送しないものであり、前記伝送システムにおいて、前記放送局側から前記受信装置へ前記放送番組の前記2K超コンテンツを伝送する伝送ステップと、前記伝送ステップで伝送された前記2K超コンテンツを前記受信装置が受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した前記2K超コンテンツを前記受信装置が蓄積する蓄積ステップと、前記蓄積ステップで蓄積した前記2K超コンテンツについて、前記受信装置が有するインタフェースを介して出力する出力ステップと、を備え、前記伝送システムにおいて、前記受信装置は、DTCP2のL2-Onlyフラグに対応する制御情報、DTCP2のEIフラグに対応する制御情報、DTCP2のHDRフラグに対応する制御情報、DTCP2のSDOフラグに対応する制御情報のいずれも取得しない受信装置であり、前記蓄積ステップで蓄積した前記2K超コンテンツについて、前記出力ステップにおいて、DTCP2の制御情報であるそれぞれ1ビットのL2-Onlyフラグ、EIフラグ、HDRフラグ、SDOフラグを設定して前記インタフェースを介してDTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのまま出力するときには、前記2K超コンテンツが前記伝送システムにおいて、いずれのコピー制御状態で伝送されたコンテンツについても、L2-Onlyフラグを0に固定し、HDRフラグを0に固定して出力し、前記伝送システムの前記受信装置から出力されるDTCP2のL2-Onlyフラグの1ビットとDTCP2のHDRフラグの1ビットとの組み合わせ数を1通りとすることにより、前記伝送システムの前記受信装置から出力されるDTCP2の制御情報であるL2-Onlyフラグ、EIフラグ、HDRフラグ、SDOフラグの4つのフラグの組み合わせ数を低減するものであり、前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、前記出力ステップにおいて、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのまま再生用の出力を行う場合はNo More Copiesの状態で出力するものであり、前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのままコピーを行う場合は、Moveにより出力するものであり、前記伝送システムにおいて個数制限コピー可の保護が指定されて伝送され、前記受信ステップで受信され、前記蓄積ステップで蓄積された前記2K超コンテンツを、DTCP2によるコンテンツの保護を行って2K超コンテンツのままムーブを行う場合は、ムーブした後の前記蓄積ステップで蓄積されていた前記2K超コンテンツは前記受信装置において再生不能化される、コンテンツの保護方法を用いる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の技術を用いることにより、より付加価値の高い機能を実行可能なコンテンツの保護方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1に係る放送受信装置を含む放送通信システムの一例を示すシステム構成図である。
MMTにおける符号化信号の概要の説明図である。
MMTにおけるMPUの構成図である。
MMTにおけるMMTPパケットの構成図である。
MMTを用いる放送システムのプロトコルスタックの概念図である。
放送システムで用いる制御情報の階層構成図である。
放送システムのTLV-SIで使用されるテーブルの一覧である。
放送システムのTLV-SIで使用される記述子の一覧である。
放送システムのMMT-SIで使用されるメッセージの一覧である。
放送システムのMMT-SIで使用されるテーブルの一覧である。
放送システムのMMT-SIで使用される記述子の一覧(その1)である。
放送システムのMMT-SIで使用される記述子の一覧(その2)である。
放送システムのデータ伝送と各テーブルの関係を示す図である。
実施例1に係る放送受信装置のブロック図である。
実施例1に係る放送受信装置の提示機能の論理的プレーン構造の構成図である。
実施例1に係る放送受信装置のクロック同期/提示同期のシステム構成図である。
実施例1に係る放送受信装置のソフトウェア構成図である。
実施例1に係る放送局サーバのブロック図である。
実施例1に係るサービス事業者サーバのブロック図である。
実施例1に係る携帯情報端末のブロック図である。
実施例1に係る携帯情報端末のソフトウェア構成図である。
放送システムのMH-TOTのデータ構造を示す図である。
放送システムのJST_timeパラメータのフォーマットを示す図である。
実施例1に係る放送受信装置のMJDからの現在日付の算出方法を示す図である。
放送システムのNTP形式の構成を示す図である。
放送システムのMPUタイムスタンプ記述子のデータ構造を示す図である。
放送システムのTMCC拡張情報領域の時刻情報のデータ構造を示す図である。
実施例1に係る放送受信装置のチャンネルスキャン時の動作シーケンス図である。
放送システムのTLV-NITのデータ構造を示す図である。
放送システムの衛星分配システム記述子のデータ構造を示す図である。
放送システムのサービスリスト記述子のデータ構造を示す図である。
放送システムのAMTのデータ構造を示す図である。
実施例1に係る放送受信装置の選局時の動作シーケンス図である。
放送システムのMPTのデータ構造を示す図である。
放送システムのLCTのデータ構造を示す図である。
LCTに基づくレイアウト番号へのレイアウトの割当の例を示す図である。
LCTに基づくレイアウト番号へのレイアウトの割当の例を示す図である。
LCTに基づくレイアウト番号へのレイアウトの割当の例を示す図である。
LCTに基づくレイアウト番号へのレイアウトの割当の例を示す図である。
LCTに基づく画面レイアウト制御の例外処理の動作を説明する図である。
LCTに基づく画面レイアウト制御の例外処理の動作を説明する図である。
放送システムのMH-EITのデータ構造を示す図である。
実施例1に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
実施例1に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
実施例1に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
実施例1に係る放送受信装置の緊急警報放送表示時の画面表示図である。
実施例2に係る放送受信装置のブロック図である。
放送サービス切り替え時の現在時刻表示の不整合を説明する図である。
実施例2に係る現在時刻情報参照元の選択制御の動作を説明する図である。
実施例2に係る現在時刻情報の更新処理の動作シーケンス図である。
実施例2に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
実施例2に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
実施例3に係る放送通信システムのシステム構成図である。
放送システムのコンテンツ情報記述子のデータ構造を示す図である。
放送システムのコンテンツ情報記述子におけるコンテンツタイプの意味を説明する図である。
放送システムのコンテンツ情報記述子におけるソース機器原色色度座標およびソース機器白色色度座標の意味を説明する図である。
放送システムのコンテンツ情報記述子におけるEOTF識別の意味を説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置のEPG画面の画面表示図である。
ソース機器とモニタ装置の色域のずれを説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置の色域変換処理を説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置の色域変換処理を説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置の画質調整項目を説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置の輝度レベルの変換処理を説明する図である。
実施例3に係る放送受信装置の輝度レベルの変換処理を説明する図である。
実施例4に係る放送通信システムのシステム構成図である。
実施例4に係る放送受信装置のブロック図である。
実施例4に係る放送受信装置のソフトウェア構成図である。
実施例4に係る放送受信装置とモニタ装置のインタフェース構成図である。
実施例4に係る放送受信装置が出力するマスタリング情報を説明する図である。
実施例5に係る放送通信システムのシステム構成図である。
実施例5に係る出力制御情報の一例を説明する図である。
実施例5に係る受信制御情報の一例を説明する図である。
実施例5に係る受信制御情報の一例を説明する図である。
実施例5に係る受信制御情報の一例を説明する図である。
実施例5に係る受信制御情報の一例を説明する図である。
実施例5に係るコンテンツの出力保護の決定処理の一例を説明する図である。
実施例5に係るコンテンツの出力保護の決定処理の一例を説明する図である。
実施例5に係るコンテンツの出力保護の決定処理の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
(【0011】以降は省略されています)

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