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公開番号2025028584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133492
出願日2023-08-18
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B62D 49/00 20060101AFI20250221BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】作業車において、ステアリング機構を収容するギヤケースが運転部のフロアの下方に設けられた場合、土や泥水がギヤケースの内部に侵入することを防止する。
【解決手段】車輪を操向操作するステアリング機構19と、ステアリング機構19を収容するギヤケース18とが備えられる。ギヤケース18とフロア26の下面部とに亘って取り付けられ、ギヤケース18の開口部18aとフロア26の開口部26cとの間におけるステアリング軸22,23の周囲と、ギヤケース18の開口部18aと、フロア26の開口部26cとを、フロア26の下方の領域から遮断するように覆う第1カバー31が備えられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
走行用の車輪と、
前記車輪を操向操作するステアリング機構と、
前記ステアリング機構を収容するギヤケースと、
前記ギヤケースの上方に設けられた運転部と、
前記ギヤケースの上方に設けられ、前記運転部の下部に設けられたフロアと、
前記ステアリング機構から、前記ギヤケースの上部の開口部を通り、前記フロアの開口部を通って上方に向けて延出され、上部に操縦ハンドルが設けられたステアリング軸とが備えられ、
前記ギヤケースと前記フロアの下面部とに亘って取り付けられ、前記ギヤケースの開口部と前記フロアの開口部との間における前記ステアリング軸の周囲と、前記ギヤケースの開口部と、前記フロアの開口部とを、前記フロアの下方の領域から遮断するように覆う第1カバーが備えられている作業車。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記フロアの開口部と前記ステアリング軸における前記フロアの開口部よりも上側の部分とを覆う第2カバーが備えられている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記第1カバーの下部に設けられ、前記ステアリング軸が通る開口部を有し、前記ギヤケースの開口部を前記第1カバーの内部で塞ぐ蓋部が備えられている請求項1に記載の作業車。
【請求項4】
前記第1カバーの内部に入り込み前記第1カバーの下部に達した水を、前記第1カバーの外部に排出可能な排水経路が備えられている請求項3に記載の作業車。
【請求項5】
前記第1カバーの下部における前記排水経路の部分が、前記第1カバーの下部における他の部分よりも低くなるように、前記第1カバーの下部が傾斜している請求項4に記載の作業車。
【請求項6】
前記蓋部の開口部の外周部から前記ステアリング軸の外周部に沿って上方に延出され、前記蓋部の開口部の外周部の全周に亘って設けられた縦壁部が備えられている請求項3に記載の作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車におけるステアリングの構成に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
作業車では、特許文献1に開示されているように、ラックギヤ及びピニオンギヤを有するステアリング機構がギヤケースに収容され、ギヤケースが運転部のフロアの下方に配置されたものがある。
【0003】
特許文献1では、ピニオンギヤに連結されたステアリング軸が、ギヤケースの上部の開口部を通り、フロアの開口部を通って上方に向けて延出されており、操縦ハンドルがステアリング軸の上部に設けられている。
運転部の作業者により操縦ハンドルが操作され、ステアリング軸が回転操作され、ピニオンギヤが回転操作されることにより、ラックギヤが左右方向に沿って移動操作されて、前輪(走行用の車輪に相当)が操向操作される。
【0004】
不整地や泥濘地を走行することが多い作業車において、ギヤケースが運転部のフロアの下方に設けられていると、土や泥水がギヤケースに付着し易い。
この場合、ギヤケースの開口部の付近において、円板状のカバーがステアリング軸と一体で回転するようにステアリング軸に連結され、カバーの外周部がギヤケースの開口部の外周部に接触するよう配置されて、カバーによりギヤケースの開口部を覆うように構成されたものがある。これにより、ギヤケースの内部への土や泥水の侵入が、カバーにより防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-11267号公報(図2~図6の40を参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ステアリング軸に連結されたカバーによりギヤケースの開口部を覆う構成において、カバーの外周部がギヤケースの開口部の外周部に接触している場合、車輪の操向操作が行われると、カバーがステアリング軸と一体で回転し、カバーの外周部とギヤケースの開口部の外周部とが擦れ合う状態が生じる。
この状態が繰り返されると、カバーの外周部とギヤケースの開口部の外周部とに摩耗が進行して、カバーの外周部とギヤケースの開口部の外周部との間に隙間が発生することが懸念され、この隙間から土や泥水がギヤケースの内部に侵入することが懸念される。
【0007】
本発明は、作業車において、ステアリング機構を収容するギヤケースが運転部のフロアの下方に設けられた場合、土や泥水がギヤケースの内部に侵入することを防止することができるように構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の作業車は、走行用の車輪と、前記車輪を操向操作するステアリング機構と、前記ステアリング機構を収容するギヤケースと、前記ギヤケースの上方に設けられた運転部と、前記ギヤケースの上方に設けられ、前記運転部の下部に設けられたフロアと、前記ステアリング機構から、前記ギヤケースの上部の開口部を通り、前記フロアの開口部を通って上方に向けて延出され、上部に操縦ハンドルが設けられたステアリング軸とが備えられ、前記ギヤケースと前記フロアの下面部とに亘って取り付けられ、前記ギヤケースの開口部と前記フロアの開口部との間における前記ステアリング軸の周囲と、前記ギヤケースの開口部と、前記フロアの開口部とを、前記フロアの下方の領域から遮断するように覆う第1カバーが備えられている。
【0009】
本発明によると、ステアリング機構を収容するギヤケースが運転部のフロアの下方に配置された場合、第1カバーが、ギヤケースと運転部のフロアの下面部とに亘って取り付けられる。
【0010】
これにより、ギヤケースの開口部と運転部のフロアの開口部との間におけるステアリング軸の周囲と、ギヤケースの開口部と、運転部のフロアの開口部とが、第1カバーにより覆われて、運転部のフロアの下方の領域から遮断される。
車輪の操向操作が行われても第1カバーが回転することはなく、第1カバーとギヤケースや運転部のフロアの下面部との間で擦れ合う状態は生じないので、第1カバーとギヤケースや運転部のフロアの下面部との間に、隙間が発生する可能性は小さい。
(【0011】以降は省略されています)

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