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公開番号2025027907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023133169
出願日2023-08-17
発明の名称人工魚礁
出願人アイエスエンジニアリング株式会社
代理人個人
主分類A01K 61/78 20170101AFI20250220BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 自然水流(ゆらぎなど)を利用した、自然発生的な流れを意図的に作り出し、魚礁表面に常に新鮮な水を供給し、藻や水草及び魚介類に適した環境を造る人工魚礁を提供する。
【解決手段】 六角形又は八角形の断面形とされ、該断面幅Wの3乃至10倍の長さに設定された多角柱形の礁ブロック5の複数本が組み合わせられてなり、複数本の礁ブロック5が、同一面上に平行状に配列され、互いに隣り合う断面幅W同士の間に、該一定幅の0.3乃至1倍の流水隙間6が設けられた並列礁ユニット30、又は、複数本の礁ブロック5が、同一面上に多角環状に配された多角環礁ユニット40の何れかを有する魚礁ユニット2を備えた人工魚礁1。魚礁ユニット2は、前記並列礁ユニット30の複数が複数段に積み上げられ、上下段が互いに垂直軸心回りに90°向きを変えられて配されたものとしてなる、多段並列礁ユニット3とされた人工魚礁1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水中に設置される人工魚礁であって、
一定幅の六角形又は八角形の断面形に形成された長尺な礁ブロックの複数本を、相互に平行又は交差する向きに並べて配置するとともに、
同一面上に並べて配置した礁ブロック同士の間には流水隙間を確保した礁ユニットを用いて形成したことを特徴とする人工漁礁。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記魚礁ユニットは、並べて配置した各礁ブロックの長さ方向が、水流の方向に対し、30°乃至150°傾けて配置され、各礁ブロックの長さ方向の端壁が互いに対峙して連なり、複数条に配列された、請求項1記載の人工魚礁。
【請求項3】
前記魚礁ユニットは、複数本の小ブロックを同一面上に多角環状に配置した多角環礁ユニットを構成しており、当該多角環礁ユニットの複数が、上下複数段に積み上げられ、上下何れか一方の多角環礁ユニットの各頂角が、上下何れか他方の多角環礁ユニットの各礁ブロックの長さの1/2相当の位置に配された多段環礁ユニットとされた、請求項1記載の人工魚礁。
【請求項4】
更に、水底に設置された台枠を備えており、前記礁ユニットは当該台枠の上に、横架して載置され、
該台枠は、前記礁ユニットを構成する礁ブロックを横架状態で支持する梁と、当該梁を水底から立設支持する支柱とからなる1~3何れか記載の人工魚礁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、河川及び海洋に沈設され、魚介類の繁殖や生活の場、集合場所、隠れ家、魚道、藻や水草の藻場等となり、水流に変化を与えて水底の養分を巻き上げ、栄養塩の豊富な水質へと導く魚礁の外、水生工、堤防の一部や消波ブロック等にもなり得る人工魚礁に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従前より、水域に魚介類を繁殖させる為に、水底に起伏を作り、魚介類の餌場や棲息場所となり、藻や水草の藻場とするために人工魚礁が沈設されている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開昭60-251828号公報)には、海中に沈設する魚礁ブロックに固定する数本の取付け脚と、これら脚に支えられて前記ブロック上に展開する傘状の天板とからなり、前記天板が、通水孔を有する育藻床とされ、天板の繁殖藻の遮光作用によって魚類の好む居住空間を確保するものとされた藻魚用礁材が示されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2013-13357号公報)には、適宜な長さを有する棒状体として形成され、横にする状態で順に上方向に積み重ねて立方体の人工魚礁を形成する魚礁用ブロックであって、上底と下底が平行な概略台形断面を有してなる構造とし、微小な小魚や稚魚が隠れる棲息場所と大形魚が棲息する場所を簡単に形成することができる。魚が住みやすい絶好の場所を簡単に形成することができる。また、微小な小魚や稚魚が隠れる棲息場所を作ることにより、稚魚の生存率を向上させることができる。これにより、水産資源全体の拡大を図ることができる魚礁用ブロック及び人工魚礁が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭60-251828号公報
特開2013-13357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に示された藻魚用礁材は、天板に繁殖した藻が、寿命を迎えて枯死した後、更新が起こらず、遮光作業が得られなくなり、魚礁として機能が損なわれてしまうことが懸念される。機能が低下した人工魚礁は、水中で清掃するか、陸揚げして洗浄し、水底に沈設し直す等のメンテナンスを要し、この為維持経費が膨らむ。
【0007】
また、前記特許文献2に示された魚礁用ブロック及び人工魚礁は、概略台形断面を有してなる。該魚礁用ブロック単体が水底に沈設された場合に、全ての側壁が夫々一平面からなり、藻や水草が定着し難い形状となっている。また、固定部材とナットとによって複数個の魚礁用ブロックが連結され立体的な人工魚礁とされているが、立体的に組み立てられていない魚礁用ブロックを水底に沈設する技術は示されていない。単体の魚礁用ブロックをそのまま沈設した場合には、短期間のうちに土砂に埋没してしまう懸念があった。
【0008】
更に、前記特許文献2に開示された魚礁用ブロックには、アミノ酸が添加されており、魚介類や藻等を誘引する機能が与えられている。しかしながら、生物を誘引する栄養素はアミノ酸のみに留まるものではなく、その他にもより有効な成分が有り得る。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑み、生命のゆりかご、藻場産生、魚類の隠れ家としての人工魚礁、魚道としての人工魚礁、藻や水草などの栄養源となり得る人工魚礁を提供すること。更に、海、河川、湖等様々な水域における水流の特徴を活かし、魚礁の表面に常に新鮮な水を供給するように、また、外界の自然流(ゆらぎなど)を利用した、自然発生的な流れを意図的に作り出し、藻や水草、及び魚介類の夫々の特性に応じて、棲息及び繁殖に適した環境を造り出すことができる人工魚礁を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題の何れかを解決するべく、本発明では、水中に設置される人工魚礁であって、一定幅の六角形又は八角形の断面形に形成された長尺な礁ブロックの複数本を、相互に平行又は交差する向きに並べて配置するとともに、同一面上に並べて配置した礁ブロック同士の間には流水隙間を確保した礁ユニットを用いて形成したことを特徴とする人工漁礁を提供する。
また、一定幅の六角形又は八角形の断面形とされ、該一定幅の3乃至10倍の長さに設定された多角柱形の礁ブロックの複数本を組み合わせてなり、複数本の礁ブロックが、同一面上に平行状に配列され、互いに隣り合う断面形の該一定幅同士の間に、該一定幅の0.3乃至2倍の流水隙間が設けられた並列礁ユニット、又は、複数本の礁ブロックが、同一面上に多角環状に配された多角環礁ユニット、の何れかを有する魚礁ユニットを備えた人工魚礁を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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