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公開番号2025027614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132528
出願日2023-08-16
発明の名称水洗大便器装置
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 1/24 20060101AFI20250220BHJP(上水;下水)
要約【課題】洗浄に使用する洗浄水の全量を洗浄水タンクから供給しながら、大洗浄と小洗浄で異なる洗浄シーケンスを実行する水洗大便器装置を提供する。
【解決手段】本発明は、水洗大便器装置(1)であって、水洗大便器本体(2)と、洗浄水タンク(4)と、この洗浄水タンクに設けられた第1の排水口を開閉することにより、リム吐水の吐出、停止を切り替える第1排水弁(10)と、第2の排水口を開閉することにより、ジェット吐水の吐出、停止を切り替える第2排水弁(12)と、大洗浄モードと、小洗浄モードを選択的に実行可能な操作部(5)と、を有し、大洗浄モードの実行時においては、第1排水弁を開弁させた後、所定時間経過後に第2排水弁を開弁させることにより、ボウル部に洗浄水を供給し、小洗浄モードの実行時においては、第1排水弁を開弁させた後、所定時間が経過する前に第2排水弁を開弁させることを特徴としている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により、大洗浄モード及び小洗浄モードの洗浄を行う水洗大便器装置であって、
ボウル部及びこのボウル部の下部から延びる排水トラップ管路を備えた水洗大便器本体と、
この水洗大便器本体の後部に配置され、上記水洗大便器本体のボウル部を洗浄するための洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、
この洗浄水タンクに設けられた第1の排水口を開閉することにより、上記ボウル部の上縁部に設けられたリム吐水口からの洗浄水の吐出、停止を切り替える第1排水弁と、
この洗浄水タンクに設けられた第2の排水口を開閉することにより、上記ボウル部の下部に設けられたジェット吐水口からの洗浄水の吐出、停止を切り替える第2排水弁と、
大洗浄モードと、この大洗浄モードよりも上記ボウル部に供給する洗浄水の量が少ない小洗浄モードを選択的に実行可能な操作部と、
を有し、
大洗浄モードの実行時においては、上記第1排水弁を開弁させた後、所定時間経過後に上記第2排水弁を開弁させることにより、上記ボウル部に洗浄水を供給し、小洗浄モードの実行時においては、上記第1排水弁と上記第2排水弁を同時に開弁させ、又は上記第1排水弁を開弁させた後、上記所定時間が経過する前に上記第2排水弁を開弁させることを特徴とする水洗大便器装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
上記操作部は、大洗浄モードが実行された場合には、上記第1排水弁を開弁させた後、上記第2排水弁を開弁させるように構成され、小洗浄モードが実行された場合には、上記第1排水弁と上記第2排水弁を実質的に同時に開弁させるように構成されている請求項1記載の水洗大便器装置。
【請求項3】
さらに、水道から上記洗浄水タンクに供給される洗浄水の給水圧を利用して、上記第2排水弁を開弁させる水圧駆動機構を有する請求項1記載の水洗大便器装置。
【請求項4】
さらに、上記洗浄水タンク内の水位に連動して作動するフロートを備えたボールタップを有し、このボールタップはフロートが所定位置まで低下すると、上記水圧駆動機構に洗浄水を供給するように構成され、上記操作部により大洗浄モードが実行された場合には、上記洗浄水タンク内の水位の低下に伴って上記フロートが低下して上記水圧駆動機構への洗浄水の供給が開始され、小洗浄モードが実行された場合には、上記操作部の操作に基づいて上記フロートが強制的に低下されて上記水圧駆動機構への洗浄水の供給が開始される請求項3記載の水洗大便器装置。
【請求項5】
さらに、上記洗浄水タンク内の水位に連動して作動するフロートを備えたボールタップを有し、このボールタップはフロートが所定位置まで低下すると、上記水圧駆動機構に洗浄水を供給するように構成され、上記操作部により大洗浄モードが実行された場合には、上記洗浄水タンク内の水位の低下に伴って上記フロートが低下して上記水圧駆動機構への洗浄水の供給が開始され、小洗浄モードが実行された場合には、上記フロートが上記所定位置まで低下する前に、上記操作部の操作に基づいて、強制的に第2排水弁を開弁させる請求項3記載の水洗大便器装置。
【請求項6】
上記操作部はハンドルを備え、このハンドルを第1の方向に回動させると大洗浄モードが実行され、上記ハンドルを上記第1の方向とは反対の第2の方向に回動させると小洗浄モードが実行される請求項2又は4に記載の水洗大便器装置。
【請求項7】
上記操作部は第1ボタン及び第2ボタンを備え、上記第1ボタンが押圧されると大洗浄モードが実行され、上記第2ボタンが押圧されると小洗浄モードが実行される請求項2又は4に記載の水洗大便器装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器装置に関し、特に、洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により、大洗浄モード及び小洗浄モードの洗浄を行う水洗大便器装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特開2018-100575号公報(特許文献1)には、水洗大便器が記載されている。この水洗大便器は、便器本体と、貯水タンクと、この貯水タンクに貯水された洗浄水を加圧して、便器本体に送る加圧ポンプと、水道から供給された洗浄水の供給先を切り替える給水路切替弁と、を備えている。そして、この水洗大便器においては、加圧ポンプ及び給水路切替弁を制御することにより、大洗浄が実行されたときと、小洗浄が実行されたときで、異なる洗浄シーケンスが実行される。これにより、大洗浄及び小洗浄に対して、適切なタイミングで、適切な量の洗浄水を、便器本体の各吐水口から吐出させることができ、少ない洗浄水量で、効果的な便器洗浄を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-100575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の水洗大便器においては、洗浄に使用される洗浄水の一部が、水道から供給された給水圧により吐出されるので、例えば、給水圧の低い地域に水洗大便器を設置した場合、洗浄水量の不足や、十分な洗浄を行うことができない等の不具合を生じることがある。また、特許文献1記載の水洗大便器においては、大洗浄、小洗浄の洗浄シーケンスを実行するために、加圧ポンプや、切替弁を制御する必要があるため、洗浄装置が複雑化してコスト高になるという問題がある。
【0005】
従って、本発明は、洗浄に使用する洗浄水の全量を洗浄水タンクから供給しながら、大洗浄と小洗浄で異なる洗浄シーケンスを実行し、効果的に便器洗浄を行うことができる水洗大便器装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により、大洗浄モード及び小洗浄モードの洗浄を行う水洗大便器装置であって、ボウル部及びこのボウル部の下部から延びる排水トラップ管路を備えた水洗大便器本体と、この水洗大便器本体の後部に配置され、水洗大便器本体のボウル部を洗浄するための洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、この洗浄水タンクに設けられた第1の排水口を開閉することにより、ボウル部の上縁部に設けられたリム吐水口からの洗浄水の吐出、停止を切り替える第1排水弁と、この洗浄水タンクに設けられた第2の排水口を開閉することにより、ボウル部の下部に設けられたジェット吐水口からの洗浄水の吐出、停止を切り替える第2排水弁と、大洗浄モードと、この大洗浄モードよりもボウル部に供給する洗浄水の量が少ない小洗浄モードを選択的に実行可能な操作部と、を有し、大洗浄モードの実行時においては、第1排水弁を開弁させた後、所定時間経過後に第2排水弁を開弁させることにより、ボウル部に洗浄水を供給し、小洗浄モードの実行時においては、第1排水弁と第2排水弁を同時に開弁させ、又は第1排水弁を開弁させた後、所定時間が経過する前に第2排水弁を開弁させることを特徴としている。
【0007】
このように構成された本発明によれば、リム吐水口からの洗浄水の吐出、停止が第1排水弁により切り替えられ、ジェット吐水口からの洗浄水の吐出、停止が第2排水弁によって切り替えられるので、洗浄に使用する洗浄水を全て洗浄水タンクから供給しながら、リム吐水及びジェット吐水の時機を自由に独立して設定することができる。これにより、洗浄水タンクに貯留された洗浄水により、水洗大便器本体のボウル部を効果的に洗浄することができる。ここで、便器洗浄開始時のリム吐水は、主として、ボウル部の汚物受面に付着した汚物を洗い流す機能があり、ジェット吐水は、主として、ボウル部内の汚物及び留水を排水トラップ管路に押し出す機能がある。このため、ボウル部への汚物付着が少ない小洗浄においては、便器洗浄開始時にリム吐水を先行して行う必要性が少ない。上記のように構成された本発明によれば、大洗浄モードの実行時においては、第1排水弁を開弁させた後、所定時間経過後に第2排水弁を開弁させることにより、ボウル部に洗浄水を供給し、小洗浄モードの実行時においては、第1排水弁と第2排水弁を同時に開弁させ、又は第1排水弁を開弁させた後、所定時間が経過する前に第2排水弁を開弁させる。このため、小洗浄モードにおいて必要性の少ないジェット吐水開始前のリム吐水量を減少させることができ、十分な洗浄性能を確保しながら洗浄水量を抑制することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、操作部は、大洗浄モードが実行された場合には、第1排水弁を開弁させた後、第2排水弁を開弁させるように構成され、小洗浄モードが実行された場合には、第1排水弁と第2排水弁を実質的に同時に開弁させるように構成されている。
【0009】
このように構成された本発明によれば、小洗浄モードが実行された場合には、第1排水弁と第2排水弁を実質的に同時に開弁させるので、ジェット吐水開始前のリム吐水量を極めて少なくすることができ、十分な洗浄性能を確保しながら洗浄水量を大幅に抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、さらに、水道から洗浄水タンクに供給される洗浄水の給水圧を利用して、第2排水弁を開弁させる水圧駆動機構を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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