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公開番号2025027290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131968
出願日2023-08-14
発明の名称電気コネクタ付ケーブル
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 12/77 20110101AFI20250219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】伝送特性を改善することが可能な電気コネクタ付ケーブルを提供する。
【解決手段】電気コネクタ付ケーブルは、フラットケーブル及びコネクタを備える。フラットケーブルは、並列された複数の導体と、複数の導体それぞれの先端部を露出させるように複数の導体を覆う第1誘電体と、を有する。コネクタは、各先端部の先端面が外に露出するように複数の導体それぞれの先端部を保持する。コネクタには、複数の導体の内の少なくとも1つの第1導体の先端部を露出する第1開口が設けられている。第1開口内には第1導体の先端部が位置すると共に、第1開口を画定する壁と第1導体との間には第2誘電体が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
並列された複数の導体と、前記複数の導体それぞれの先端部を露出させるように前記複数の導体を覆う第1誘電体とを有するケーブルと、
各前記先端部の先端面が外に露出するように前記複数の導体それぞれの前記先端部を保持するコネクタと、を備え、
前記コネクタには、前記複数の導体の内の少なくとも1つの第1導体の前記先端部を露出する第1開口が設けられ、
前記第1開口内には前記第1導体の前記先端部が位置すると共に、前記第1開口を画定する壁と前記第1導体との間には第2誘電体が設けられている、電気コネクタ付ケーブル。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第2誘電体を構成する誘電材料の比誘電率は、前記第1誘電体を構成する誘電材料の比誘電率に対して0.9~1.1の間の値である、
請求項1に記載の電気コネクタ付ケーブル。
【請求項3】
前記第1導体の前記先端面は、前記第2誘電体の端面に対して、同一平面上に位置している、
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ付ケーブル。
【請求項4】
前記コネクタは、導電性材料から形成される導電部を有し、
前記コネクタには、前記複数の導体の内の第2導体の前記先端部を露出する第2開口が設けられ、
前記第2開口内には前記第2導体の前記先端部が位置し、前記第2導体が前記導電部に電気的に接続されている、
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ付ケーブル。
【請求項5】
前記2開口を画定する壁と前記第2導体との間には導電体が設けられ、
前記第2導体は、前記導電体を通して前記導電部に電気的に接続されている、
請求項4に記載の電気コネクタ付ケーブル。
【請求項6】
前記第2導体の前記先端面は、前記導電体の端面に対して、同一平面上に位置しているまたは前記同一平面よりも外に突出している、
請求項5に記載の電気コネクタ付ケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気コネクタ付ケーブルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、信号線及びグランド線と、それぞれの先端部が露出するように信号線及びグランド線を覆う絶縁層とを備えたコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/208091号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているコネクタでは、信号線が信号線用コンタクト部材を介して相手側のコネクタ等に接続されることで、コネクタと相手側のコネクタ等との間で信号の伝送が行われる。このようなコネクタでは、コンタクト部材を介して接続するため、スタブ(信号の枝分かれ)が発生し、伝送特性を低下させてしまうことがある。そこで、伝送特性を向上させることが望まれている。
【0005】
本開示は、伝送特性の向上を図ることが可能な電気コネクタ付ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一側面として、電気コネクタ付ケーブルに関する。この電気コネクタ付ケーブルは、ケーブル及びコネクタを備える。ケーブルは、並列された複数の導体と、複数の導体それぞれの先端部を露出させるように複数の導体を覆う第1誘電体と、を有する。コネクタは、各先端部の先端面が外に露出するように複数の導体それぞれの先端部を保持する。コネクタには、複数の導体の内の少なくとも1つの第1導体の先端部を露出する第1開口が設けられている。第1開口内には第1導体の先端部が位置すると共に、第1開口を画定する壁と第1導体との間には第2誘電体が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、伝送特性の向上を図ることが可能な電気コネクタ付ケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る電気コネクタ付フラットケーブルを示す斜視図である。
図2は、図1に示す電気コネクタ付フラットケーブルに用いられるフラットケーブルを示す上面図である。
図3は、第2実施形態に係る電気コネクタ付フラットケーブルを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
[1]本開示の一実施形態に係る電気コネクタ付ケーブルは、ケーブル及びコネクタを備える。ケーブルは、並列された複数の導体と、複数の導体それぞれの先端部を露出させるように複数の導体を覆う第1誘電体と、を有する。コネクタは、各先端部の先端面が外に露出するように複数の導体それぞれの先端部を保持する。コネクタには、複数の導体の内の少なくとも1つの第1導体の先端部を露出する第1開口が設けられている。第1開口内には第1導体の先端部が位置すると共に、第1開口を画定する壁と第1導体との間には第2誘電体が設けられている。
【0010】
この電気コネクタ付ケーブルでは、複数の導体それぞれの先端面が外に露出するように複数の導体それぞれをコネクタが保持している。このため、電気コネクタ付ケーブルを相手側部材(例えば接続端子が形成された基板や相手側の電気コネクタ)に接続した際、複数の導体の各先端面を相手側部材の端子にそのまま接続させることができる。これにより、複数の導体の先端面以外の部分と相手側部材の端子とが電気的に接触した場合に生じるスタブ(信号の枝分かれ)の発生を抑制することができる。よって、この電気コネクタ付ケーブルによれば、伝送特性を向上させることができる。また、この電気コネクタ付ケーブルでは、コネクタに設けられた第1開口内に配置される第1導体の周りに第2誘電体を設ける構成となっている。この場合、第2誘電体によって覆われる第1導体の部分におけるインピーダンスを、第1誘電体によって覆われる第1導体の部分におけるインピーダンスに容易に整合させることができる。これにより、第1導体におけるインピーダンスが整合されたものとなり、伝送特性を更に向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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