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公開番号2025026853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024187827,2023183500
出願日2024-10-25,2019-11-08
発明の名称縮合環化合物
出願人エフ・ホフマン-ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C07D 401/04 20060101AFI20250218BHJP(有機化学)
要約【課題】Rasタンパク質の阻害に使用される化合物を含む組成物、及び、それらを投与することによる治療方法を提供する。
【解決手段】1-[4-[7-(3-アミノ-1-イソキノリル)-6-クロロ-キナゾリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]プロプ-2-エン-1-オン等の化合物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)の化合物:
TIFF
2025026853000624.tif
70
170
又はその薬学的に許容される塩。
[式中、


は、K-Ras G12C変異タンパク質の12位において、システイン残基と共有結合を形成可能な求電子部分であり、


は、H、OH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、シクロプロピル、及び-NHR(式中、RはC
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
アルカノイル、C
1~6
ヒドロキシアルカノイル、C
1~6
シアノアルキル、C
1~6
アルキルアミノ、-(C
1~6
アルキレニル)NH(CH

)-(C
1~6
)アルキレニル)N(CH



、及び-(C
1~3
)アルキレニル(3~7員ヘテロシクリル)からなる群から選択される)からなる群から選択され、


及びR

はそれぞれ、H、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びシクロプロピルからなる群から独立して選択され、


はH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びC
3~7
シクロアルキルからなる群から選択され、
式中、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つはH以外であるか、又は

続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
式(II)を有する請求項1に記載の化合物:
TIFF
2025026853000625.tif
78
170
又はその薬学的に許容される塩。
[式中、


は、H、OH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、シクロプロピル、及び-NHR(式中、RはC
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
アルカノイル、C
1~6
ヒドロキシアルカノイル、C
1~6
シアノアルキル、C
1~6
アルキルアミノ、-(C
1~6
アルキレニル)NH(CH

)-(C
1~6
)アルキレニル)N(CH



、及び-(C
1~3
)アルキレニル(3~7員ヘテロシクリル)からなる群から選択される)からなる群から選択され、


及びR

はそれぞれ、H、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びシクロプロピルからなる群から独立して選択され、


はH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びC
3~7
シクロアルキルからなる群から選択され、
式中、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つはH以外であるか、又は


及びR

、R
【請求項3】
式(III)を有する請求項1に記載の化合物:
TIFF
2025026853000626.tif
67
170
又はその薬学的に許容される塩。
[式中、


は、H、OH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、シクロプロピル、及び-NHR(式中、RはC
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
アルカノイル、C
1~6
ヒドロキシアルカノイル、C
1~6
シアノアルキル、C
1~6
アルキルアミノ、-(C
1~6
アルキレニル)NH(CH

)-(C
1~6
)アルキレニル)N(CH



、及び-(C
1~3
)アルキレニル(3~7員ヘテロシクリル)からなる群から選択される)からなる群から選択され、


及びR

はそれぞれ、H、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びシクロプロピルからなる群から独立して選択され、


はH、NH

、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
アルコキシ、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルチオ、C
1~6
ハロアルキルチオ、C
1~6
アルキルアミノ、及びC
3~7
シクロアルキルからなる群から選択され、
式中、R

、R

、R

、及びR

のうちの少なくとも1つはH以外であるか、又は


及びR

、R
【請求項4】


がNH

及び-NHRからなる群から選択され、RがC
1~6
アルキルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】


がNH

である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】


及びR

が独立して、H、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、及びシクロプロピルからなる群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】


がH、ハロ、C
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
1~6
ハロアルコキシ、C
1~6
アルキルアミノ、及びC
3~7
シクロアルキルからなる群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】


がC
1~3
ハロアルキルである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】


がCF

であり、R

がNH

である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】


がシクロプロピルである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月9日に出願された国際出願シリアル番号第PCT/CN2018/114788号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
本発明は、K-Ras、H-Ras、及びN-RasなどのRasタンパク質の阻害に使用される、本明細書で更に詳細に述べる、式(I)の縮合環化合物、及び、これらの化合物を含む組成物、及び、これらを投与することによる治療方法に関する。
【背景技術】
【0003】
Rasは、中枢増殖シグナル伝達経路のヌクレオチド依存性スイッチとして機能する、小型のGTP結合タンパク質である。細胞外シグナルに応答して、Rasは、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)、特にSOS1タンパク質により触媒されて、GDP結合(Ras
GDP
)状態からGTP結合(Ras
GTP
)状態に転換される。活性のRas
GTP
は、その多様な増殖刺激機能を、Raf、PI3K、及びRalグアニンヌクレオチド解離刺激因子を含むエフェクターとの、直接的な相互作用を通して媒介する。次に、Rasの固有のGTPase活性がGTPをGDPに加水分解し、Rasのシグナル伝達を終わらせる。Ras GTPase活性は、ニューロファイブロミン1腫瘍抑制因子を含む、GTPase活性化タンパク質(ギャップ)との相互作用により更に加速することができる。
【0004】
変異体RasはGTPase活性が低下しており、これはRasの活性化構造を持続させ、これによって、Ras依存性のシグナル伝達、及び癌細胞生残又は増殖を促進する。GAPと相互作用する、又はGTPを転換してGDPに戻す能力に影響を及ぼす、Rasの変異により、タンパク質の持続した活性化がもたらされ、結果的に、増殖及び分裂を続けさせるように伝えるシグナルの持続がもたらされる。これらのシグナルは細胞増殖及び分裂をもたらすため、過剰に活性のRASシグナル伝達は最終的に、癌をもたらす可能性がある。RASの主な3つのアイソフォーム(H-Ras、N-Ras、又はK-Ras)遺伝子のいずれか1つにおける変異は、ヒトの腫瘍形成において一般的な事象である。3つのRasアイソフォーム(K、N、及びH)の中で、K-Rasが最も頻繁に変異する。
【0005】
最も一般的なK-Ras変異は、Pループの残基G12及びG13にて、並びに、残基Q61にて見出される。G12Cは、K-Ras遺伝子で頻繁に見られる変異である(システインに対するグリシン-12)。G12D及びG13Dは、他の頻繁に見られる変異である。癌におけるRasの変異は、予後不良と関連付けられている。マウスにおける発癌性Rasの不活性化は、腫瘍の縮小をもたらす。したがって、Rasは例外的に重要な、腫瘍学的標的であると幅広く考えられている。
【発明の概要】
【0006】
一態様において、本開示は、式(I)の化合物、
TIFF
2025026853000001.tif
67
170
又はその薬学的に許容される塩に関する。
[式中、


、R

、R

、R

、R

、X、Y、U、V、W、及びnは、本明細書で定義されるとおりである。]
【0007】
本開示の別の態様は、式(II)の化合物、
TIFF
2025026853000002.tif
77
170
又はその薬学的に許容される塩を含む。
[式中、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、X、Y、U、V、W、及びnは、本明細書で定義されるとおりである。]
【0008】
式(III)の化合物、
TIFF
2025026853000003.tif
68
170
又はその薬学的に許容される塩もまた開示される。
[式中、R

、R

、R

、R

、R
10
、X、Y、U、V、W、及びnは、本明細書で定義されるとおりである。]
【0009】
別の態様では、本開示は、式(IV)の化合物、
TIFF
2025026853000004.tif
67
170
又はその薬学的に許容される塩に関する。
[式中、R

、R
11
、X、Y、U、V、W、及びnは、本明細書で定義されるとおりである。]
【0010】
本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物もまた提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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