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公開番号
2025026368
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024124792
出願日
2024-07-31
発明の名称
光学素子
出願人
恵和株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
3/00 20060101AFI20250214BHJP(光学)
要約
【課題】出射光の輝度が拡散範囲で均一であり、量産に適した光学素子を提供する。
【解決手段】本発明は、対向する第1主面11aと第2主面12aとを有する光学素子10であって、第1主面11aが、第1のレンチキュラーレンズ11を有し、第2主面12aが、第2のレンチキュラーレンズ12を有し、第1のレンチキュラーレンズ11の長軸方向(Y)が、第2のレンチキュラーレンズ12の長軸方向(X)と直交しているか、または前記直交からさらに±70度の範囲内のズレ角度をなすように交差しており、第1のレンチキュラーレンズ11は、コーニック定数kxが、-2.4以上-0.6以下の曲面形状であり、第2のレンチキュラーレンズ12は、コーニック定数kyが、-0.9以上-0.5以下の曲面形状である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対向する第1主面と第2主面とを有する光学素子であって、
前記第1主面が、第1のレンチキュラーレンズを有し、
前記第2主面が、第2のレンチキュラーレンズを有し、
前記第1のレンチキュラーレンズの長軸方向が、前記第2のレンチキュラーレンズの長軸方向と直交しているか、または前記直交からさらに±70度の範囲内のズレ角度をなすように交差しており、
前記第1のレンチキュラーレンズの曲面形状が、下記式(1)で表され、
JPEG
2025026368000015.jpg
16
131
[式(1)中、cxは曲率[1/mm]を示し、xは前記第1のレンチキュラーレンズの中心軸からX方向の距離[mm]を示す。kxはコーニック定数を示し、-2.4以上-0.6以下である。]
前記第2のレンチキュラーレンズの曲面形状が、下記式(2)で表される光学素子。
JPEG
2025026368000016.jpg
16
131
[式(2)中、cyは曲率[1/mm]を示し、yは前記第2のレンチキュラーレンズの中心軸からY方向の距離[mm]を示す。kyはコーニック定数を示し、-0.9以上-0.5以下である。]
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記kxが、-2.0以上-1.0以下である請求項1記載の光学素子。
【請求項3】
前記kyが、-0.8以上-0.6以下である請求項1記載の光学素子。
【請求項4】
前記光学素子が、屈折率が1.35以上1.7以下の樹脂からなる請求項1記載の光学素子。
【請求項5】
前記光学素子が、角度強度均一性が60%以上である、請求項1記載の光学素子。
【請求項6】
前記光学素子が、半値全幅(FWHM)の90%の角度範囲で、輝度が最大輝度の80%以上である、請求項1記載の光学素子。
【請求項7】
前記光学素子が、拡散板である請求項1記載の光学素子。
【請求項8】
前記第1のレンチキュラーレンズの曲面形状が、さらに、下記式(3)によって調整される請求項1記載の光学素子。
JPEG
2025026368000017.jpg
14
131
[式(3)中、Aは対称係数を示す。Bは非対称係数を示し、-1である。]
【請求項9】
前記第2のレンチキュラーレンズの曲面形状が、さらに、下記式(4)によって調整される請求項1記載の光学素子。
JPEG
2025026368000018.jpg
14
131
[式(4)中、Aは対称係数を示す。Bは非対称係数を示し、1である。]
【請求項10】
前記拡散板が、ヘッドアップディスプレイ装置に用いられる請求項7に記載の光学素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の移動体において、画像表示装置から投影されるナビゲーション等の運転支援情報を、フロントウィンドウに投影するヘッドアップディスプレイ(以下、HUDと記載する場合がある)装置が注目されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、主に、画像表示装置と、画像表示装置から投影される画像が中間像として結像される拡散板と、その中間像を拡大してフロントガラスへ導く拡大鏡とを備える。拡散板としては、マイクロレンズアレイが広く用いられる。
【0003】
ヘッドアップディスプレイ装置の低消費電力化を実現するため、画像表示装置の光源として消費電力の小さいレーザー光を光源に用いたレーザープロジェクタが用いられる場合がある。ヘッドアップディスプレイ装置として、例えば、特許文献1には、レーザー光を光源とし、複数画素の配列で形成される映像を投影するレーザープロジェクタと、複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイと、光学系補正素子と、光学系拡大素子とで構成される画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-145745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マイクロレンズアレイは、入射された光を適切に拡散させることができ、求められる配光特性や材料の光学特性に応じて、曲面形状を自由に設計することができる。しかしながら、レーザー光を光源に用いた場合は、レーザー光のスポット径が小さく、出射光の輝度を拡散範囲において均一にすることが難しいという問題もある。また、一方で、高画質化に伴い、マイクロレンズのピッチサイズが小さくなると、金型製作が複雑となり、時間とコストがかかるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、出射光の輝度が拡散範囲で均一であり、量産に適した光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、光学素子の入射側と出射側のそれぞれにレンチキュラーレンズを用い、入射側のレンチキュラーレンズの長軸方向と出射側レンチキュラーレンズの長軸方向を直交するように配置し、それぞれのレンチキュラーレンズの曲面形状を制御することで、簡便な製作工程により、出射光の拡散範囲で輝度を均一にできることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、対向する第1主面と第2主面とを有する光学素子であって、第1主面が、第1のレンチキュラーレンズを有し、第2主面が、第2のレンチキュラーレンズを有し、第1のレンチキュラーレンズの長軸方向が、第2のレンチキュラーレンズの長軸方向と直交しているか、または前記直交からさらに±70度の範囲内のズレ角度をなすように交差しており、第1のレンチキュラーレンズの曲面形状が、下記式(1)で表され、
JPEG
2025026368000002.jpg
16
131
[式(1)中、cxは曲率[1/mm]を示し、xは第1のレンチキュラーレンズの中心軸からx方向の距離[mm]を示す。kxはコーニック定数を示し、-2.4以上-0.6以下である。]
第2のレンチキュラーレンズの曲面形状が、下記式(2)で表される光学素子である。
JPEG
2025026368000003.jpg
16
131
[式(2)中、cyは曲率[1/mm]を示し、yは第2のレンチキュラーレンズの中心軸からy方向の距離[mm]を示す。kyはコーニック定数を示し、-0.9以上-0.5以下である。]
【発明の効果】
【0008】
本発明の光学素子によれば、出射光の輝度が拡散範囲で均一であり、量産に適した光学素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態(第1の実施形態)である光学素子の一部を示す斜視図である。
本発明の一実施形態である光学素子の一部を示す平面図である。
本発明の一実施形態である光学素子の一部の(a)第1主面の平面図及び(b)X-X断面図である。
本発明の一実施形態である光学素子の一部の(a)第2主面の平面図及び(b)Y-Y断面図である。
本発明の一実施形態(第2の実施形態)である光学素子を示す概略図である。
本発明の光学素子を用いたヘッドアップディスプレイ装置を示す概略図である。
実施例1から5のヒートマップを示す写真である。
実施例6から10のヒートマップを示す写真である。
実施例11から15のヒートマップを示す写真である。
実施例16から19のヒートマップを示す写真である。
実施例20から23のヒートマップを示す写真である。
実施例1の出射光の拡散角度に対する輝度を示すグラフである。
実施例11の出射光の拡散角度に対する輝度を示すグラフである。
実施例19の出射光の拡散角度に対する輝度を示すグラフである。
実施例20の出射光の拡散角度に対する輝度を示すグラフである。
実施例23の出射光の拡散角度に対する輝度を示すグラフである。
実施例24、25、27及び28の拡散板のヒートマップを示す写真である。
実施例25の拡散板における拡散光の放射強度(W/sr)の分布を示すグラフである。
実施例28の拡散板における拡散光の放射強度(W/sr)の分布を示すグラフである。
実施例24~31、及び比較例1及び2のそれぞれにおける角度強度均一性の結果を、角度範囲別にプロットしたグラフを示す。
実施例28の拡散板(直交に対するズレ角度40度)のヒートマップを、角度範囲(1)~(3)毎に示す。
実施例29の拡散板(直交に対するズレ角度50度)のヒートマップを、角度範囲(1)~(3)毎に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[光学素子(第1の実施形態)]
以下、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の光学素子について図を参照しながら説明する。図1は、本実施形態である光学素子の一部を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態である光学素子の一部を示す平面図である。図3は、本実施形態である光学素子の一部の(a)第1主面の平面図及び(b)X-X断面図である。図4は、本実施形態である光学素子の一部の(a)第2主面の平面図及び(b)Y-Y断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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