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公開番号2025073813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184914
出願日2023-10-27
発明の名称光素子及びレーザモジュール
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 6/14 20060101AFI20250502BHJP(光学)
要約【課題】可視光の偏波モードを変換可能な光素子及びレーザモジュールを提供すること。
【解決手段】光素子において、コア層は、可視光の偏波モードをTM0モードとTE1モードとの間で変換する変換部42を備え、変換部42は、Z軸方向に積層された上テーパ部46及び下テーパ部47と、を備え、変換領域42dにおいて、上テーパ部46の幅は、接続端42aから中間位置42cに向かって、幅W0から幅Wtまで連続的に増加し、下テーパ部47の幅は、接続端42aから中間位置42cに向かって、幅W0から幅Wsまで連続的に増加し、変換領域42eにおいて、上テーパ部46の幅は、中間位置42cから接続端42bに向かって、幅Wtから幅W1まで連続的に増加し、下テーパ部47の幅は、中間位置42cから接続端42bに向かって、幅Wsから幅W1まで連続的に減少する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
主面を有する基板と、
前記主面に設けられ、電気光学効果を有する材料によって構成されたコア層と、
を備え、
前記コア層は、前記主面に沿った第1方向に延び、可視光の偏波モードをTM0モードとTE0モードとの間で変換するモード変換器を備え、
前記モード変換器は、
前記モード変換器の前記第1方向における一端に位置し、前記TM0モード及び前記TE0モードのうちの一方の偏波モードである第1偏波モードの前記可視光が入射される入射部と、
前記モード変換器の前記第1方向における他端に位置し、前記TM0モード及び前記TE0モードのうちの他方の偏波モードである第2偏波モードの前記可視光を出射する出射部と、
前記入射部と前記出射部との間に設けられ、前記可視光の偏波モードを前記TM0モードとTE1モードとの間で変換する第1変換部と、
前記入射部と前記出射部との間に設けられ、前記可視光の偏波モードを前記TE0モードと前記TE1モードとの間で変換する第2変換部と、
を備え、
前記第1変換部は、前記第1方向における両端である第1端及び第2端と、前記主面と交差する第2方向に積層された上テーパ部及び下テーパ部と、を備え、
前記第1変換部の前記第1端から前記第1端と前記第2端との間の中間位置までの第1領域において、前記上テーパ部の前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向における長さは、前記第1端から前記中間位置に向かって、第1長さから前記第1長さよりも長い第2長さまで連続的に増加し、前記下テーパ部の前記第3方向における長さは、前記第1端から前記中間位置に向かって、前記第1長さから前記第2長さよりも長い第3長さまで連続的に増加し、
前記第1変換部の前記中間位置から前記第2端までの第2領域において、前記上テーパ部の前記第3方向における長さは、前記中間位置から前記第2端に向かって、前記第2長さから前記第2長さよりも長く前記第3長さよりも短い第4長さまで連続的に増加し、前記下テーパ部の前記第3方向における長さは、前記中間位置から前記第2端に向かって、前記第3長さから前記第4長さまで連続的に減少する、光素子。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1偏波モードは、前記TM0モードであり、
前記第2偏波モードは、前記TE0モードであり、
前記第1端は前記入射部に接続され、
前記第2変換部は、前記第1変換部と前記出射部との間に設けられる、請求項1に記載の光素子。
【請求項3】
前記第1偏波モードは、前記TE0モードであり、
前記第2偏波モードは、前記TM0モードであり、
前記第1端は前記出射部に接続され、
前記第2変換部は、前記入射部と前記第1変換部との間に設けられる、請求項1に記載の光素子。
【請求項4】
前記第1変換部の前記第1方向における長さは、360μm以上、1010μm以下であり、
前記第2長さは、0.5μm以上、1.0μm以下であり、
前記第3長さは、1.0μm以上、5.0μm以下である、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の光素子。
【請求項5】
前記第2変換部は、
前記第3方向において非対称な形状を有し、前記第3方向における長さが前記第1変換部から離れるにつれて第5長さから前記第5長さよりも長い第6長さまで連続的に増加する第1非対称部と、
前記第3方向において非対称な形状を有し、前記第3方向における長さが前記第1変換部から離れるにつれて前記第6長さから前記第6長さよりも短い第7長さまで連続的に減少する第2非対称部と、
前記第1非対称部と前記第2非対称部との間に設けられ、前記第3方向における長さが前記第1方向における全長にわたって前記第6長さである接続部と、
を備える、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の光素子。
【請求項6】
前記第2変換部の前記第1方向における長さは、40μm以上、100μm以下であり、
前記第2変換部の前記第3方向における長さは、0.4μm以上、1.2μm以下である、請求項5に記載の光素子。
【請求項7】
前記モード変換器は、前記第1変換部と前記第2変換部とを連結する連結部を更に備える、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の光素子。
【請求項8】
前記連結部の前記第3方向における長さは、前記連結部の前記第1方向における全長にわたって一定である、請求項7に記載の光素子。
【請求項9】
前記コア層は、
赤色光の偏波モードを前記第1偏波モードから前記第2偏波モードに変換する前記モード変換器である第1モード変換器と、
緑色光の偏波モードを前記第1偏波モードから前記第2偏波モードに変換する前記モード変換器である第2モード変換器と、
青色光の偏波モードを前記第1偏波モードから前記第2偏波モードに変換する前記モード変換器である第3モード変換器と、
前記赤色光、前記緑色光、及び前記青色光を合波してレーザ光を出射する合波器と、
を更に備える、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の光素子。
【請求項10】
前記コア層は、
前記赤色光の光強度を変調する第1変調器と、
前記緑色光の光強度を変調する第2変調器と、
前記青色光の光強度を変調する第3変調器と、
を更に備える、請求項9に記載の光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光素子及びレーザモジュールに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
光導波路を伝搬する光の偏波モードには、基板に対して水平方向の主電界を有する偏波モードであるTE(Transverse Electric)モードと、基板に対して垂直方向の主電界を有する偏波モードであるTM(Transverse Magnetic)モードとがある。これらの偏波モードを変換する光導波路素子が知られている。例えば、特許文献1には、入力端から出力端に向かって幅が連続的に漸増するテーパ形状を有するとともに上面に断面V字状の溝が形成されたコアを備える光導波路素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-34349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の光導波路素子は、1550nmの波長を有するTM0モードの光をTE1モードの光に変換している。しかしながら、可視光については考慮されていない。
【0005】
本開示は、可視光の偏波モードを変換可能な光素子及びレーザモジュールを説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る光素子は、主面を有する基板と、主面に設けられ、電気光学効果を有する材料によって構成されたコア層と、を備える。コア層は、主面に沿った第1方向に延び、可視光の偏波モードをTM0モードとTE0モードとの間で変換するモード変換器を備える。モード変換器は、モード変換器の第1方向における一端に位置し、TM0モード及びTE0モードのうちの一方の偏波モードである第1偏波モードの可視光が入射される入射部と、モード変換器の第1方向における他端に位置し、TM0モード及びTE0モードのうちの他方の偏波モードである第2偏波モードの可視光を出射する出射部と、入射部と出射部との間に設けられ、可視光の偏波モードをTM0モードとTE1モードとの間で変換する第1変換部と、入射部と出射部との間に設けられ、可視光の偏波モードをTE0モードとTE1モードとの間で変換する第2変換部と、を備える。第1変換部は、第1方向における両端である第1端及び第2端と、主面と交差する第2方向に積層された上テーパ部及び下テーパ部と、を備える。第1変換部の第1端から第1端と第2端との間の中間位置までの第1領域において、上テーパ部の第1方向及び第2方向と交差する第3方向における長さは、第1端から中間位置に向かって、第1長さから第1長さよりも長い第2長さまで連続的に増加し、下テーパ部の第3方向における長さは、第1端から中間位置に向かって、第1長さから第2長さよりも長い第3長さまで連続的に増加する。第1変換部の中間位置から第2端までの第2領域において、上テーパ部の第3方向における長さは、中間位置から第2端に向かって、第2長さから第2長さよりも長く第3長さよりも短い第4長さまで連続的に増加し、下テーパ部の第3方向における長さは、中間位置から第2端に向かって、第3長さから第4長さまで連続的に減少する。
【0007】
この光素子においては、第1変換部が可視光の偏波モードをTM0モードとTE1モードとの間で変換する。第1変換部においては、上テーパ部及び下テーパ部が第2方向に積層されており、第1変換部は第2方向において非対称性を有している。第1変換部において、第1端から離れるにつれて、TM0モードの実効屈折率とTE1モードの実効屈折率とが互いに近づくので、TM0モードとTE1モードとの間の変換が誘起される。例えば、TM0モードの可視光が第1変換部の第1端に入射されると、可視光の偏波モードが第1変換部においてTM0モードからTE1モードに変換され、そして第2変換部において、TE1モードからTE0モードに変換される。同様に、TE0モードの可視光が第2変換部に入射されると、可視光の偏波モードが第2変換部においてTE0モードからTE1モードに変換され、そして第1変換部において、TE1モードからTM0モードに変換される。以上のように、可視光の偏波モードをTM0モードとTE0モードとの間で変換することが可能となる。
【0008】
第1偏波モードは、TM0モードであってもよく、第2偏波モードは、TE0モードであってもよい。第1端は入射部に接続されてもよい。第2変換部は、第1変換部と出射部との間に設けられてもよい。この場合、TM0モードにて入射された可視光をTE0モードにて出射することができる。
【0009】
第1偏波モードは、TE0モードであってもよく、第2偏波モードは、TM0モードであってもよい。第1端は出射部に接続されてもよい。第2変換部は、入射部と第1変換部との間に設けられてもよい。この場合、TE0モードにて入射された可視光をTM0モードにて出射することができる。
【0010】
第1変換部の第1方向における長さは、360μm以上、1010μm以下であってもよい。第2長さは、0.5μm以上、1.0μm以下であってもよい。第3長さは、1.0μm以上、5.0μm以下であってもよい。この場合、TM0モードとTE1モードとの間での変換における光強度の損失を低減することができる。したがって、TM0モードとTE1モードとの間での変換効率を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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