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公開番号2025026091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131455
出願日2023-08-10
発明の名称植物育成装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 31/00 20180101AFI20250214BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】藻の発生を抑制することが可能な、植物育成装置を提供する。
【解決手段】植物育成装置1は、底面潅水により植物PLを育成するための装置である。植物育成装置1は、液体Lqを貯留する貯留槽10と、貯留槽10の上方に設けられた光源20と、貯留槽10と光源20との間に設けられ、植物PLを支持する支持体50と、貯留槽10内の液体Lqを排出する排出機構70とを備えている。貯留槽10の底面11aは、排出機構70に向けて下方に傾斜している。支持体50は、貯留槽10の底面11aに接触していない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底面潅水により植物を育成するための植物育成装置であって、
液体を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽の上方に設けられた光源と、
前記貯留槽と前記光源との間に設けられ、前記植物を支持する支持体と、
前記貯留槽内の前記液体を排出する排出機構とを備え、
前記貯留槽の底面は、前記排出機構に向けて下方に傾斜しており、
前記支持体は、前記貯留槽の前記底面に接触していない、植物育成装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記植物の育成時において、前記貯留槽へ前記液体を貯留している期間は、前記貯留槽へ前記液体を貯留していない期間よりも短い、請求項1に記載の植物育成装置。
【請求項3】
前記光源は、シート状の照明装置又はバーライトである、請求項1に記載の植物育成装置。
【請求項4】
平面視において、前記支持体の面積は、前記貯留槽の前記底面の面積よりも小さく、前記光源及び前記支持体は、水平に配置されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の植物育成装置。
【請求項5】
前記貯留槽内の水位を調整する調整機構を更に備える、請求項4に記載の植物育成装置。
【請求項6】
前記貯留槽内の水位を調整する調整機構を更に備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の植物育成装置。
【請求項7】
前記排出機構は、電力を用いることなく、前記貯留槽から前記液体を排出する、請求項6に記載の植物育成装置。
【請求項8】
前記排出機構は、サイフォンを有する、請求項7に記載の植物育成装置。
【請求項9】
底面潅水により植物を育成するための植物育成装置であって、
液体を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽の上方に設けられた光源と、
前記貯留槽と前記光源との間に設けられ、前記植物を支持する支持体と、
前記貯留槽内の前記液体を排出する排出機構と、
前記貯留槽内の水位を調整する調整機構とを備え、
前記貯留槽の底面は、前記排出機構に向けて下方に傾斜しており、
前記支持体は、前記貯留槽の前記底面に接触しておらず、
前記光源は、シート状の照明装置又はバーライトであり、
平面視において、前記支持体の面積は、前記貯留槽の前記底面の面積よりも小さく、前記光源及び前記支持体は、水平に配置されており、
前記排出機構は、電力を用いることなく、前記貯留槽から前記液体を排出し、
前記排出機構は、サイフォンを有する、植物育成装置。
【請求項10】
前記植物の育成時において、前記貯留槽へ前記液体を貯留している期間は、前記貯留槽へ前記液体を貯留していない期間よりも短い、請求項9に記載の植物育成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、植物育成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、植物を育成する植物育成工場が知られている。植物育成工場では、セルトレイ育苗(セル成型苗)又はポッド育苗によって、植物が育成されている。このうち、セルトレイ育苗は、大量かつ効率的に植物を育成できるため、近年着目されている。しかしながら、セルトレイ育成では、ポッド育苗よりも培土量が少ないことが一般的であるため、ポッド育成と比較して、精密な水の管理が求められる。
【0003】
このような植物育成工場において、植物への潅水は、散水、噴霧、点滴又は底面潅水等によって行われている。このうち、底面潅水は、植物に培土が跳ねないこと、水量が少なくて良いこと及び水量が均一になること等の利点がある。このため、底面潅水を行う植物育成装置が着目されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0004】
特許文献1には、潅水トレイを備える底面潅水装置が開示されている。この底面潅水装置では、潅水トレイ内に10~12mm程度の水位のプール状態を維持しつつ、潅水の供給を自動停止した後には、短時間内で潅水卜レイ内の水が排出されるように、潅水トレイに設けられた堰に、切欠部が形成されている。また、特許文献1の底面潅水装置では、潅水停止時に潅水を排水溝へ短時間で排出させるために、潅水トレイの底壁面を排水溝の方向へ傾斜させている。
【0005】
特許文献2には、鉢置パンに排水用サイフォン管が取付けられた鉢植え栽培用底面潅水装置が開示されている。この鉢植え栽培用底面潅水装置では、所定時間の底面潅水が終わると、鉢置パン内の水が排水用サイフォン管を通って貯水タンクに戻されるようになっている。また、鉢置パンには突起部が形成されており、鉢が突起部に載置されることにより、鉢の底面が空気に接触して乾燥されるように構成されている。このようにして、特許文献2の鉢植え栽培用底面潅水装置では、鉢内の植物が根腐れ等を起こしにくくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2004/026023号
特開平8-70717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、病害虫が植物に悪影響を及ぼすことを抑制するため、植物の育成は、農業ハウス等のような閉鎖された空間で行われることがある。しかしながら、養分、水及び光が存在することにより、植物育成装置内に藻が発生する可能性がある。藻が発生した場合、植物育成装置の配管等に藻が流れてしまう場合があり、植物を育成するための水(養液)が汚染されてしまうおそれがある。また、配管等に藻が流れてしまった場合、配管等の清掃に手間がかかるといった問題も発生する。さらに、藻が発生した場合、病害虫の発生、水の栄養バランスの変化、又は、藻が培土に付着することに起因する根の酸素取り込み量の低下等、植物に悪影響を及ぼす可能性がある。このように、植物育成装置内に藻が発生する可能性がある場合、藻の発生への対策及び発生した藻の処理に労力がかかることが問題となり得る。
【0008】
一方、藻の発生への対策として、防藻効果のあるパネルを用いること、及び藻が発生し得る場所に紫外線を照射すること等が知られている。しかしながら、防藻効果のあるパネルは、主に水耕栽培向けの資材である。このため、防藻効果のあるパネルは、底面潅水を行う植物育成装置へは適用しにくく、かつ、通常の資材よりもコストが高いという問題がある。また、植物の栽培時に紫外線を照射する場合、植物に悪影響を及ぼす可能性がある。このため、水はけが良く、藻の発生を抑制できる植物育成装置が求められている。
【0009】
本開示は、以上の点を考慮してなされたものであって、藻の発生を抑制することが可能な、植物育成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の実施の形態は、以下の[1]~[7]に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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