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公開番号
2025025569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130436
出願日
2023-08-09
発明の名称
樹脂組成物、ペレット、および、成形品
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 ポリアルキレンテレフタレート樹脂とリサイクルポリカーボネート樹脂と難燃剤を含む樹脂組成物であって、バージンポリカーボネート樹脂を用いた場合に匹敵、あるいは、バージンポリカーボネート樹脂のみを用いた場合よりも良好な物性を達成可能な樹脂組成物、ならびに、ペレット、および、成形品の提供。
【解決手段】 ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、エラストマーを3~30質量部含み、難燃剤を5~50質量部含み、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、80/20~20/80であり、ポリカーボネート樹脂がリサイクル由来のポリカーボネート樹脂を含み、リサイクル由来のポリカーボネート樹脂の300℃、荷重1.20kgfの条件でISO1133に従って測定したメルトボリュームレート(MVR)が2~11cm
3
/10分であり、かつ、分岐量が50~3500質量ppmである、樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、
エラストマーを3~30質量部含み、
難燃剤を5~50質量部含み、
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、80/20~20/80であり、
前記ポリカーボネート樹脂がリサイクル由来のポリカーボネート樹脂を含み、
リサイクル由来のポリカーボネート樹脂の300℃、荷重1.20kgfの条件でISO1133に従って測定したメルトボリュームレート(MVR)が2~11cm
3
/10分であり、かつ、分岐量が50~3500質量ppmである、
樹脂組成物。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、30/70~55/45である、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記リサイクル由来のポリカーボネート樹脂が、ボトルおよび/またはシート由来のポリカーボネート樹脂を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、エステル交換抑制剤を、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、0.01~2質量部含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、30/70~55/45であり、
前記リサイクル由来のポリカーボネート樹脂が、ボトルおよび/またはシート由来のポリカーボネート樹脂を含み、
さらに、エステル交換抑制剤を、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、0.01~2質量部含み、
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含み、
請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1、2または6に記載の樹脂組成物のペレット。
【請求項8】
請求項1、2または6に記載の樹脂組成物から形成された成形品。
【請求項9】
請求項7に記載のペレットから形成された成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、ペレット、および、成形品に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂とを含む樹脂組成物が検討されている(例えば、特許文献1)。
このような樹脂組成物は、電気電子機器部品、自動車用内外装部品その他の電装部品、機械部品等に広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/186025号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、環境負荷の観点から、熱可塑性樹脂として、リサイクル品を利用することが検討されている。しかしながら、リサイクル熱可塑性樹脂を用いると得られる成形品の各種物性が劣る傾向にある。
本発明は、かかる状況のもと、リサイクルポリカーボネート樹脂を用いることを試みた。具体的には、本発明は、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とリサイクルポリカーボネート樹脂と難燃剤を含む樹脂組成物であって、バージンポリカーボネート樹脂を用いた場合に匹敵、あるいは、バージンポリカーボネート樹脂のみを用いた場合よりも良好な物性を達成可能な樹脂組成物、ならびに、ペレット、および、成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、リサイクル由来のポリカーボネート樹脂として、所定のポリカーボネート樹脂を用い、かつ、難燃剤とエラストマーを配合することにより、上記課題を解決しうることを見出した。
具体的には、下記手段により、上記課題は解決された。
<1>ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、エラストマーを3~30質量部含み、難燃剤を5~50質量部含み、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、80/20~20/80であり、前記ポリカーボネート樹脂がリサイクル由来のポリカーボネート樹脂を含み、リサイクル由来のポリカーボネート樹脂の300℃、荷重1.20kgfの条件でISO1133に従って測定したメルトボリュームレート(MVR)が2~11cm
3
/10分であり、かつ、分岐量が50~3500質量ppmである、樹脂組成物。
<2>前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、30/70~55/45である、<1>に記載の樹脂組成物。
<3>前記リサイクル由来のポリカーボネート樹脂が、ボトルおよび/またはシート由来のポリカーボネート樹脂を含む、<1>または<2>に記載の樹脂組成物。
<4>さらに、エステル交換抑制剤を、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、0.01~2質量部含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<5>前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、<1>~<4>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<6>前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、30/70~55/45であり、前記リサイクル由来のポリカーボネート樹脂が、ボトルおよび/またはシート由来のポリカーボネート樹脂を含み、さらに、エステル交換抑制剤を、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、0.01~2質量部含み、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含み、<1>~<5>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<7><1>~<6>のいずれか1つに記載の樹脂組成物のペレット。
<8><1>~<6>のいずれか1つに記載の樹脂組成物から形成された成形品。
<9><7>に記載のペレットから形成された成形品。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とリサイクルポリカーボネート樹脂と難燃剤を含む樹脂組成物であって、バージンポリカーボネート樹脂を用いた場合に匹敵、あるいは、バージンポリカーボネート樹脂のみを用いた場合よりも良好な物性を達成可能な樹脂組成物、ならびに、ペレット、および、成形品を提供可能になった。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
なお、本明細書において「~」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
本明細書において、各種物性値および特性値は、特に述べない限り、23℃におけるものとする。
本明細書で示す規格で説明される測定方法等が年度によって異なる場合、特に述べない限り、2023年1月1日時点における規格に基づくものとする。
【0008】
本実施形態の樹脂組成物は、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部に対し、エラストマーを3~30質量部含み、難燃剤を5~50質量部含み、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の合計100質量部における、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂の質量比が、80/20~20/80であり、前記ポリカーボネート樹脂がリサイクル由来のポリカーボネート樹脂(リサイクルポリカーボネート樹脂)を含み、リサイクル由来のポリカーボネート樹脂の300℃、荷重1.20kgfの条件でISO1133に従って測定したメルトボリュームレート(MVR)が2~11cm
3
/10分であり、かつ、分岐量が50~3500質量ppmであることを特徴とする。
このような構成とすることにより、ポリアルキレンテレフタレート樹脂とリサイクルポリカーボネート樹脂と難燃剤を含む樹脂組成物であって、バージンポリカーボネート樹脂を用いた場合に匹敵、あるいは、バージンポリカーボネート樹脂のみを用いた場合よりも良好な物性を達成可能な樹脂組成物が得られる。
例えば、樹脂組成物に難燃剤を配合すると、通常、耐衝撃性が劣る傾向にあるが、本実施形態においては、所定のリサイクルポリカーボネート樹脂を用いることにより、高い耐衝撃性を達成できる傾向にある。また、本実施形態の樹脂組成物は、難燃性も高く維持できる傾向にある。
さらに、リサイクルポリカーボネート樹脂を用いると破壊呼び歪が劣る傾向にある。本実施形態においては、所定のリサイクルポリカーボネート樹脂を用いることにより、破壊呼び歪を向上させることができる傾向にある。また、本実施形態の樹脂組成物は、結晶化温度(Tc)を高くできる傾向にある。
【0009】
<ポリアルキレンテレフタレート樹脂>
本実施形態の樹脂組成物は、ポリアルキレンテレフタレート樹脂を含む。
ポリアルキレンテレフタレート樹脂は、ジカルボン酸化合物としてのテレフタル酸とジオールの重縮合等によって得られるポリエステルであり、ホモポリエステル、コポリエステルのいずれであってもよい。
【0010】
ポリアルキレンテレフタレート樹脂を構成するジカルボン酸化合物としてはテルフタル酸化合物またはそのエステル形成性誘導体が好ましく使用される。
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸を併用することもでき、例えばイソフタル酸、オルトフタル酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、ビフェニル-2,2'-ジカルボン酸、ビフェニル-3,3'-ジカルボン酸、ビフェニル-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルメタン-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルスルフォン-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルイソプロピリデン-4,4'-ジカルボン酸、1,2-ビス(フェノキシ)エタン-4,4’-ジカルボン酸、アントラセン-2,5-ジカルボン酸、アントラセン-2,6-ジカルボン酸、p-tertーフェニレン-4,4’-ジカルボン酸、ピリジン-2,5-ジカルボン酸等が挙げられ、これらは遊離酸以外にジメチルエステル等のエステル形成性誘導体として重縮合反応に用いることができる。
上記の中では、特にイソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体が好ましく使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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