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公開番号
2025025390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130114
出願日
2023-08-09
発明の名称
アルミニウム製フィン材
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F28F
1/12 20060101AFI20250214BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】アルミニウム製フィン材としての従来の機能を損なうことなく、抗ウイルス・抗菌性も備えるアルミニウム製フィン材の提供。
【解決手段】アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、前記親水性皮膜層は、親水性樹脂及び有機系の抗ウイルス・抗菌剤を含む、アルミニウム製フィン材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、
前記親水性皮膜層は、親水性樹脂及び有機系の抗ウイルス・抗菌剤を含む、アルミニウム製フィン材。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記親水性皮膜層における前記有機系の抗ウイルス・抗菌剤の含有量は0.10~0.60mg/dm
2
である、請求項1に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項3】
前記有機系の抗ウイルス・抗菌剤はフェノール系の抗ウイルス・抗菌剤を含む、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項4】
前記親水性樹脂は、スルホン酸基及びエーテル結合を含有する、アクリル酸樹脂を含む、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項5】
前記耐食性皮膜層はエポキシ樹脂を含む、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項6】
前記親水性皮膜層の表面にさらに潤滑性皮膜層を備える、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項7】
前記潤滑性皮膜層は、ポリエチレングリコールを主成分として含む樹脂マトリクスと、スルホン酸基及びエステル基の少なくとも一方を含有する親水成分と、を含む、請求項6に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項8】
前記アルミニウム板と前記耐食性皮膜層との間に、下地処理層をさらに備える、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム製フィン材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
熱交換器は、ルームエアコン、パッケージエアコン、冷凍ショーケース、冷蔵庫、オイルクーラ、ラジエータなどの様々な分野の製品に用いられている。熱交換器のフィンの材料としては、熱伝導性、加工性、耐食性などに優れるアルミニウムやアルミニウム合金が一般的である。
【0003】
ルームエアコン等の様々な製品に対し、ウイルスや細菌による感染防止の観点から、抗ウイルス・抗菌性の付与が求められている。
【0004】
ウイルス・細菌は、ウイルス・細菌感染者から放出されたくしゃみ等の飛散物に含まれるが、ウイルス・細菌感染は、空気中に漂う上記飛散物の直接的な吸引や、飛散物が付着したものへの接触により生じるとされている。
これに対し、エアコンが作動し、室内の空気が循環されると、室内空間中に浮遊したウイルス・細菌も共に循環されることになる。
【0005】
そこで、エアコンの空気流路に設置されているフィルターに抗ウイルス・抗菌性が付与されたものが上市されている。
具体的には、特許文献1には、酸化タングステン微粒子および酸化タングステン複合材微粒子から選ばれる少なくとも1種の微粒子を具備する抗ウイルス性を有する光触媒材料を具備した、エアコン用フィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-212613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、室内空間中に存在するウイルス・細菌のさらなる低減が望まれる。そこで、本発明者は、エアコンに用いられる熱交換器そのものへの抗ウイルス・抗菌性の付与を検討し、特にアルミニウム製フィン材への抗ウイルス・抗菌性の付与について検討した。
【0008】
すなわち本発明は、アルミニウム製フィン材としての従来の機能を損なうことなく、抗ウイルス・抗菌性も備えるアルミニウム製フィン材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題に対し、本発明者が検討を進めたところ、無機系の抗ウイルス・抗菌剤を用いると、アルミニウム製フィン材の成形性が低下することが分かった。また、耐食性皮膜層に抗ウイルス・抗菌剤を含有させると、上記耐食性皮膜層の表面上に親水性皮膜層を形成しても、所望する親水性能が得られないことが分かった。これは、抗ウイルス・抗菌剤が耐食性皮膜層中に相溶せずにミクロ相分離しており、その結果、耐食性皮膜層に対する親水性皮膜層の密着性が低下するためであると考えられる。
そこでさらに検討を進めた結果、有機系の抗ウイルス・抗菌剤を親水性皮膜層に含有させることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明は、以下の[1]~[8]に係るものである。
[1] アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、
前記親水性皮膜層は、親水性樹脂及び有機系の抗ウイルス・抗菌剤を含む、アルミニウム製フィン材。
[2] 前記親水性皮膜層における前記有機系の抗ウイルス・抗菌剤の含有量は0.10~0.60mg/dm
2
である、前記[1]に記載のアルミニウム製フィン材。
[3] 前記有機系の抗ウイルス・抗菌剤はフェノール系の抗ウイルス・抗菌剤を含む、前記[1]又は[2]に記載のアルミニウム製フィン材。
[4] 前記親水性樹脂は、スルホン酸基及びエーテル結合を含有する、アクリル酸樹脂を含む、前記[1]~[3]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
[5] 前記耐食性皮膜層はエポキシ樹脂を含む、前記[1]~[4]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
[6] 前記親水性皮膜層の表面にさらに潤滑性皮膜層を備える、前記[1]~[5]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
[7] 前記潤滑性皮膜層は、ポリエチレングリコールを主成分として含む樹脂マトリクスと、スルホン酸基及びエステル基の少なくとも一方を含有する親水成分と、を含む、前記[6]に記載のアルミニウム製フィン材。
[8] 前記アルミニウム板と前記耐食性皮膜層との間に、下地処理層をさらに備える、前記[1]~[7]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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