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公開番号
2025022584
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127295
出願日
2023-08-03
発明の名称
樹脂組成物、成形材料、当該成形材料の製造方法、熱硬化性マトリックス樹脂原料、および樹脂組成物における不飽和ポリエステルの使用
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08L
67/06 20060101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】(メタ)アクリレートを含む反応性希釈剤と共に用いるのに適した不飽和ポリエステルを含有する、新規な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る樹脂組成物は、フマル酸またはマレイン酸に由来する単位およびビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位を含む不飽和ポリエステルと、反応性希釈剤としての(メタ)アクリレートとを含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フマル酸またはマレイン酸に由来する単位およびビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位を含む不飽和ポリエステルと、反応性希釈剤としての(メタ)アクリレートとを含有する樹脂組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記不飽和ポリエステルにおいては、前記フマル酸またはマレイン酸に由来する単位の量が、ジカルボン酸由来の単位の総量に対し、モル数にして50%以上であり、好ましくは75%以上、より好ましくは90%以上であり、100%であってもよい、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位に含まれるプロピレンオキサイド単位の平均個数が1~4であり、好ましくは2~3である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記(メタ)アクリレートとして、B型粘度計で測定される粘度が25℃において500mPa・s以下、好ましくは100mPa・以下、より好ましくは50mPa・以下、更に好ましくは10mPa・s以下である(メタ)アクリレートが含有される、請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記(メタ)アクリレートとして2官能(メタ)アクリレートが含有される、請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記2官能(メタ)アクリレートとしてエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが含有される、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記(メタ)アクリレートとしてイソボルニル(メタ)アクリレートが含有される、請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記(メタ)アクリレートとしてイソボルニル(メタ)アクリレートおよびエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが含有される、請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記不飽和ポリエステルにおいて、前記ビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位の量が、ジオール由来の単位の総量に対し、モル数にして20%以上、50%以上、75%以上、95%以上または100%である、請求項1~8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記不飽和ポリエステルにおいて、前記ビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位の量が、ジオール由来の単位の総量に対し、モル数にして50%以上、好ましくは75%以上、より好ましくは95%以上であり、100%であってもよい、請求項7に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、樹脂組成物、当該樹脂組成物の製造方法、成形材料、当該成形材料の製造方法、熱硬化性マトリックス樹脂原料、および樹脂組成物における不飽和ポリエステルの使用に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
FRP(繊維強化プラスチック)は繊維補強材がポリマーマトリックスで含浸された複合材料であり、航空機、自動車、船舶その他各種の輸送機器の部品、スポーツ用品、レジャー用品などに幅広く使用されている。
FRP製品の製造方法のひとつに、シートモールディングコンパウンド(SMC)やバルクモールディングコンパウンド(BMC)といった、不連続繊維と熱硬化性マトリックス樹脂とからなる成形材料を用いる方法がある。
【0003】
熱硬化性マトリックス樹脂中にスチレンを含有するSMCやBMCに対し、臭気が強いことから、成形が行われる場所の作業環境を悪くする問題があることが指摘されている(特許文献1、2)。
ビニルエステル、不飽和ポリエステル、増粘剤、重合開始剤、重合禁止剤およびエチレン性不飽和モノマーが配合された熱硬化性マトリックス樹脂を有するSMCにおいて、当該SMCの硬化により得られるFRP製品の耐熱性を改善するために、ホモポリマーのガラス転移温度が55℃以上であるエチレン性不飽和モノマーを用いることが提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2018/070076号
国際公開WO2020/213414号
国際公開WO2019/017254号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
反応性希釈剤として(メタ)アクリレートを用いた成形材料の熱硬化性マトリックス樹脂に関して、該マトリックス樹脂に配合する不飽和ポリエステルに着目した検討は未だ十分に行われていない。
本発明はかかる現状に鑑みて本発明者等が行った検討の過程でなされたものであり、その主たる目的は、(メタ)アクリレートを含む反応性希釈剤と共に用いるのに適した不飽和ポリエステルを含有する、新規な樹脂組成物を提供することである。
本明細書には、本発明の各実施形態により解決される課題が明示的または黙示的に開示されている場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、フマル酸またはマレイン酸に由来する単位およびビスフェノールA-プロピレンオキサイド付加物に由来する単位を含む不飽和ポリエステルと、反応性希釈剤としての(メタ)アクリレートとを含有する樹脂組成物が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の好ましい実施形態のひとつによれば、(メタ)アクリレートを含む反応性希釈剤と共に用いるのに適した不飽和ポリエステルを含有する、新規な樹脂組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、SMC製造装置の構成を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書においては、特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意図する。
本明細書において「粘度」は、特記しない限り、JIS Z8803:2011に従ってB型粘度計を用いて測定した値をいう。
本発明の各実施形態に係る技法は、SMCやBMCのような、不連続繊維からなる繊維補強材を含有する熱硬化性成形材料の製造に好ましく用いることができる。
以下では、SMCの製造例に即して、本発明の実施形態を詳しく説明する。
【0010】
1.SMCの製造方法
SMCの典型的な製造方法を、図1を参照して説明すると、次の通りである。
繊維パッケージPから連続繊維束10が引き出され、チョッパー1に送られる。連続繊維束10は、例えば束当たり1000~100000本のフィラメントからなる炭素繊維トウであり、部分的にスプリットされていてもよい。炭素繊維トウに代えて、ガラス繊維束や芳香族ポリアミド繊維束を用いることもできる。
連続繊維束10がチョッパー1により切断されることによりチョップド繊維束20が形成される。チョップド繊維束20をなす不連続繊維の繊維長は、例えば5mm~100mm、好ましくは10~60mm、より好ましくは10~30mmの範囲内である。
(【0011】以降は省略されています)
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