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公開番号
2025022373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126879
出願日
2023-08-03
発明の名称
耐火物層の破砕方法
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F27D
1/16 20060101AFI20250206BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】容器の内面の耐火物層の劣化層を短時間で破砕、除去することができる方法を提供する。
【解決手段】内面に耐火物層を有する容器を補修するにあたり、前記耐火物層の少なくとも一部を破砕工具により破砕する耐火物層の破砕方法であって、前記容器の内面の第一の方向に沿って、前記破砕工具により破砕される領域が重ならないように互いに間隔をあけて設定された第一の経路に沿って前記破砕工具を移動させつつ前記耐火物層の少なくとも一部を破砕する第1破砕工程と、前記容器の内面の、前記第一の方向と交わる第二の方向に沿って、前記破砕工具により破砕される領域が重ならないように互いに間隔をあけて設定された第二の経路に沿って前記破砕工具を移動させつつ前記耐火物層の少なくとも一部を破砕する第2破砕工程とを含む、耐火物層の破砕方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内面に耐火物層を有する容器を補修するにあたり、前記耐火物層の少なくとも一部を破砕工具により破砕する耐火物層の破砕方法であって、
前記容器の内面の第一の方向に沿って、前記破砕工具により破砕される領域が重ならないように互いに間隔をあけて設定された第一の経路に沿って前記破砕工具を移動させつつ前記耐火物層の少なくとも一部を破砕する第1破砕工程と、
前記容器の内面の、前記第一の方向と交わる第二の方向に沿って、前記破砕工具により破砕される領域が重ならないように互いに間隔をあけて設定された第二の経路に沿って前記破砕工具を移動させつつ前記耐火物層の少なくとも一部を破砕する第2破砕工程とを含む、耐火物層の破砕方法。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記第2破砕工程の後に、前記容器の内面の、前記第一の経路と前記第二の経路によって囲まれた未破砕領域において前記耐火物層の少なくとも一部が剥離したか否か判定する判定工程と、
前記未破砕領域において前記耐火物層の剥離が生じていなかった場合に、前記未破砕領域を通る第三の経路に沿って前記破砕工具を移動させつつ前記未破砕領域の前記耐火物層の少なくとも一部を破砕する追加破砕工程とを、さらに含む、請求項1に記載の耐火物層の破砕方法。
【請求項3】
前記破砕工具は破砕装置の一端に設けられており、
前記破砕装置の他端には反力支持装置が設けられており、
破砕を行う際には、前記容器の対向する内面の一方の面に前記破砕工具を押し付けるとともに、前記対向する内面の他方の面に前記反力支持装置を押し付ける、請求項1または2に記載の耐火物層の破砕方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内面に耐火物層を有する容器を補修するにあたり、前記耐火物層の少なくとも一部を破砕工具により破砕する耐火物層の破砕方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高温の内容物を保持するための容器には、内容物の熱から容器本体を保護するため、内面にライニングとしての耐火物層が設けられることが一般的である。このような耐火物層を有する容器としては、例えば、溶融金属を保持するための容器(以下、「溶融金属容器」という)が挙げられる。
【0003】
しかし、そのような容器を使用していると、高温の内容物と接触することによる損耗や、熱衝撃などに起因する構造的スポーリング(亀裂、剥離)のため、前記耐火物層の表層が次第に劣化する。そのため、前記耐火物層の機能を維持するためには、定期的に補修を行う必要がある。
【0004】
耐火物層を補修する方法としては、不定形耐火物を吹き付ける方法が一般的に用いられている。しかし、劣化した耐火物層の上に不定形耐火物を吹き付けた場合、補修後の耐火物層の内部に、劣化した耐火物層(以下、劣化層という)と新しい耐火物層の界面が残存することになる。また、劣化した耐火物層の表面には、容器を使用していた際に付着した溶融金属やスラグなどの滓(ビルドアップ)が付着していることもある。そのため、補修した後に容器を使用する中で、表面側の新しい耐火物層に亀裂が生じると、該亀裂を通じて溶融金属などが劣化層と新しい耐火物層の界面まで侵入し、新しい耐火物層が剥離してしまうという問題がある。
【0005】
そこで、上記剥離を防ぐために、耐火物層の補修にあたっては、補修する箇所の表面をはつって、劣化層や、耐火物層の表面に付着した滓を除去した後に、不定形耐火物を吹き付けることが行われている。
【0006】
劣化層を除去する方法としては、例えば、油圧ブレーカーなどの大型重機を用いる方法が挙げられる。しかし、そのような大型の重機を用いた場合、不定形耐火物の下地として設けられている定形耐火物(耐火レンガ)を損傷させてしまう場合がある。
【0007】
そこで、例えば、特許文献1では、溶融金属容器内面のライニングを吹き付け補修する際に、上述したような重機ではなく、破砕工具を備える補修装置により予め耐火物層表面の劣化層を全面にわたり除去・解体することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-292278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、一般的な破砕工具のサイズは直径200~300mm程度であるため、特許文献1で提案されている方法のように、破砕工具によって溶融金属容器内面の耐火物層表面の劣化層を全面にわたり破砕、除去しようとすると、長時間を要するという問題があった。
【0010】
例として、高さ1900mm、幅1200mmの長方形の領域の耐火物層を、破砕工具によって破砕、除去する場合について説明する。図1は、前記領域の全体を破砕工具によって破砕する場合の、破砕工具の移動経路の一例を示す模式図である。前記破砕工具は、直径200mmの円形の領域Sの耐火物層を破砕できるものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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