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公開番号
2025017722
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120908
出願日
2023-07-25
発明の名称
斜板式可変容量型ピストンポンプ
出願人
株式会社不二越
代理人
個人
,
個人
主分類
F04B
1/2085 20200101AFI20250130BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】クレイドルとクレイドルガイドとの摩擦を抑制しつつ、ボディ内への作動油の漏れを低減することが可能な斜板式可変容量型ピストンポンプを提供する。
【解決手段】本発明にかかる斜板式可変容量型ピストンポンプ(ピストンポンプ100)の構成は、ボディ102と、ボディ内にシャフト104とともに回転可能に支持されたシリンダバレル110と、シリンダバレルに軸方向に摺動可能に挿入された複数個のピストン112と、ピストンのストロークを変化させる斜板120と、斜板に形成され円筒面を有するクレイドルと、クレイドルの円筒面に形成された圧油溝128と、ボディに形成されクレイドルを受ける円筒面であるクレイドルガイド102aと、クレイドルガイドの円筒面に開口する給油口102bと、を備え、圧油溝は、クレイドルの円筒面の圧力分布において圧力が高い位置に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ボディと、
前記ボディ内にシャフトとともに回転可能に支持されたシリンダバレルと、
前記シリンダバレルに軸方向に摺動可能に挿入された複数個のピストンと、
前記ピストンのストロークを変化させる斜板と、
前記斜板に形成され円筒面を有するクレイドルと、
前記クレイドルの円筒面に形成された圧油溝と、
前記ボディに形成され前記クレイドルを受ける円筒面であるクレイドルガイドと、
前記クレイドルガイドの円筒面に開口する給油口と、
を備え、
前記圧油溝は、クレイドルの円筒面の圧力分布において圧力が高い位置に形成されていることを特徴とする斜板式可変容量型ピストンポンプ。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記圧油溝は、前記クレイドルの円筒面の圧力分布においてシャフトに近づくにしたがって圧力が高くなる場合には、前記圧油溝の円周方向の幅が前記シャフトに近づくにしたがって広くなることを特徴とする請求項1に記載の斜板式可変容量型ピストンポンプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械や産業用機械等に用いられる斜板式可変容量型ピストンポンプに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
建設機械や産業用機械には、可変容量型ポンプが用いられることがある。可変容量型ポンプの1つである斜板式可変容量型ピストンポンプは、斜板(スワッシュプレートとも称される)を傾転させることでポンプの容量を変化させることができる。斜板はクレイドルと呼ばれる円筒面を有し、ボディのクレイドルガイドと摺接することで円滑に傾転する。
【0003】
例えば特許文献1には、「回転軸と共に回転するシリンダブロックに複数のピストンが周方向に配設され、前記各ピストンの先端部が斜板の滑面に沿って案内されることで前記ピストンが往復運動され、前記斜板は回転軸に対して傾転可能なように斜板支持台に摺動自在に支承されている斜板式ピストンポンプ・モータ」が開示されている。
【0004】
特許文献1の斜板式ピストンポンプ・モータでは、「前記斜板の前記滑面の反対側の面に、前記斜板支持台と対向する円弧状の平滑な凸面が設けられ、前記凸面には摺動方向に延びた油膜保持用の溝部が凹設されて」いる。また「前記斜板支持台の前記斜板の前記凸面を支承する摺動面は、円弧状の凹面であり、前記凹面には、前記溝部に臨んで開口する圧油供給口が設けられて」いて、「前記斜板支持台の前記凹面は、レーザ光で部分的に焼入れされた焼入れ部を有し」ている。特許文献1によれば、「焼入れ部が熱膨張で凸状となることで、非焼入れ部との間で凹凸が形成されてなじみ性および摺動特性が向上し、耐焼付き性が高められる」としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4754313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
斜板には、円筒面を有するクレイドルが形成されていて、軸受には、クレイドルを受ける円筒面を有するクレイドルガイドが形成されている。クレイドルおよびクレイドルガイドの円筒面は円筒の一部である。クレイドルとクレイドルガイドとの間に作動油を供給し、クレイドルに設けられた圧油溝に油圧が作用すると、作動油の油圧によって、それらを離間させる方向への浮揚荷重が発生する。したがって、クレイドルにかかる圧力(ピストン反力)が低減するとともに、クレイドルとクレイドルガイドとが摺接する面(摺接面)が潤滑されることでクレイドルガイドの摩耗を抑制することができる。
【0007】
ここでクレイドルにかかる圧力は、シャフトに近いほど圧力が高く、シャフトから離れるほど圧力が低くなる。仮に圧油溝が円筒面の軸方向(斜板の回転軸方向)に長すぎて、圧力が高い位置と低い位置に同様に圧油を導くと、圧力が低い位置において圧油が漏れて、クレイドルとクレイドルガイドとの間に供給される作動油(圧油)が抜けやすくなる。すると、ポンプのボディ内へ漏れ出る作動油の量が増加し、ポンプの容積効率の低下を招いてしまう。
【0008】
またクレイドルおよびクレイドルガイドの円筒面は曲面であるため、曲面の径(曲率半径)にわずかでも差が生じると、圧力に偏りが生じる。例えば斜板のクレイドルの円筒面の径(曲率半径)が、軸受のクレイドルガイドの円筒面の径に対して小さい場合、クレイドルの円筒面では、円周方向の外側での圧力が低くなる。すると、圧油溝が円筒面の円周方向に長すぎると、圧油抜けが生じやすくなる。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み、クレイドルとクレイドルガイドとの摩擦を抑制しつつ、ボディ内への作動油の漏れを低減することが可能な斜板式可変容量型ピストンポンプを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる斜板式可変容量型ピストンポンプの代表的な構成は、ボディと、ボディ内にシャフトとともに回転可能に支持されたシリンダバレルと、シリンダバレルに軸方向に摺動可能に挿入された複数個のピストンと、ピストンのストロークを変化させる斜板と、斜板に形成され円筒面を有するクレイドルと、クレイドルの円筒面に形成された圧油溝と、ボディに形成され前記クレイドルを受ける円筒面であるクレイドルガイドと、クレイドルガイドの円筒面に開口する給油口と、を備え、圧油溝は、クレイドルの円筒面の圧力分布において圧力が高い位置に形成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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