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公開番号2025016980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119833
出願日2023-07-24
発明の名称入力ペン
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G06F 3/03 20060101AFI20250129BHJP(計算;計数)
要約【課題】軸筒の内部に設けられた電池を簡単に交換することが可能な入力ペンを提供する。
【解決手段】互いに着脱可能とされた前軸11及び後軸12を有する軸筒1と、軸筒1の内部に配置され、前側に向けて開口し内部に電池3が収容される電池ケース5と、軸筒1の内部に配置され、電子部品4を保持する電子部品ケース6と、電子部品ケース6の前端部に配置されるペン先7と、電子部品ケース6を後側へ付勢する第1付勢部材21と、電子部品ケース6とともにペン先7を前後方向に移動させ、ペン先7が軸筒1の前端開口部11bから前側に突出する使用位置と、ペン先7が軸筒1の内部に収容される収容位置と、を切り替えるノック機構8と、前軸11と後軸12とが分離されたときに、電子部品ケース6が前軸11から後側へ抜け出すことを規制する第1係止手段23と、電池ケース5が後軸12から前側へ抜け出すことを規制する第2係止手段24と、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
中心軸に沿って前後方向に延び、互いに着脱可能とされた前軸及び後軸を有する軸筒と、
前記軸筒の内部に配置される電池及び電子部品と、
前記軸筒の内部に配置されて前後方向に延び、前側に向けて開口する筒状をなし、内部に前記電池が収容される電池ケースと、
前記軸筒の内部に配置され、前記電池の前側に位置し、前記電子部品を保持する電子部品ケースと、
前記電子部品ケースの前端部に配置されるペン先と、
前記軸筒に対して前記電子部品ケースを後側へ付勢する第１付勢部材と、
前記電子部品ケースとともに前記ペン先を前後方向に移動させ、前記ペン先が前記軸筒の前端開口部から前側に突出する使用位置と、前記ペン先が前記軸筒の内部に収容される収容位置と、を切り替えるノック機構と、
前記前軸と前記後軸とが分離されたときに、前記電子部品ケースが前記前軸から後側へ抜け出すことを規制する第１係止手段と、
前記前軸と前記後軸とが分離されたときに、前記電池ケースが前記後軸から前側へ抜け出すことを規制する第２係止手段と、を備える、
入力ペン。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記電池は、
前記電池の前端部に配置される第１電極と、
前記電池の後端部に配置される第２電極と、を有し、
前記電池ケースは、導電性を有する部材により構成され、
前記電子部品ケースは、前記電池ケースの前側の開口端部内に挿入される挿入部を有し、
前記挿入部は、
前記挿入部の後端面に配置される第１導通部と、
前記挿入部の外周面から径方向外側に突出し、前記開口端部の内周面に接触する第２導通部と、を有し、
前記第１電極は、前記第１導通部に接続され、
前記第２電極は、前記電池ケースを介して、前記第２導通部に接続される、
請求項１に記載の入力ペン。
【請求項３】
前記電池に対して前記電池ケースを後側へ付勢する第２付勢部材を備え、
前記電池ケースは、前記ノック機構の一部に接続され、前記使用位置と前記収容位置との間で前後方向に移動可能であり、
前記電池ケースは、前記第２電極に後側から対向する電極接触部を有し、
前記電池ケースが前記収容位置に配置されたときに、前記第２付勢部材の付勢力により、前記電極接触部は前記第２電極から後側に離れて配置され、
前記電池ケースが前記使用位置に配置されたときに、前記第２付勢部材の付勢力に抗して前記電極接触部は前側へ移動し、前記第２電極に接触する、
請求項２に記載の入力ペン。
【請求項４】
前記電極接触部は、前後方向に伸縮可能な弾性部材により構成される、
請求項３に記載の入力ペン。
【請求項５】
前記ノック機構は、
前記軸筒の内周面に設けられ、前後方向に延びるカム溝と、
前記カム溝に係合し、前後方向にスライド移動するスライドカムと、
前記第１付勢部材により後側へ付勢され、この付勢力に抗して前記スライドカムにより前側へ押し込まれる毎に、前記カム溝への係合と係合解除とを繰り返しつつ、前記中心軸回りの周方向に回転させられる回転カムと、を有し、
前記電池ケースは、前記回転カムとの周方向の相対回転が規制され、
前記電子部品ケースは、前記電池ケースとの周方向の相対回転が規制される、
請求項１から４のいずれか１項に記載の入力ペン。
【請求項６】
前記ノック機構によって前記電子部品ケースが前記使用位置から前記収容位置に移動したときに、前記電子部品ケースに伝わる衝撃を緩和する衝撃緩和手段を備える、
請求項１から４のいずれか１項に記載の入力ペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、入力ペンに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、様々な電子機器の入力装置として座標入力装置が用いられており、この座標入力装置の入力手段として、電子ペン等と呼ばれる入力ペンが用いられている（例えば、特許文献１）。
【０００３】
特許文献１に記載の電子ペンは、ペン先に導電性を有する芯体が設けられており、市販のノック式ボールペンと同様のノック操作により、このペン先が、軸筒（筐体）の前端開口部から前側に突出する使用位置と、軸筒の内部に収容される収容位置と、の間で前後方向に移動する。
【０００４】
また、例えば静電容量方式タッチパネル用の入力ペンでは、軸筒の内部に複数の電子部品等とともに、電池が収納されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第６７８９２１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
この種の入力ペンでは、軸筒の内部に設けられた電子部品等は着脱せずに、電池のみを簡単に着脱して交換できるようにする点に改善の余地があった。
【０００７】
本発明は、軸筒の内部に設けられた電池を簡単に交換することが可能な入力ペンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【０００９】
〔本発明の態様１〕
中心軸に沿って前後方向に延び、互いに着脱可能とされた前軸及び後軸を有する軸筒と、前記軸筒の内部に配置される電池及び電子部品と、前記軸筒の内部に配置されて前後方向に延び、前側に向けて開口する筒状をなし、内部に前記電池が収容される電池ケースと、前記軸筒の内部に配置され、前記電池の前側に位置し、前記電子部品を保持する電子部品ケースと、前記電子部品ケースの前端部に配置されるペン先と、前記軸筒に対して前記電子部品ケースを後側へ付勢する第１付勢部材と、前記電子部品ケースとともに前記ペン先を前後方向に移動させ、前記ペン先が前記軸筒の前端開口部から前側に突出する使用位置と、前記ペン先が前記軸筒の内部に収容される収容位置と、を切り替えるノック機構と、前記前軸と前記後軸とが分離されたときに、前記電子部品ケースが前記前軸から後側へ抜け出すことを規制する第１係止手段と、前記前軸と前記後軸とが分離されたときに、前記電池ケースが前記後軸から前側へ抜け出すことを規制する第２係止手段と、を備える、入力ペン。
【００１０】
本発明の入力ペンでは、軸筒の内部に、電池、電池ケース、電子部品及び電子部品ケースが設けられており、電子部品ケースの前端部には、ペン先が配置されている。使用者がノック機構によりノック操作を行うことで、ペン先は、軸筒の前端開口部から前側に突出する使用位置と、軸筒の内部に収容される収容位置と、の間で前後方向に移動する。
（【００１１】以降は省略されています）

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