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公開番号2025016075
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119101
出願日2023-07-21
発明の名称衣類
出願人有限会社OPTI,美津濃株式会社
代理人個人
主分類A41D 13/05 20060101AFI20250124BHJP(衣類)
要約【課題】歩行時などのときに生じやすい下腿外旋を制止し、つま先を真っすぐにする衣類を提供することを課題とする。
【解決手段】強い緊締力を有する少なくとも2本の帯形状の強緊締生地とからなる、着用者の表面にほぼ密着した状態で着用される衣類であって、強緊締生地は、下腿の内側の脛骨粗面のやや下方の高さから脛骨粗面付近を経由し、大腿骨外側上顆を経由し、膝関節の後側から膝関節裂隙より上方の大腿内側部分までの帯形状の第一強緊締部と、腓骨の長手方向の下方から始まり腓骨頭まで腓骨を覆い、さらに大腿骨外側上顆までの直線状の第一部分と、大腿骨外側上顆で所定の角度に変更して大腿骨外側上顆から、膝関節裂隙より上方の大腿内側部分までの直線状の第二部分とからなる帯形状の第二強緊締部とを有し、第一強緊締部と第二強緊締部は大腿骨外側上顆で交差させた衣類により課題解決できた。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
強い緊締力を有する少なくとも2本の帯形状の強緊締生地と、前記強緊締生地の上端部及び下端部をそれぞれ着用者の表面からずれないようにする緊締力を有する締付緊締部とからなる、着用者の表面にほぼ密着した状態で着用される衣類であって、
前記強緊締生地は、下腿の内側の脛骨粗面のやや下方の高さから脛骨粗面付近を経由し、大腿骨外側上顆を経由し、膝関節の後側から膝関節裂隙上10~20cmの範囲の大腿内側部分までの帯形状の第一強緊締部と、
腓骨の長手方向の少なくとも腓骨頭から5cm以上下方から始まり、腓骨頭まで前記腓骨を覆い、さらに大腿骨外側上顆までの直線状の第一部分と、大腿骨外側上顆で所定の角度に変更して前記大腿骨外側上顆から、大腿の前面を経由し膝関節裂隙上10~20cmの範囲の大腿内側部分までの直線状の第二部分とからなる帯形状の第二強緊締部と、を有し、
前記第一強緊締部と第二強緊締部は、前記大腿骨外側上顆で交差して連結し、かつそれぞれの上端部が大腿内側部分において連結もしくは近接していることを特徴とする衣類。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記締付緊締部が、
少なくとも前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの上端部から下端部までの範囲に対応する着用者の表面にほぼ密着した状態で着用される、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部と縫着又は接着された伸縮性を有するベース生地を備える第一形態、あるいは、
左右の大腿の長手方向でほぼ中央部に対応する部位に配置され、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの上端部と連結された緊締力を有する環形状の左右の大腿緊締部と、左右の下腿の長手方向でほぼ中央部に対応する部位に配置され、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの下端部と連結された緊締力を有する環形状の左右の下腿緊締部と、からなる第二形態であることを特徴とする衣類。
【請求項3】
前記第二強緊締部の直線状の前記第一部分に対して、直線状の前記第二部分を、前記腓骨の長手方向の上方延長線より大腿前面側に60°~80°のうちのいずれかの角度に傾斜させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類。
【請求項4】
前記第一強緊締部より前記第二強緊締部の緊締力を強くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類。
【請求項5】
前記第二強緊締部の前記強緊締生地が長手方向に緊張したときに、長手方向の緊締力が大腿骨に対して腓骨を前方に引っ張る強緊締力を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の下半身にほぼ密着した状態で着用され、下腿が外旋するのを抑制する衣類に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、その一面にパイル機能を有し、且つその片面端部には該パイル機能に接合される接合部を有する帯状伸縮性の第一ベルトと、その一面にパイル機能を有し、且つその片面端部には該パイル機能に接合される接合部を有する帯状伸縮性の第二ベルトとからなり、該第二ベルトはその基端部を第一ベルトに対して30°~60°の所定角度で取り付けるようにした膝関節用サポーターが開示されている。
【0003】
特許文献2には、少なくとも下腿部を覆うレッグウェアであって、脛骨上端またはお上端の第1側面から、脛骨および腓骨の前面、脛骨および腓骨の後面を順に通り、脛骨下端または腓骨下端の第2側面に至るように形成されている帯状の第1下腿緊締部を備え、前記第1側面が脛骨上端の内側側面である場合、前記第2側面は脛骨下端の内側側面で あり、前記第1側面が腓骨上端の外側側面である場合、前記第2側面は腓骨下端の外側側面であることを特徴とするレッグウェアが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-6375号公報
特開2017-115256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、人は横向きに眠ることなどによって膝の外側の筋肉や皮膚が硬くなりやすく、その結果大腿に対して下腿が外にねじれた状態(下腿外旋)が起こりやすい。下腿が外旋すると、歩行などにおいてつま先が外に向くようになったり、しゃがむときに膝に対してつま先が外に向いた姿勢を取りやすくなる。その結果、膝にはねじれストレスが加わることになり、膝に種々の障害が起こりやすいというという問題があった。
【0006】
特許文献1の発明は、第二ベルトを下腿の内旋方向から巻締めて固定しているので腓骨の外側への捻れに対して常に内側に張力がかかるようにし腓骨が外側に捻じれないようにする技術であり、内旋を許容して外側に捩れないようにする技術であるので、下腿外旋を制止したり、つま先を真っすぐにすることは困難であるという問題があった。
【0007】
特許文献2の発明は、膝が過剰に回旋することを制動する技術であり、下腿部の内旋又は外旋するのを制動させる技術であるが、下肢を左右対称に帯状体を巻いていることから、内旋を制止し外旋方向にする技術ではないので、つま先がハの字になる下腿外旋を制止し、つま先を真っすぐにすることは困難であるという問題があった。
【0008】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、歩行時などのときに生じやすい下腿外旋を制止し、しゃがむときに膝の向く方向とつま先の向く方向を一致させて真っすぐにする衣類を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の衣類は、強い緊締力を有する少なくとも2本の帯形状の強緊締生地と、前記強緊締生地の上端部及び下端部をそれぞれ着用者の表面からずれないようにする緊締力を有する締付緊締部とからなる、着用者の表面にほぼ密着した状態で着用される衣類であって、前記強緊締生地は、下腿の内側の脛骨粗面のやや下方の高さから脛骨粗面付近を経由し、大腿骨外側上顆を経由し、膝関節の後側から膝関節裂隙上10~20cmの範囲の大腿内側部分までの帯形状の第一強緊締部と、腓骨のh方向の少なくとも腓骨頭から5cm以上下方から始まり、腓骨頭まで前記腓骨を覆い、さらに大腿骨外側上顆までの直線状の第一部分と、大腿骨外側上顆で所定の角度に変更して前記大腿骨外側上顆から、大腿の前面を経由し膝関節裂隙上10~20cmの範囲の大腿内側部分までの直線状の第二部分とからなる帯形状の第二強緊締部と、を有し、前記第一強緊締部と第二強緊締部は、前記大腿骨外側上顆で交差して連結し、かつそれぞれの上端部が大腿内側部分において連結もしくは近接していることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の衣類は、前記締付緊締部が、少なくとも前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの上端部から下端部までの範囲に対応する着用者の表面にほぼ密着した状態で着用される、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部と縫着又は接着された伸縮性を有するベース生地を備える第一形態、あるいは、左右の大腿の長手方向でほぼ中央部に対応する部位に配置され、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの上端部と連結された緊締力を有する環形状の左右の大腿緊締部と、左右の下腿の長手方向でほぼ中央部に対応する部位に配置され、前記第一強緊締部及び前記第二強緊締部のそれぞれの下端部と連結された緊締力を有する環形状の左右の下腿緊締部と、からなる第二形態であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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