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公開番号2025015862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024204343,2021063291
出願日2024-11-25,2021-04-02
発明の名称シンチレータ構造体
出願人株式会社プロテリアル
代理人
主分類G21K 4/00 20060101AFI20250123BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】シンチレータ構造体の信頼性を向上する。
【解決手段】X線検出器を構成するX線検出用途のシンチレータ構造体は、複数のセルと、複数のセルを覆う反射層とを備える。ここで、複数のセルのそれぞれは、樹脂と蛍光体とを含み、樹脂は、線量が100kGyのX線を照射した後において、542nmの波長を有する光に対する全光線透過率の低下率が8%未満であるイソシアヌレート環を骨格に有するエポキシ樹脂であり、炭素二重結合を化学的に有さない非芳香族である硬化剤を含む樹脂である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のセルと、
前記複数のセルを覆う反射層と、を備える
X線検出用途の
シンチレータ構造体であって、
前記複数のセルのそれぞれは、樹脂と蛍光体とを含み、
前記樹脂は、主剤と硬化剤とを
含むエポキシ樹脂であり、
前記硬化剤は、炭素二重結合を化学的に有さない非芳香族である
シンチレータ構造体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシンチレータ構造体において、
前記硬化剤は、無水フタル酸系硬化剤である
シンチレータ構造体。
【請求項3】
複数のセルと、
前記複数のセルを覆う反射層と、を備える
X線検出用途のシンチレータ構造体であって、
前記複数のセルのそれぞれは、樹脂と蛍光体とを含み、
前記樹脂は、イソシアヌレート環を骨格に有する
シンチレータ構造体。
【請求項4】
請求項3に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂は、トリアジン誘導体エポキシ樹脂である
シンチレータ構造体。
【請求項5】
請求項

に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂は、1つのイソシアヌレート環に対して
複数
のエポキシ基を有する
シンチレータ構造体。
【請求項6】
請求項
1または3
に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂の全光線透過率は、波長542nmの光に対して80%以上を維持できる
シンチレータ構造体。
【請求項7】
請求項1または3に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂は、硬化触媒として有機リン系化合物を含むエポキシ樹脂である
シンチレータ構造体。
【請求項8】
請求項1または3に記載のシンチレータ構造体と、
受光素子とを、有している
X線検出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シンチレータ構造体に関し、例えば、それぞれ樹脂と蛍光体とを含む複数のセルを有するシンチレータ構造体に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特開昭63-100391号公報(特許文献1)には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含む蛍光体成型体に関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-100391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シンチレータは、X線やガンマ線に代表される放射線が当たると、放射線のエネルギーを吸収して可視光を発生させる物質である。このシンチレータは、シンチレータと反射層とを含むシンチレータ構造体として製品化され、シンチレータ構造体とフォトダイオードなどの光電変換素子とを組み合わせたX線検出器が、例えば、X線CTなどの医療機器、分析機器、放射線を用いた非破壊検査装置、放射線漏洩検査装置などに用いられている。
【0005】
例えば、シンチレータには、ガドリニウム酸硫化物(Gd



S)からなるセラミックスが使用されている。ここで、本明細書では、ガドリニウム酸硫化物を「GOS」と呼ぶことにする。なお、厳密には、ガドリニウム酸硫化物自体はほとんど発光せず、ガドリニウム酸硫化物にプラセオジウムやテルビウムなどを含有させることによって発光する。このことから、本明細書で「GOS」という文言は、ガドリニウム酸硫化物自体にプラセオジウムやテルビウムなどが含有されて発光する物質(蛍光体)を暗に意図して使用することにする。ただし、ガドリニウム酸硫化物自体にプラセオジウムやテルビウムなどが含有されていることを明示的に示す必要がある場合、プラセオジウムを含有する「GOS」やテルビウムを含有する「GOS」と表現することがある。
【0006】
また、シンチレータを「GOS」単体から構成する場合、「GOS」はセラミックから構成される。一方、後述するように、シンチレータを「GOS」と樹脂の混合物から構成することも検討されており、この場合の「GOS」は粉体から構成される。したがって、本明細書では、特にセラミックと粉体とを明示する必要がないときには、単に「GOS」と表現する。これに対し、セラミックを明示する必要があるときは「GOS」セラミックと呼ぶ。一方、粉体を明示する必要があるときは「GOS」粉体と呼ぶことにする。
【0007】
この「GOS」は、タングステン酸カドミウム(CdWO

)よりも可視光の発光出力が大きいという利点を有する一方、製造コストが高い。
【0008】
このことから、シンチレータ構造体の製造コストを低減するため、シンチレータとして「GOS」粉体と樹脂の混合物を使用することが検討されている。
【0009】
この点に関し、シンチレータ構造体に要求される優先度の高い項目として、信頼性を向上することがある。なぜなら、シンチレータ構造体の信頼性を向上することができれば、放射線検出器の寿命を長くすることができるからである。したがって、シンチレータには、信頼性を向上するために放射線耐性が高いことが要求される。特に、上述したように、シンチレータを「GOS」粉体と樹脂の混合物から構成する場合は、樹脂に対して、放射線を照射した際に変質劣化しにくいことが望まれている。
【0010】
本発明の目的は、シンチレータ構造体の信頼性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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