TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025014933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117908
出願日2023-07-19
発明の名称充電制御装置及び充電制御方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250123BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バッテリの劣化を抑制しつつ十分な充電量を設定する。
【解決手段】充電制御装置1は、外部電源3からバッテリ2への充電を制御する。充電制御装置1は、充電量を設定する充電量設定部10と、車両100の移動の起点となる移動元地点、定常的に移動の目的地とする定常移動先地点、及び非定常的に移動の目的地とする非定常移動先地点を取得する地点取得部12と、電力消費量を取得する電力消費量取得部13と、充電タイミングに関する情報を取得する充電タイミング情報取得部14と、を備える。電力消費量取得部13は、移動元地点と定常移動先地点(非定常移動先地点)との間を移動することに起因する所定期間ごとの電力消費量である定常電力消費量(非定常電力消費量)を取得する。充電量設定部10は、充電量を、次に充電されるまでの期間における定常電力消費量及び非定常電力消費量を合算した電力消費量に応じて設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外部電源から車両に搭載されたバッテリへの充電を制御する充電制御装置であって、
前記バッテリの充電量を設定する充電量設定部と、
前記車両の移動の起点となる移動元地点、前記車両が定常的に移動の目的地とする定常移動先地点、及び前記車両が非定常的に移動の目的地とする非定常移動先地点を取得する地点取得部と、
前記バッテリの電力消費量を取得する電力消費量取得部と、
前記バッテリが充電される充電タイミングに関する情報を取得する充電タイミング情報取得部と、を備え、
前記電力消費量取得部は、
前記移動元地点、前記定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記定常移動先地点との間を移動することに起因する所定期間ごとの前記電力消費量である定常電力消費量を取得し、
前記移動元地点、前記非定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記非定常移動先地点との間を移動することに起因する前記所定期間ごとの前記電力消費量である非定常電力消費量を取得し、
前記充電量設定部は、前記バッテリを充電する際の前記充電量を、前記定常電力消費量、前記非定常電力消費量、及び前記充電タイミングに関する情報に基づいて、前記バッテリが次に充電されるまでの期間における前記定常電力消費量及び前記非定常電力消費量を合算した前記電力消費量に応じて設定する充電量設定処理を実行する、充電制御装置。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記地点取得部は、前記移動元地点と前記定常移動先地点との間の移動において経由する経由地点を取得し、
前記電力消費量取得部は、前記車両が前記移動元地点と前記定常移動先地点との間を前記経由地点を経由して移動することに起因する前記所定期間ごとの前記電力消費量を、前記定常電力消費量として取得する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】
前記地点取得部は、前記車両が非定常的に移動の目的地とした地点のそれぞれについて、前記車両の移動の目的地とされた回数が1回であるか2回以上であるかを判定し、前記回数が1回である地点を前記非定常移動先地点から除外する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項4】
前記地点取得部は、前記車両が非定常的に移動の目的地とした地点のうち、所定のタイミングにおいて前記車両の移動の目的地とされる地点を前記非定常移動先地点に代えて前記定常移動先地点として取得する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項5】
前記地点取得部は、予測条件に基づいて前記車両が非定常的に移動の目的地とすることが予測される地点であって、前記移動元地点を含む所定エリアの外に位置する地点を、前記非定常移動先地点に代えて前記定常移動先地点として取得し、
前記予測条件は、その移動が休日に実行されること、その移動が連休中に実行されること、その移動の目的地が予め判明していること、及びその移動の目的地が過去の統計情報に基づいて前記所定エリアの外であると予測されることの少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項6】
前記電力消費量取得部は、前記バッテリを充電する際の前記充電量を、予め設定した学習期間ごとに前記定常電力消費量を集計した集計定常電力消費量、及び、前記学習期間ごとに前記非定常電力消費量を集計した集計非定常電力消費量を合算した前記電力消費量に応じて設定し、
前記地点取得部は、
連続する2回の前記学習期間において前記車両が定常的に移動の目的地とした地点を次回の前記学習期間における前記定常移動先地点として取得し、
連続する2回の前記学習期間において前記車両が非定常的に移動の目的地とした地点を次回の前記学習期間における前記非定常移動先地点として取得する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項7】
前記地点取得部は、前記移動元地点から所定の距離に位置する充電地点において前記バッテリが定期的に充電される場合に、前記充電地点を前記定常移動先地点として取得する、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項8】
前記充電量設定部は、いずれの地点を目的地とした移動も所定の下限回数を超えない場合、前記充電量設定処理を実行しない、請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項9】
外部電源から車両に搭載されたバッテリへの充電を制御する充電制御方法であって、
前記バッテリの充電量を設定する充電量設定ステップと、
前記車両の移動の起点となる移動元地点、前記車両が定常的に移動の目的地とする定常移動先地点、及び前記車両が非定常的に移動の目的地とする非定常移動先地点を取得する地点取得ステップと、
前記バッテリの電力消費量を取得する電力消費量取得ステップと、
前記バッテリが充電される充電タイミングに関する情報を取得する充電タイミング情報取得ステップと、を備え、
前記電力消費量取得ステップにおいては、
前記移動元地点、前記定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記定常移動先地点との間を移動することに起因する所定期間ごとの前記電力消費量である定常電力消費量を取得し、
前記移動元地点、前記非定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記非定常移動先地点との間を移動することに起因する前記所定期間ごとの前記電力消費量である非定常電力消費量を取得し、
前記充電量設定ステップにおいては、前記バッテリを充電する際の前記充電量を、前記定常電力消費量、前記非定常電力消費量、及び前記充電タイミングに関する情報に基づいて、前記バッテリが次に充電されるまでの期間における前記定常電力消費量及び前記非定常電力消費量を合算した前記電力消費量に応じて設定する充電量設定処理を実行し、
前記地点取得ステップにおいては、前記移動元地点から所定の距離に位置する充電地点において前記バッテリが定期的に充電される場合に、前記充電地点を前記定常移動先地点として取得する、充電制御方法。
【請求項10】
外部電源から車両に搭載されたバッテリへの充電を制御する充電制御方法であって、
前記バッテリの充電量を設定する充電量設定ステップと、
前記車両の移動の起点となる移動元地点、前記車両が定常的に移動の目的地とする定常移動先地点、及び前記車両が非定常的に移動の目的地とする非定常移動先地点を取得する地点取得ステップと、
前記バッテリの電力消費量を取得する電力消費量取得ステップと、
前記バッテリが充電される充電タイミングに関する情報を取得する充電タイミング情報取得ステップと、を備え、
前記電力消費量取得ステップにおいては、
前記移動元地点、前記定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記定常移動先地点との間を移動することに起因する所定期間ごとの前記電力消費量である定常電力消費量を取得し、
前記移動元地点、前記非定常移動先地点、及び前記電力消費量に基づいて、前記車両が前記移動元地点と前記非定常移動先地点との間を移動することに起因する前記所定期間ごとの前記電力消費量である非定常電力消費量を取得し、
前記充電量設定ステップにおいては、
前記バッテリを充電する際の前記充電量を、前記定常電力消費量、前記非定常電力消費量、及び前記充電タイミングに関する情報に基づいて、前記バッテリが次に充電されるまでの期間における前記定常電力消費量及び前記非定常電力消費量を合算した前記電力消費量に応じて設定する充電量設定処理を実行し、
いずれの地点を目的地とした移動も所定の下限回数を超えない場合、前記充電量設定処理を実行しない、充電制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、充電制御装置及び充電制御方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
外部電源から車両に搭載されたバッテリへの充電を好適に行うための装置が知られている。例えば特許文献1には、車両の次の駆動予定時刻までに充電可能な充電可能量以下であってバッテリの劣化が抑制されるような目標充電量を設定する、又は、次回以降の駆動で車両が最低限必要とする消費電力量以上であってバッテリの劣化が抑制されるような目標電力消費量を設定する装置が開示されている。また、特許文献2には、車両に搭載されたバッテリを充電するための充電ステーションに車両が接続されたときに当該充電ステーションの位置及び特徴を判定し、充電ステーションに関する情報を記録したデータベースを更新する装置が開示されている。さらに、このような技術分野においては、全エネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を拡大すること、汚染を生じる化石発電所を段階的に廃止することに意欲が持たれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-144507号公報
特開2015-39289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、システム全体を小型軽量化し、エネルギー効率の改善を図ることができる電動機器を提供すること等により、環境への配慮がされる。また、バッテリ自体のライフタイムを長くすることによっても環境への配慮がされている。例えば、充放電を繰り返したことによるバッテリの劣化を抑制するためには、バッテリのSOC(充電状態)を低めに維持するように充電量を少なめに留めておくことが好ましい(いわゆる、いたわり充電)。しかし、一般的なユーザには、電欠(すなわち、バッテリ切れ)の不安からSOCをできるだけ高くするように充電を行う傾向がある。このような状況において、バッテリへの充電量を好適に設定するための技術が求められている。
【0005】
そこで、本開示に係る充電制御装置及び充電制御方法は、バッテリの劣化を抑制しつつ十分な充電量を設定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る充電制御装置(1)は、外部電源(3)から車両(100)に搭載されたバッテリ(2)への充電を制御する充電制御装置(1)であって、バッテリ(2)の充電量を設定する充電量設定部(10)と、車両(100)の移動の起点となる移動元地点、車両(100)が定常的に移動の目的地とする定常移動先地点、及び車両(100)が非定常的に移動の目的地とする非定常移動先地点を取得する地点取得部(12)と、バッテリ(2)の電力消費量を取得する電力消費量取得部(13)と、バッテリ(2)が充電される充電タイミングに関する情報を取得する充電タイミング情報取得部(14)と、を備え、電力消費量取得部(13)は、移動元地点、定常移動先地点、及び電力消費量に基づいて、車両(100)が移動元地点と定常移動先地点との間を移動することに起因する所定期間ごとの電力消費量である定常電力消費量を取得し、移動元地点、非定常移動先地点、及び電力消費量に基づいて、車両(100)が移動元地点と非定常移動先地点との間を移動することに起因する所定期間ごとの電力消費量である非定常電力消費量を取得し、充電量設定部(10)は、バッテリ(2)を充電する際の充電量を、定常電力消費量、非定常電力消費量、及び充電タイミングに関する情報に基づいて、バッテリ(2)が次に充電されるまでの期間における定常電力消費量及び非定常電力消費量を合算した電力消費量に応じて設定する充電量設定処理を実行する。
【0007】
この充電制御装置(1)によれば、車両の移動先を定常的な移動先と非定常的な移動先とに分けて、バッテリが次に充電されるまでの期間における定常的な移動先への移動に必要な電力消費量、及び、非定常的な移動先への移動に必要な電力消費量を合算した電力消費量に応じて当該バッテリが充電される。これにより、電欠を避け得る充電量を精度良く推定して、バッテリの劣化を抑制可能な必要最低限の充電量の充電(いわゆる、いたわり充電)を実現可能となる。よって、バッテリの劣化を抑制しつつ十分な充電量を設定することができる。
【0008】
本開示の一態様に係る充電制御装置(1)では、地点取得部(12)は、移動元地点と定常移動先地点との間の移動において経由する経由地点を取得し、電力消費量取得部(13)は、車両(100)が移動元地点と定常移動先地点との間を経由地点を経由して移動することに起因する所定期間ごとの電力消費量を、定常電力消費量として取得してもよい。これによれば、例えばスーパー(スーパーマーケット)又はコンビニ(コンビニエンスストア)といった日常的に立ち寄る経由地点への移動に必要な電力消費量を、定常的な移動先への移動に必要な電力消費量に含めることができる。したがって、日常的に経由地点に立ち寄り電力消費量が累積されて電欠となるリスクを抑制することができる。
【0009】
本開示の一態様に係る充電制御装置(1)では、地点取得部(12)は、車両(100)が非定常的に移動の目的地とした地点のそれぞれについて、車両(100)の移動の目的地とされた回数が1回であるか2回以上であるかを判定し、回数が1回である地点を非定常移動先地点から除外してもよい。移動の目的地とされた回数が1回でしかない地点への移動は例えば旅行のような極めてイレギュラーなケースであると推測される。したがって、このような地点への移動のために充電量を増やすことを避けることで、より精度良く好適な充電量を設定可能となる。
【0010】
本開示の一態様に係る充電制御装置(1)では、地点取得部(12)は、車両(100)が非定常的に移動の目的地とした地点のうち、所定のタイミングにおいて車両(100)の移動の目的地とされる地点を非定常移動先地点に代えて定常移動先地点として取得してもよい。定常的に移動の目的地にするほどではなくても、所定のタイミングで移動の目的地にする地点については比較的移動の予測の精度が高くなる。したがって、そのような地点については定常的な移動の目的地として扱うことにより、より精度良く好適な充電量を設定可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社東光高岳
開閉装置
18日前
株式会社デンソー
モータ
5日前
住友ベークライト株式会社
ロータ
12日前
富士電機株式会社
電源装置
12日前
スワン電器株式会社
電源装置
12日前
住友電装株式会社
電気接続箱
5日前
富士電機株式会社
電力変換装置
12日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
12日前
東洋電装株式会社
駆動制御装置
12日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
4日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
12日前
富士電機株式会社
電力変換装置
19日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
13日前
株式会社日立製作所
回転電機
13日前
東芝ライテック株式会社
電源装置
1日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
4日前
愛知電機株式会社
電動シュレッダとその駆動方法
5日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
4日前
キヤノン株式会社
受電装置および送電装置
5日前
日新電機株式会社
ガス絶縁開閉装置
1日前
木谷電器株式会社
監視システム及び監視方法
4日前
株式会社浅羽製作所
管路内ケーブル剥離工具
19日前
株式会社TMEIC
電力変換装置
4日前
ニチコン株式会社
スイッチングレギュレータ
18日前
株式会社シマノ
発電装置
4日前
株式会社アイシン
車載充電装置
4日前
株式会社アイシン
車載充電装置
4日前
株式会社デンソー
電力変換装置
5日前
株式会社アイシン
車載充電装置
12日前
株式会社アイシン
車載充電装置
12日前
株式会社 東京ウエルズ
駆動装置
19日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
4日前
マツダ株式会社
回転電機
5日前
日産自動車株式会社
回転電機用ステータ
13日前
トヨタホーム株式会社
電力融通システム
12日前
大阪瓦斯株式会社
電力供給システム
18日前
続きを見る