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公開番号2025014383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116892
出願日2023-07-18
発明の名称検出装置、検出方法、検出プログラム、および検出システム
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01N 30/86 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約【課題】クロマトグラムのピークをターゲット成分のピークとして適切に同定することである。
【解決手段】検出装置(100)は、複数の試料(試料S1~S3)のそれぞれに対応する複数の検出データを取得する取得部(104)と、複数の検出データを処理する演算部(101)とを備える。演算部は、複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得し、複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記複数の検出データを処理する演算部とを備え、
前記演算部は、
前記複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得し、
前記複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、前記外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出する、検出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記演算部は、前記外れ値のピーク情報を、前記外れ値のピーク情報とは異なる他のピーク情報よりも強調するように表示装置に表示させる、請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記演算部は、
前記外れ値のピーク情報とは異なる他のピーク情報に基づいて代表値を取得し、
前記外れ値のピーク情報を前記代表値へ置き換える、請求項1に記載の検出装置。
【請求項4】
前記演算部は、前記外れ値のピーク情報を前記代表値に置き換える前の前記ピーク情報と、置き換えた後の前記ピーク情報との両方を認識可能な態様で表示装置に表示させる、請求項3に記載の検出装置。
【請求項5】
前記ピーク情報は、信号強度が最大値であるときの保持時間を含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
【請求項6】
前記ピーク情報は、信号強度が立ち上がりを開始したときの保持時間、信号強度の立ち下がりが終了したときの保持時間、およびベースラインの位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
【請求項7】
前記演算部は、前記複数の検出データの各々に含まれる保持時間に対して事前に補正する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
【請求項8】
前記検出装置は、ホテリングのT

法を用いて、前記複数のピーク情報のうちに前記外れ値のピーク情報が存在するか否かを判断する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
【請求項9】
前記複数の試料は、前記ピーク情報から前記ターゲット成分を特定するための情報を生成するための標準サンプルを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
【請求項10】
コンピュータがターゲット成分の同定結果の異常を検出する検出方法であって、
クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得するステップと、
前記取得するステップによって取得された前記複数の検出データを処理するステップとを含み、
前記処理するステップは、
前記複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得するステップと、
前記複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、前記外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出するステップとを含む、検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、検出装置、検出方法、検出プログラム、および検出システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2023-012485号)に開示されるように、クロマトグラフを用いて分析対象の試料に含まれる成分を分離するクロマトグラフィという技術が知られている。クロマトグラフィは、細胞の活動によって生じる特異的な分子を網羅的に解析するメタボロミクス分野での分析や、残留農薬分析などに適用されている。特許文献1のクロマトグラフは、ピーク検出アルゴリズムを用いてクロマトグラムの信号強度のピークを検出することにより、ターゲット成分の同定を自動的に行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-012485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クロマトグラフの分析対象となる試料は、夾雑成分が混入したり、同一の条件下で取得された試料であっても試料内に含まれる成分の種類、濃度にばらつきが生じたりする場合がある。特許文献1に記載のクロマトグラフでは、夾雑成分の混入または成分のばらつきなどの影響が特に考慮されていないため、ターゲット成分の適切な同定が行われない場合がある。たとえば、誤ったピークをターゲット成分のピークとして同定したり、ピーク形状の一部を誤った形状として同定したりするおそれがある。
【0005】
ピーク検出アルゴリズムの動作により、所望のピークがターゲット成分のピークとして適切に同定されているか否かを判断する方法としては、ユーザの視認による確認が必要となる。メタボロミクス分野における分析、および残留農薬分析では、試料の数およびターゲット成分の数が、数百に達する場合がある。数百の試料中に含まれている数百のターゲット成分の各々が適切に同定されているかを、ユーザの視認によって確認する作業は煩雑である。
【0006】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、クロマトグラムのピークをターゲット成分のピークとして適切に同定することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に従う検出装置は、クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得する取得部と、取得部によって取得された複数の検出データを処理する演算部とを備える。演算部は、複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得し、複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出する。
【0008】
本開示の別の局面に従う検出方法は、コンピュータがターゲット成分の同定結果の異常を検出する検出方法であって、クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得するステップと、取得するステップによって取得された複数の検出データを処理するステップとを含む。処理するステップは、複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得するステップと、複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出するステップとを含む。
【0009】
本開示の別の局面に従う検出プログラムは、ターゲット成分の同定結果の異常を検出する検出プログラムであって、コンピュータに、クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得するステップと、取得するステップによって取得された複数の検出データを処理するステップとを実行させる。処理するステップは、複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得するステップと、複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出するステップとを含む。
【0010】
本開示の別の局面に従う検出システムは、クロマトグラフと、ターゲット成分の同定結果の異常を検出する検出装置とを備える。検出装置は、クロマトグラフによって検出された複数の試料のそれぞれに対応する複数の検出データを取得する取得部と、取得部によって取得された複数の検出データを処理する演算部とを備える。演算部は、複数の検出データの各々から抽出された信号強度のピーク情報がターゲット成分に対応する信号強度のピーク情報として同定されたことを示す同定結果を取得し、複数の検出データのそれぞれにおいて同定された複数のピーク情報のうちに、外れ値のピーク情報が存在する場合、外れ値のピーク情報に対応する同定結果が異常であることを検出する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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