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公開番号
2025014972
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117982
出願日
2023-07-20
発明の名称
データ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラム、およびデータ処理システム
出願人
株式会社島津製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
G01N
30/86 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約
【課題】分析者の作業負担を軽減しながら迅速にかつ精度高くデータ分析を行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】データ処理装置100は、検出装置10によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するデータ取得部105と、データ取得部によって取得された検出データを処理する演算部101とを備える。演算部は、検出データに基づき、信号強度のピークを含む複数の分析データを生成し、複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成し、階層的クラスタリングにおいて、同一の分析データに含まれる複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
データを処理するデータ処理装置であって、
検出装置によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するデータ取得部と、
前記データ取得部によって取得された前記検出データを処理する演算部とを備え、
前記演算部は、
前記検出データに基づき、前記信号強度のピークを含む複数の分析データを生成し、
前記複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成し、
前記階層的クラスタリングにおいて、前記ピーク情報に基づく特定条件を満たす複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する、データ処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記検出装置は、クロマトグラフであり、
前記複数の分析データの各々は、保持時間に対する前記信号強度のピークが示されたクロマトグラムである、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記演算部は、前記複数のクラスタの各々に含まれるピークに対応する前記ピーク情報に基づき、テーブルを生成する、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記演算部は、
前記複数のクラスタの各々の代表値を算出し、
前記複数のクラスタの各々の前記代表値に基づき、前記テーブルを生成する、請求項3に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記演算部は、前記複数のクラスタのうち、一のクラスタに含まれるピークの数に応じて、当該一のクラスタを用いて前記テーブルを生成することを禁止する、請求項3または請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記演算部は、一のクラスタに含まれるピークと当該一のクラスタに含まれる他のピークとの差と、当該一のクラスタに含まれるピークと他のクラスタに含まれるピークとの差とに基づき抽出したピークを用いて、前記テーブルを生成する、請求項3または請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記演算部は、一のクラスタに含まれるピークと当該一のクラスタに含まれる他のピークとの差と、当該一のクラスタに含まれるピークと他のクラスタに含まれるピークとの差とに基づき抽出したピークを用いて、前記代表値を算出する、請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記演算部は、前記ピーク情報のうち、少なくとも1つのピーク情報に対して他のピーク情報よりも大きい重み付けを行い、重み付けされた前記ピーク情報に基づき、前記階層的クラスタリングを実行する、請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記演算部は、一のクラスタに含まれるピークのうち、他のクラスタに含まれるピークに近いピークを、当該一のクラスタから除外する、請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記ピーク情報は、ピークにおける、前記保持時間、番号、幅、面積、面積比率、高さ、および高さ比率のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のデータ処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、データを処理するデータ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラム、およびデータ処理システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
試料中の化合物などの成分を分析する場合において、複数の試料のそれぞれから検出された複数の分析データを比較することが行われている。たとえば、クロマトグラフという分離装置によって分析対象の試料に含まれる成分を分離することで、クロマトグラムと称される分離結果を得るクロマトグラフィという技術が公知である。クロマトグラフィによって得られたクロマトグラムは、信号強度のピークを有している。分析者は、複数のクロマトグラムの各々に含まれるピークを複数のクロマトグラム間で比較することで、分析対象の試料に含まれる成分を特定することが可能である。
【0003】
たとえば、特許文献1には、クロマトグラフィによって得られた複数のクロマトグラムの各々について、ピーク面積またはピーク高さなどのピーク情報に応じて、各クロマトグラムに含まれるピークをまとめたテーブルを生成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-004872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたようなテーブルを生成する場合、たとえば、分析者は、複数のクロマトグラムを観察して、複数のクロマトグラム間で似たようなピークを推定し、推定した各クロマトグラムのピークを同一成分のピークであるとしてテーブルに登録する。分析者は、同一成分のピークであるとしてテーブルに登録された各クロマトグラムのピークに対して同定処理を行うことで、各クロマトグラムに含まれる各ピークの成分を特定することが可能である。しかしながら、分析者は、上述したようなテーブルを生成するために、複数のクロマトグラムの各々に含まれるピークを個別に観察して、他のクロマトグラムに含まれるピークと比較することが必要であるため、膨大な作業時間を要し、また、分析者の知識または経験によって、生成されたテーブルの精度が異なる。
【0006】
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、分析者の作業負担を軽減しながら迅速にかつ精度高くデータ分析を行うことが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に従うデータ処理装置は、検出装置によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するデータ取得部と、データ取得部によって取得された検出データを処理する演算部とを備える。演算部は、検出データに基づき、信号強度のピークを含む複数の分析データを生成し、複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成し、階層的クラスタリングにおいて、ピーク情報に基づく特定条件を満たす複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する。
【0008】
本開示の別の局面に従うデータ処理方法は、検出装置によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するステップと、取得するステップによって取得された検出データを処理するステップとを含む。検出データを処理するステップは、検出データに基づき、信号強度のピークを含む複数の分析データを生成するステップと、複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成するステップとを含む。複数のクラスタを生成するステップは、階層的クラスタリングにおいて、ピーク情報に基づく特定条件を満たす複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する。
【0009】
本開示の別の局面に従うデータ処理プログラムは、コンピュータに、検出装置によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するステップと、取得するステップによって取得された検出データを処理するステップとを実行させる。検出データを処理するステップは、検出データに基づき、信号強度のピークを含む複数の分析データを生成するステップと、複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成するステップとを含む。複数のクラスタを生成するステップは、階層的クラスタリングにおいて、ピーク情報に基づく特定条件を満たす複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する。
【0010】
本開示の別の局面に従うデータ処理システムは、検出装置と、データを処理するデータ処理装置とを備える。データ処理装置は、検出装置によって検出された試料中の成分に対応する信号強度を示す検出データを取得するデータ取得部と、データ取得部によって取得された検出データを処理する演算部とを備える。演算部は、検出データに基づき、信号強度のピークを含む複数の分析データを生成し、複数の分析データの各々に含まれるピークを、当該ピークに対応するピーク情報に基づき、階層的クラスタリングによってグルーピングして複数のクラスタを生成し、階層的クラスタリングにおいて、ピーク情報に基づく特定条件を満たす複数のピークを同一のクラスタ内にグルーピングすることを禁止する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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