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公開番号2025030169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135223
出願日2023-08-23
発明の名称設定方法および設定装置
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01N 30/86 20060101AFI20250228BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の成分の各々に対して同定方法を容易に設定することを一の目的とする。
【解決手段】設定装置のプロセッサは、複数の成分を含むサンプルをクロマトグラフ分析して得られた基準クロマトグラムから得られる複数の成分のそれぞれに対応する複数のピーク情報を取得し、各ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第1ピークパラメータの値に基づいて、複数の成分のうち一の成分を当該一の成分以外の他の成分と区別できるか否かを判定し、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる成分の同定方法を第1ピークパラメータに基づく第1同定方法に設定し、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない成分の同定方法を第1同定方法とは異なる他の同定方法に設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の成分の各々に対して同定方法を設定するためにコンピュータで実行される設定方法であって、
前記複数の成分を含むサンプルをクロマトグラフ分析して得られた基準クロマトグラムから得られる前記複数の成分のそれぞれに対応する複数のピーク情報に基づいて、前記複数の成分の各々に対して設定された同定方法に従って、成分ごとに当該成分が同定対象の対象クロマトグラムに含まれる複数の対象ピークのうち一の対象ピークに対応するか否かが判定されることで、前記複数の成分のそれぞれに対応する前記複数の対象ピークが同定され、
前記設定方法は、
前記複数のピーク情報を取得するステップと、
各ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第1ピークパラメータの値に基づいて、前記複数の成分のうち一の成分を当該一の成分以外の他の成分と区別できるか否かを判定するステップと、
前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる成分の同定方法を前記第1ピークパラメータに基づく第1同定方法に設定するステップと、
前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない成分の同定方法を前記第1同定方法とは異なる他の同定方法に設定するステップとを含む、設定方法。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記第1ピークパラメータに基づいて区別できるか否かを判定するステップは、
前記複数の成分のうち第1成分の前記ピーク情報に含まれる前記第1ピークパラメータの値と、前記複数のピーク情報のうち前記第1成分以外の成分のピーク情報に含まれる前記第1ピークパラメータの値とを比較し、前記第1成分の前記第1ピークパラメータの値との差分が第1閾値よりも小さい成分が存在するか否かを判定するステップと、
前記差分が前記第1閾値よりも小さい成分が存在しないと判定した場合に、前記第1成分を前記第1ピークパラメータに基づいて区別できると判定するステップと、
前記差分が前記第1閾値よりも小さい成分が存在すると判定した場合に、前記第1成分を前記第1ピークパラメータに基づいて区別できないと判定するステップとを含む、請求項1に記載の設定方法。
【請求項3】
前記第1ピークパラメータは、ピークに対応するスペクトルであって、
前記第1ピークパラメータに基づいて区別できるか否かを判定するステップは、
前記複数の成分のうち第1成分の前記ピーク情報に含まれる第1スペクトルと、前記複数のピーク情報のうち前記第1成分以外の成分のピーク情報に含まれるスペクトルとを比較し、前記第1スペクトルとの類似度が第2閾値よりも大きいスペクトルが存在するか否かを判定するステップと、
前記類似度が前記第2閾値よりも大きいスペクトルが存在しないと判定した場合に、前記第1成分を前記第1ピークパラメータに基づいて区別できると判定するステップと、
前記類似度が前記第2閾値よりも大きいスペクトルが存在すると判定した場合に、前記第1成分を前記第1ピークパラメータに基づいて区別できないと判定するステップとを含む、請求項1に記載の設定方法。
【請求項4】
前記他の同定方法に設定するステップは、
前記ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第2ピークパラメータに基づいて、前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて区別できない第2成分を、当該第2成分および前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて区別できる成分、以外の他の成分と区別できるか否かを判定するステップと、
前記第2ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる前記第2成分の同定方法を、前記他の同定方法として、前記第2ピークパラメータに基づく第2同定方法に設定するステップと、
前記第2ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない前記第2成分の同定方法を、前記他の同定方法として、第3同定方法に設定するステップとを含む、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の設定方法。
【請求項5】
前記対象クロマトグラムは、前記基準クロマトグラムを取得した際の分析条件とは異なる分析条件で前記サンプルをクロマトグラフ分析することで得られ、
前記他の同定方法は、
前記基準クロマトグラムにおける前記第1同定方法が設定された第3成分に対応する第1基準ピークと前記他の同定方法が設定された第4成分に対応する第2基準ピークとの位置関係に基づいた方法であって、
前記対象クロマトグラムに含まれる前記複数の対象ピークのうちの前記第3成分に対応付けられた第1対象ピークとの位置関係が、前記第1基準ピークと前記第2基準ピークとの位置関係に従った位置関係となる前記対象クロマトグラムに含まれる第2対象ピークの成分が前記第4成分であると同定する方法である、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の設定方法。
【請求項6】
前記複数の成分に対して予め定められた同定順序に従って前記複数の成分のそれぞれに対応する前記複数の対象ピークが同定され、
前記第1同定方法が設定された成分を前記他の同定方法が設定された成分よりも先に、前記複数の対象ピークのうち一の対象ピークに対して同定できるか否かが判定されるように前記同定順序を決定するステップをさらに含む、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の設定方法。
【請求項7】
前記複数の成分に対して予め定められた同定順序に従って前記複数の成分のそれぞれに対応する前記複数の対象ピークが同定され、
前記同定順序の入力を受け付けるステップと、
入力を受け付けた順序となるように前記同定順序を決定するステップとをさらに含む、請求項1~3のうちいずれか1項に記載の設定方法。
【請求項8】
複数の成分の各々に対して同定方法を設定するための設定装置であって、
前記複数の成分を含むサンプルをクロマトグラフ分析して得られた基準クロマトグラムから得られた前記複数の成分のそれぞれに対応する複数のピーク情報に基づいて、前記複数の成分の各々に対して設定された同定方法に従って、成分ごとに当該成分が同定対象の対象クロマトグラムに含まれる複数の対象ピークのうち一の対象ピークに対応するか否かが判定されることで、前記複数の成分のそれぞれに対応する前記複数の対象ピークが同定され、
前記設定装置は、
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能なプログラムが格納されたメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記複数のピーク情報を取得し、
各ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第1ピークパラメータの値に基づいて、前記複数の成分のうち一の成分を当該一の成分以外の他の成分と区別できるか否かを判定し、
前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる成分の同定方法を前記第1ピークパラメータに基づく第1同定方法に設定し、
前記複数の成分のうち前記第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない成分の同定方法を前記第1同定方法とは異なる他の同定方法に設定する、設定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の成分の各々に対して同定方法を設定するためにコンピュータで実行される設定方法および設定装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、同一のサンプルについて互いに異なる複数の分析条件でクロマトグラフ分析されることにより取得された複数のクロマトグラム間で互いのピーク同士を自動的に対応付けることが可能なデータ処理システムが開示されている。特許文献1のデータ処理システムは、複数のクロマトグラムのうち一のクロマトグラムを基準クロマトグラムとして、当該基準クロマトグラムに含まれる各ピーク(すなわち、各成分)のピークパラメータを用いて、他のクロマトグラムに含まれる各ピークと、基準クロマトグラムに含まれる各ピークとを対応付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-4872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示のデータ処理システムによれば、基準クロマトグラム内の複数のピークの各々に対応する成分ごとに、他のクロマトグラム内の対応するピークが同定されているともいえる。複数の成分のそれぞれに対応する複数のピークを自動的に同定するためには、各成分に対応するピークを構成するピーク面積、ピーク高さ、ピーク位置などの情報(以下、「ピーク情報」という)に基づいて具体的にどのように対応付けるかといった同定方法を成分ごとに設定する必要があった。
【0005】
同定方法が変わると同定結果も変わるため、正確な同定結果を得るためには適切な同定方法を設定する必要があった。しかし、適切な同定方法を設定するためには試行錯誤が必要となる場合があり、ユーザへの負担となっていた。
【0006】
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は複数の成分の各々に対して同定方法を容易に設定することを一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の設定方法は、複数の成分の各々に対して同定方法を設定するためにコンピュータで実行される。複数の成分を含むサンプルをクロマトグラフ分析して得られた基準クロマトグラムから得られる複数の成分のそれぞれに対応する複数のピーク情報に基づいて、複数の成分の各々に対して設定された同定方法に従って、成分ごとに成分が同定対象の対象クロマトグラムに含まれる複数の対象ピークのうち一の対象ピークに対応するか否かが判定されることで、複数の成分のそれぞれに対応する複数の対象ピークが同定される。同定方法の設定方法は、複数のピーク情報を取得するステップと、各ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第1ピークパラメータの値に基づいて、複数の成分のうち一の成分を当該一の成分以外の他の成分と区別できるか否かを判定するステップと、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる成分の同定方法を第1ピークパラメータに基づく第1同定方法に設定するステップと、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない成分の同定方法を第1同定方法とは異なる他の同定方法に設定するステップとを含む。
【0008】
本開示の設定装置は、複数の成分の各々に対して同定方法を設定するための設定装置である。複数の成分を含むサンプルをクロマトグラフ分析して得られた基準クロマトグラムから得られる複数の成分のそれぞれに対応する複数のピーク情報に基づいて、複数の成分の各々に対して設定された同定方法に従って、成分ごとに当該成分が同定対象の対象クロマトグラムに含まれる複数の対象ピークのうち一の対象ピークに対応するか否かが判定されることで、複数の成分のそれぞれに対応する複数の対象ピークが同定される。同定方法の設定装置は、プロセッサと、プロセッサにより実行可能なプログラムが格納されたメモリとを含む。プロセッサは、複数のピーク情報を取得し、各ピーク情報に含まれるピークの特徴を示す第1ピークパラメータの値に基づいて、複数の成分のうち一の成分を当該一の成分以外の他の成分と区別できるか否かを判定し、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できる成分の同定方法を第1ピークパラメータに基づく第1同定方法に設定し、複数の成分のうち第1ピークパラメータに基づいて他の成分と区別できない成分の同定方法を第1同定方法とは異なる他の同定方法に設定する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、複数の成分の各々に対して容易に同定方法を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
クロマトグラフシステムの概略構成を示すブロック図である。
設定処理の一部を示すフローチャートである。
設定処理の残りの部分を示すフローチャートである。
基準クロマトグラムの一例を示す図である。
設定情報のデータ構造の一例を模式的に示す図である。
ディスプレイに表示される設定画面の一例を示す図である。
同定処理の一部を示すフローチャートである。
同定処理の残りの部分を示すフローチャートである。
同定結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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