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公開番号2025013278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024111290
出願日2024-07-10
発明の名称ネコブセンチュウ防除剤
出願人学校法人上智学院,パネフリ工業株式会社
代理人個人
主分類A01N 43/50 20060101AFI20250117BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】容易に入手でき、農作物や作業者に悪影響を与えることなくネコブセンチュウを防除することができる防除剤及びそれを用いたネコブセンチュウ防除方法を提供する。
【解決手段】ヒスチジン、オルニチン、アルギニン及びリジンからなる群から選ばれる少なくとも一種の塩基性アミノ酸、またはシステイン、アスコルビン酸、グルコサミン及びヒドロキシフェニル酢酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の抗酸化成分を含むネコブセンチュウ防除剤が提供される。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
ヒスチジン、オルニチン、アルギニン及びリジンからなる群から選ばれる少なくとも一種の塩基性アミノ酸を含むネコブセンチュウ防除剤。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記塩基性アミノ酸が、ヒスチジンであることを特徴とする請求項1に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項3】
前記塩基性アミノ酸が、ヒスチジン、アルギニン及びリジンを含むことを特徴とする請求項1に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項4】
さらに、システインを含む請求項3に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項5】
ヒスチジン、アルギニン、リジン及びシステインを構成成分として含むペプトンを含むことを特徴とする請求項4に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項6】
前記ペプトンがポテトペプトンである請求項5に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項7】
システイン、アスコルビン酸、グルコサミン及びヒドロキシフェニル酢酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の抗酸化成分を含むネコブセンチュウ防除剤。
【請求項8】
前記抗酸化成分が、システインまたはアスコルビン酸であることを特徴とする請求項7に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項9】
さらに無機または有機質担体を含み、前記塩基性アミノ酸が前記無機または有機質担体に担持されていることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のネコブセンチュウ防除剤。
【請求項10】
さらに無機または有機質担体を含み、前記抗酸化成分が前記無機または有機質担体に担持されていることを特徴とする請求項7または8に記載のネコブセンチュウ防除剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、農作物の根に寄生するネコブセンチュウを防除するための防除剤に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
センチュウ(線虫)は、線形動物門に属する動物の総称であり、極めて多くの種が実在している。これらのセンチュウの殆どは人間にとって無害であるが、植物に寄生して加害するセンチュウが知られている。例えば、ネコブセンチュウ類、シストセンチュウ類、ネグサレセンチュウ類が挙げられる。このうち、キタネコブセンチュウやサツマイモネコブセンチュウに代表されるネコブセンチュウは、ジャガイモ、ニンジン、イチゴなどの農作物の根に寄生し、根を腐敗させるとともに、青枯病などの土壌病害の発生を助長する。全世界の農業生産物の害虫被害のうち約5%がこれらのネコブセンチュウによるものといわれている。このようなネコブセンチュウによる被害に対処するため、日本では欧州や米国で使用が禁止されている燻煙剤(臭化メチル)と有機リン化合物を主体とした毒性の高い駆除剤が使用されている。
【0003】
しかしながら、このような化学物質の散布は、作物や作業者の安全性という見地から好ましくない。特に、農作物の育成中にセンチュウの感染が見られた場合に、農作物にそのような毒性が高い化学物質を使用することはできない。このため、農作物や作業者の安全性を維持しつつ、ネコブセンチュウを駆除する方法が望まれている。
【0004】
特許文献1には、ネコブセンチュウなどのセンチュウを駆除するために特定の置換基を有するアルキルベンゼンを使用することが開示されている。しかし、このような化合物が農作物に与える影響については不明であり、この文献にも述べられていない。
【0005】
本願の共同出願人の一方は、アワユキセンダングサの抽出物と木酢液を有効成分とするネコブセンチュウ防除剤(特許文献2)や、特定の有機酸とジカルボン酸類とを有効成分として含有するネコブセンチュウ防除剤(特許文献3)を開示している。
【0006】
本願の共同出願人の他方は、Dictyostelium属に属する細胞性粘菌の子実体からの分泌
物がネコブセンチュウを忌避させることを発見し、その分泌物から忌避剤を作製することに成功している(特許文献4)。細胞性粘菌は、土壌に普遍的に生息する真核微生物であり、通常は単細胞状態でバクテリアを餌として増殖する。
【0007】
本願の共同出願人は。ネコブセンチュウ防除剤として、エチルα-D-グルコシドを含むネコブセンチュウ防除用製剤を開示している(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平7-25707号公報
特開2013-184890号公報
特開2017-1988号公報
特許第6172545号公報
特許第6821158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように従来のネコブセンチュウ防除剤や忌避剤は、農薬として有害であるものもあり、特定の植物品種や粘菌などの生物由来のものは抽出のような複雑な製造工程を必要としたり、生物種を大量に用意する必要があった。そこで、本発明の目的は、容易に調製または入手することができ、しかも少量で防除活性の高い新規なネコブセンチュウ防除剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に従えば、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、リジンからなる群から選ばれる少なくとも一種の塩基性アミノ酸を含むネコブセンチュウ防除剤が提供される。ヒスチジンは、ヒスチジンのオリゴマーでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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