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公開番号
2025011288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024182928,2023566292
出願日
2024-10-18,2022-12-02
発明の名称
自動分析装置及び試薬量表示方法
出願人
積水メディカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
35/00 20060101AFI20250116BHJP(測定;試験)
要約
【課題】操作者の熟練度に依らず常に適正量の試薬をセットできる自動分析装置及び試薬量表示方法を提供する。
【解決手段】本発明の自動分析装置は、既に行なわれた分析に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部80と、履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算する分析回数演算部81と、単位分析回数を曜日ごとに分類して記憶する分類記憶部82と、試薬残量を検出する試薬残量検出部83と、分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を分類記憶部82から読み出し、その読み出したそれぞれの単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する換算部84と、試薬使用量と試薬残量とに関連する情報をそれぞれの試薬ごとに並べて表示する表示装置192とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
血液や尿などの人から採取した検体が分注された反応容器を保持する反応部と、試薬を供給する試薬供給部とを備え、前記試薬供給部から前記反応容器に供給される試薬と前記検体とを混合して反応させた検液を測定することにより所定の分析項目に関して測定情報を得る自動分析装置であって、
既に行なわれた分析に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部と、
前記履歴情報記憶部に記憶された履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算する分析回数演算部と、
前記分析回数演算部により演算された単位分析回数を曜日ごとに分類して記憶する分類記憶部と、
前記試薬供給部における現在のそれぞれの試薬の残量を検出する試薬残量検出部と、
分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を前記分類記憶部から読み出し、その読み出したそれぞれの単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する換算部と、
前記換算部によって換算されたそれぞれの試薬使用量と前記試薬残量検出部で検出されたそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示する表示部と、
を備えることを特徴とする自動分析装置。
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【請求項2】
前記所定期間を選択するための期間選択部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記分類記憶部は、前記単位分析回数を、キャリブレータ測定回数と、精度管理試料測定回数と、初検回数と、再検回数と、これらの合計回数とに分類して記憶し、
前記換算部は、前記分類記憶部から読み出したキャリブレータ測定回数と、精度管理試料測定回数と、初検回数と、再検回数と、これらの合計回数とを、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記分析回数演算部は、分析項目からキャリブレータ測定回数及び/又は精度管理試料測定回数を差し引いて単位分析回数を演算することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記分析回数演算部は、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、再分析頻度を演算し、前記表示部がその再分析頻度の情報を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動分析装置。
【請求項6】
前記試薬残量検出部で検出されたそれぞれの試薬の残量が前記換算部によって換算されたそれぞれの試薬使用量よりも少ないときにその旨を報知する報知部を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の自動分析装置。
【請求項7】
実行されるべき分析項目を入力するための分析項目入力部を更に有し、
前記表示部は、前記分析項目入力部により入力された分析項目のみに関して、前記換算部によって換算されたそれぞれの試薬使用量と前記試薬残量検出部で検出されたそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自動分析装置。
【請求項8】
血液や尿などの人から採取した検体が分注された反応容器を保持する反応部と、試薬を供給する試薬供給部とを備え、前記試薬供給部から前記反応容器に供給される試薬と前記
検体とを混合して反応させた検液を測定することにより所定の分析項目に関して測定情報を得る自動分析装置における試薬量表示方法において、
既に行なわれた分析に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶ステップと、
前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算する分析回数演算ステップと、
前記分析回数演算ステップで演算された単位分析回数を曜日ごとに分類して記憶部に記憶する分類記憶ステップと、
前記試薬供給部における現在のそれぞれの試薬の残量を検出する試薬残量検出ステップと、
分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を前記記憶部から読み出し、その読み出したそれぞれの単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する換算ステップと、
前記換算ステップで換算されたそれぞれの試薬使用量と前記試薬残量検出ステップで検出されたそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする試薬量表示方法。
【請求項9】
前記所定期間を選択する期間選択ステップを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の試薬量表示方法。
【請求項10】
前記分類記憶ステップは、前記単位分析回数を、キャリブレータ測定回数と、精度管理試料測定回数と、初検回数と、再検回数と、これらの合計回数とに分類して記憶し、
前記換算ステップは、前記記憶部から読み出したキャリブレータ測定回数と、精度管理試料測定回数と、初検回数と、再検回数と、これらの合計回数とを、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の試薬量表示方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液や尿などの人から採取した検体が分注された反応容器を保持する反応部と、試薬を供給する試薬供給部とを備え、前記試薬供給部から前記反応容器に供給される試薬と前記検体とを混合して反応させた検液を測定することにより所定の分析項目に関して測定情報を得る自動分析装置、及び、該自動分析装置における試薬量表示方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
血液凝固分析装置や、免疫測定法を用いた分析装置など、血液や尿などの生体サンプルを種々の試薬と混合して反応させた検液を測定することにより様々な分析項目に関して測定情報を得ることができる自動分析装置は、従来から様々な形態のものが知られており、例えば、生体サンプルとしての検体を検体容器から反応容器に分注し、その分注した検体に分析項目に応じた試薬を混合させて各種の測定及び分析を行なう(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-057614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、実際の検査の現場(病院、検査センターなど)で行なわれる分析では、一週間の中でも曜日によって分析項目毎にその測定回数にばらつきがあり、また、一般的な検査現場では、曜日によって測定回数に一定の傾向がある。そのような傾向を熟知した操作者であれば、曜日に応じて適正な量の試薬を試薬供給部にセットできるが、不慣れな操作者は、曜日ごとの測定回数を把握できておらず、そのため、分析開始前に自動分析装置に予めセットしておくべき最適な試薬量が分からない。したがって、自動分析装置に架設される試薬量が不足している場合には、分析の途中で試薬切れが生じて、分析の中断を余儀なくされ、分析中の検体が無駄になるなどの不都合が生じ得る。また、このような事態を回避するべく、相当数の余裕を見込んで自動分析装置に試薬をセットしておくことも考えられるが、その場合には、分析数が少ない傾向にある曜日であっても試薬が多めにセットされることになるため、試薬が余ってしまうことが多々発生する。通常の試薬は、一度開封してしまうと、その時点からの使用期間が限定されるため、非効率的な試薬運用と言える。
【0005】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、操作者の熟練度に依らず常に適正量の試薬をセットできる自動分析装置及び試薬量表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するために、本発明は、血液や尿などの人から採取した検体が分注された反応容器を保持する反応部と、試薬を供給する試薬供給部とを備え、前記試薬供給部から前記反応容器に供給される試薬と前記検体とを混合して反応させた検液を測定することにより所定の分析項目に関して測定情報を得る自動分析装置であって、既に行なわれた分析に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶部と、前記履歴情報記憶部に記憶された履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算する分析回数演算部と、前記分析回数演算部により演算された単位分析回数を曜日ご
とに分類して記憶する分類記憶部と、前記試薬供給部における現在のそれぞれの試薬の残量を検出する試薬残量検出部と、分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を前記分類記憶部から読み出し、その読み出したそれぞれの単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する換算部と、前記換算部によって換算されたそれぞれの試薬使用量と前記試薬残量検出部で検出されたそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、血液や尿などの人から採取した検体が分注された反応容器を保持する反応部と、試薬を供給する試薬供給部とを備え、前記試薬供給部から前記反応容器に供給される試薬と前記検体とを混合して反応させた検液を測定することにより所定の分析項目に関して測定情報を得る自動分析装置における試薬量表示方法において、既に行なわれた分析に関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶ステップと、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算する分析回数演算ステップと、前記分析回数演算ステップで演算された単位分析回数を曜日ごとに分類して記憶部に記憶する分類記憶ステップと、前記試薬供給部における現在のそれぞれの試薬の残量を検出する試薬残量検出ステップと、分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を前記分類記憶部から読み出し、その読み出したそれぞれの単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算する換算ステップと、前記換算ステップで換算されたそれぞれの試薬使用量と前記試薬残量検出ステップで検出されたそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示する表示ステップとを含むことを特徴とする。
【0008】
上記構成の自動分析装置及び表示方法によれば、既に行なわれた分析に関する履歴情報から、分析項目ごとに、各分析日の1日当たりの分析回数である単位分析回数を演算し、その演算された単位分析回数を曜日ごとに分類するとともに、分析実施日の曜日に対応する所定期間にわたる各単位分析回数を、分析項目ごとに、その分析に使用されるそれぞれの試薬に関して、試薬使用量に換算し、換算されたそれぞれの試薬使用量と試薬供給部における現在のそれぞれの試薬の残量とに関連する情報を、それぞれの試薬ごとに並べて表示するようにしているため、その表示により、熟練の操作者でなくても、その日(曜日)に必要であると推定される(又は必要な)試薬量と自動分析装置に既に設置されている試薬量との差が容易に分かり、したがって、少なくともその差に対応する量の試薬を分析実施日の分析開始前に補充することで、常に適正量の試薬を維持することができる。そのため、分析の途中で試薬切れが生じて、分析の中断を余儀なくされ、分析中の検体が無駄になるなどの不都合を回避できる。また、このような自動分析装置自体による表示態様は、分析データを蓄積して演算し得る中央管理システムに対する自動分析装置の接続を不要とし、熟練の検査技師が少ない施設などにおいて有効である。
【0009】
また、このような試薬使用量と試薬残量とに関連する情報の並列表示に基づき、操作者は、分析実施日の分析開始前に必要最低限の量の試薬のみを補充すれば済むため、相当数の余裕を見込んで自動分析装置に試薬をセットしておく必要がなく、したがって、試薬の余りに起因する前述した試薬使用期間の制限に伴う非効率的な試薬運用も回避できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、操作者の熟練度に依らず常に適正量の試薬をセットできる自動分析装置及び試薬量表示方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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