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公開番号2025010881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113169
出願日2023-07-10
発明の名称漏電遮断器
出願人富士電機株式会社,富士電機機器制御株式会社
代理人個人,個人
主分類H01H 83/02 20060101AFI20250116BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】漏電遮断試験の精度を高めた漏電遮断器を提供する。
【解決手段】電源と負荷との間に接続される給電線と、磁性コアと、磁性コアに巻き付けられ、給電線からの漏洩電流を検出する検出コイルと、を備える零相変流器と、検出コイルに接続され、検出コイルで検出された漏洩電流の信号を第1デジタル信号に変換するA/D変換回路と、第1デジタル信号に基づき、漏電遮断を制御する制御回路と、漏洩電流の周期と異なる周期で、パルス電流を出力するパルス電流出力素子と、磁性コアの、検出コイルとは異なる位置に巻き付けられ、パルス電流出力素子から取得したパルス電流を流す試験用コイルと、を備え、検出コイルは、試験用コイルに流れたパルス電流に誘起される試験電流を検出し、A/D変換回路は、検出コイルで検出された試験電流の信号を第2デジタル信号に変換し、制御回路は、第2デジタル信号に基づき、試験遮断を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源と負荷との間に接続される給電線と、
磁性コアと、前記磁性コアに巻き付けられ、前記給電線からの漏洩電流を検出する検出コイルと、を備える零相変流器と、
前記検出コイルに接続され、前記検出コイルで検出された前記漏洩電流の信号を第1デジタル信号に変換するA/D変換回路と、
前記第1デジタル信号に基づき、漏電遮断を制御する制御回路と、
前記漏洩電流の周期と異なる周期で、パルス電流を出力するパルス電流出力素子と、
前記磁性コアの、前記検出コイルとは異なる位置に巻き付けられ、前記パルス電流出力素子から取得した前記パルス電流を流す試験用コイルと、
を備え、
前記検出コイルは、前記試験用コイルに流れた前記パルス電流によって誘起される試験電流を検出し、
前記A/D変換回路は、前記検出コイルで検出された前記試験電流の信号を第2デジタル信号に変換し、
前記制御回路は、前記第2デジタル信号に基づき、試験遮断を制御する、
漏電遮断器。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記パルス電流出力素子は、前記漏洩電流より短い周期で前記パルス電流を出力する、請求項1に記載の漏電遮断器。
【請求項3】
前記パルス電流の周期は、前記A/D変換回路で実行された、前記第1デジタル信号のサンプリングの周期の2倍に対応し、
前記試験電流の周期及び前記第2デジタル信号の周期は、前記第1デジタル信号の周期に対応する、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項4】
前記制御回路は、前記パルス電流出力素子に出力する駆動信号を通じて、前記パルス電流出力素子における前記パルス電流の出力動作を制御する、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項5】
前記制御回路は、前記A/D変換回路で変換された複数の前記第2デジタル信号における各信号値の絶対値を順に足し合わせた値が、閾値以上である場合、前記試験遮断に基づく遮断信号を出力する、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項6】
前記A/D変換回路は、前記漏洩電流の信号及び前記試験電流の信号を、互いに同一周期でサンプリングする、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項7】
前記制御回路から出力される、漏電遮断情報及び試験遮断情報のそれぞれを記憶する記憶部をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項8】
前記給電線から送電される交流電力を直流電力に変換する電源回路と、
前記電源回路と前記パルス電流出力素子との間に接続され、前記電源回路から前記パルス電流出力素子に流れる電流を制限する電流制限素子と、
をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。
【請求項9】
前記制御回路に接続され、試験開始信号を前記制御回路に出力する試験開始スイッチをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の漏電遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、漏電遮断器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電源及び負荷の間に接続される給電線からの漏電を検出し、電源から負荷への電力供給を遮断する漏電遮断器が知られている。また、漏電遮断試験を実行可能な漏電遮断器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5866993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
漏電遮断器において、漏電遮断試験の精度を高めることが要望されている。
【0005】
本開示は、漏電遮断試験の精度を高めた漏電遮断器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、電源と負荷との間に接続される給電線と、磁性コアと、前記磁性コアに巻き付けられ、前記給電線からの漏洩電流を検出する検出コイルと、を備える零相変流器と、前記検出コイルに接続され、前記検出コイルで検出された前記漏洩電流の信号を第1デジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記第1デジタル信号に基づき、漏電遮断を制御する制御回路と、前記漏洩電流の周期と異なる周期で、パルス電流を出力するパルス電流出力素子と、前記磁性コアの、前記検出コイルとは異なる位置に巻き付けられ、前記パルス電流出力素子から取得した前記パルス電流を流す試験用コイルと、を備え、前記検出コイルは、前記試験用コイルに流れた前記パルス電流によって誘起される試験電流を検出し、前記A/D変換回路は、前記検出コイルで検出された前記試験電流の信号を第2デジタル信号に変換し、前記制御回路は、前記第2デジタル信号に基づき、試験遮断を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の技術によれば、漏電遮断試験の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る漏電遮断器の全体構成の一例を示す模式図である。
実施形態に係る漏電遮断器の試験用コイルに流れるパルス電流の一例を示す図である。
実施形態に係る漏電遮断器における零相変流器の検出コイルに流れる試験電流の一例を示す図である。
実施形態に係る漏電遮断器の制御回路で処理される試験信号の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態に係る漏電遮断器について説明する。なお、「接続」とは、物理的な接続に限られず、電気的な接続の意味を含んでよい。例えば、物体Aが物体Bに接続されるとは、物体Aが物体Bに導電的に(例えば、同電位に)接続される場合に限られず、物体Aが物体Cを介して物体Bに導電的に接続される場合を含んでよい。
【0010】
実施形態に係る漏電遮断器10は、漏洩電流に係るアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号に基づき、漏電の有無を検出する電子式の漏電遮断器である。
(【0011】以降は省略されています)

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