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公開番号2025010160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024176515,2023097873
出願日2024-10-08,2021-10-12
発明の名称光検出装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H10F 39/12 20250101AFI20250109BHJP()
要約【課題】撮像特性を向上させることができる光検出装置を提供する。
【解決手段】光検出装置は、各々が光入射面および光出射面を有し、2次元平面内に配置された複数のフィルタを含むフィルタアレイであって、前記複数のフィルタは互いに異なる透過スペクトルを有するフィルタアレイと、前記光出射面に対向する光検出面を有するイメージセンサであって、前記光検出面に沿って2次元平面内に配置された複数の光検出素子を備えるイメージセンサと、を備え、前記光出射面と前記光検出面との間の距離が、前記フィルタごとに異なっており、前記イメージセンサが検出する対象となる光の波長域がλ1以上λ2以下であるとき、前記光出射面と前記光検出面との最小距離は、λ1/4よりも大きい。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
各々が光入射面および光出射面を有し、2次元平面内に配置された複数のフィルタを含むフィルタアレイであって、前記複数のフィルタは互いに異なる透過スペクトルを有するフィルタアレイと、
前記光出射面に対向する光検出面を有するイメージセンサであって、前記光検出面に沿って2次元平面内に配置された複数の光検出素子を備えるイメージセンサと、
を備え、
前記光出射面と前記光検出面との間の距離が、前記フィルタごとに異なっており、
前記イメージセンサが検出する対象となる光の波長域がλ1以上λ2以下であるとき、
前記光出射面と前記光検出面との最小距離は、λ1/4よりも大きい、
光検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光検出装置に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
各々が狭帯域である多数のバンド、例えば数十バンドのスペクトル情報を活用することにより、従来のRGB画像では不可能であった対象物の詳細な物性を把握することができる。このような多波長の情報を取得するカメラは、「ハイパースペクトルカメラ」と呼ばれる。ハイパースペクトルカメラは、食品検査、生体検査、医薬品開発、および鉱物の成分分析などの様々な分野で利用されている。
【0003】
特許文献1は、圧縮センシングを利用したハイパースペクトル撮像装置の例を開示している。当該撮像装置は、光透過率の波長依存性が互いに異なる複数の光学フィルタのアレイである符号化素子と、符号化素子を透過した光を検出するイメージセンサと、信号処理回路とを備える。被写体とイメージセンサとを結ぶ光路上に、符号化素子が配置される。イメージセンサは、画素ごとに、複数の波長域の成分が重畳された光を同時に検出することにより、1つの波長多重画像を取得する。信号処理回路は、符号化素子の分光透過率(spectral transmittance)の空間分布の情報を利用して、取得された波長多重画像に圧縮センシングを適用することにより、複数の波長域のそれぞれについての画像データを生成する。特許文献1に開示された撮像装置においては、符号化素子として、対象波長域内で2つ以上の透過率のピーク(すなわち極大値)をもつ光学フィルタアレイが用いられる。
【0004】
特許文献2は、誘電体多層膜を反射層に用いたファブリ・ペロー共振器を備えるフィルタアレイの例を開示している。特許文献3から5は、フィルタアレイとイメージセンサとの配置の例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第9599511号明細書
米国特許第9466628号明細書
特表2013-512445号公報
特開昭63-151076号公報
特開昭59-218770号公報
【発明の概要】
【0006】
本開示は、撮像特性を向上させることができる光検出装置を提供する。
【0007】
本開示の一態様に係る光検出装置は、各々が光入射面および光出射面を有し、2次元的に配列された複数のフィルタを含むフィルタアレイであって、前記複数のフィルタは互いに異なる透過スペクトルを有する複数種類のフィルタを含む、フィルタアレイと、前記光出射面に対向する光検出面を有するイメージセンサであって、前記光検出面に沿って2次元的に配列された複数の光検出素子を備えるイメージセンサと、を備え、前記光出射面と前記光検出面との距離が、前記フィルタごとに異なっている。
【0008】
本開示の包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記
録媒体の任意の組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD-ROM(Compact Disc‐Read Only Memory)等の不揮発性の記録媒体を含む。装置は、1つ以上の装置で構成されてもよい。装置が2つ以上の装置で構成される場合、当該2つ以上の装置は、1つの機器内に配置されてもよく、分離した2つ以上の機器内に分かれて配置されてもよい。本明細書および特許請求の範囲では、「装置」とは、1つの装置を意味し得るだけでなく、複数の装置からなるシステムも意味し得る。
【0009】
本開示の技術によれば、例えばハイパースペクトルカメラなどの光検出装置の撮像特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、例示的な実施形態による光検出システムを模式的に示す図である。
図2Aは、例示的な実施形態によるフィルタアレイの例を模式的に示す図である。
図2Bは、対象波長域に含まれる複数の波長域のそれぞれの光の透過率の空間分布の一例を示す図である。
図2Cは、図2Aに示すフィルタアレイに含まれるあるフィルタの透過スペクトルの例を示す図である。
図2Dは、図2Aに示すフィルタアレイに含まれる他のフィルタの透過スペクトルの例を示す図である。
図3Aは、対象波長域と、それに含まれる複数の波長域との関係の一例を説明するための図である。
図3Bは、対象波長域と、それに含まれる複数の波長域との関係の他の例を説明するための図である。
図4Aは、フィルタアレイにおけるあるフィルタの透過スペクトルの特性を説明するための図である。
図4Bは、図4Aに示す透過スペクトルを、波長域ごとに平均化した結果を示す図である。
図5Aは、本開示の実施形態によるフィルタアレイの第1の例を模式的に示す断面図である。
図5Bは、本開示の実施形態によるフィルタアレイの第2の例を模式的に示す断面図である。
図5Cは、本開示の実施形態によるフィルタアレイの第3の例を模式的に示す断面図である。
図6は、光が垂直に入射する場合における両側DBR構造および片側DBR構造の光の透過スペクトルの例を示す図である。
図7は、本開示の実施形態による光検出装置の第1の例を模式的に示す断面図である。
図8は、屈折率が同じ2つの媒質およびその間に位置する空気のギャップ層を備える構成における透過スペクトルを示すグラフである。
図9Aは、図7に示す光検出装置の変形例を模式的に示す図である。
図9Bは、図7に示す光検出装置の他の変形例を模式的に示す図である。
図10は、光検出装置の第2の例を模式的に示す断面図である。
図11は、光検出装置の第3の例を模式的に示す断面図である。
図12は、光検出装置の第4の例を模式的に示す断面図である。
図13は、光検出装置の第5の例を模式的に示す平面図である。
図14は、XY平面においてフィルタアレイをイメージセンサに対して0°から45°まで5°刻みの角度で回転させた構成を模式的に示す平面図である。
図15Aは、光検出装置の第6の例を模式的に示す断面図である。
図15Bは、図15Aに示す光検出装置からフィルタアレイおよび基板を除いた状態を示す断面図である。
図15Cは、図15Bに示す両面テープ30の配置の他の例を模式的に示す平面図である。
図16Aは、光検出装置の第7の例を模式的に示す断面図である。
図16Bは、図16Aに示す光検出装置からフィルタアレイおよび基板を除いた状態を示す平面図である。
図16Cは、図16Bに示す複数のスペーサの配置の他の例を模式的に示す平面図である。
図16Dは、図16Bに示す複数のスペーサの配置のさらに他の例を模式的に示す平面図である。
図16Eは、図16Bに示す複数のスペーサの配置のさらに他の例を模式的に示す平面図である。
図17Aは、スペーサの形成方法における工程の例を説明するための図である。
図17Bは、スペーサの形成方法における工程の例を説明するための図である。
図17Cは、スペーサの形成方法における工程の例を説明するための図である。
図17Dは、スペーサの形成方法における工程の例を説明するための図である。
図18Aは、フィルタアレイとイメージセンサとを貼り合わる方法における工程の例を説明するための図である。
図18Bは、フィルタアレイとイメージセンサとを貼り合わる方法における工程の例を説明するための図である。
図18Cは、フィルタアレイとイメージセンサとを貼り合わる方法における工程の例を説明するための図である。
図19は、光検出装置の第8の例を模式的に示す断面図である。
図20は、光検出装置の第9の例を模式的に示す断面図である。
図21は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタの透過スペクトルを模式的に示す図である。
図22は、光検出装置の第10の例を模式的に示す断面図である。
図23Aは、図22に示す光検出装置の変形例を模式的に示す断面図である。
図23Bは、図22に示す光検出装置の他の変形例を模式的に示す断面図である。
図24Aは、光検出装置の第11の例を模式的に示す断面図である。
図24Bは、光検出装置の第12の例を模式的に示す断面図である。
図24Cは、光検出装置の第13の例を模式的に示す断面図である。
図25は、光検出装置の第14の例を模式的に示す断面図である。
図26は、光検出装置の第15の例を模式的に示す断面図である。
図27は、光検出装置の第16の例を模式的に示す断面図である。
図28は、光検出装置の第17の例を模式的に示す断面図である。
図29は、光検出装置の第18の例を模式的に示す断面図である。
図30は、光検出装置の第19の例を模式的に示す断面図である。
図31は、光検出装置の第20の例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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