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公開番号2025008492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110714
出願日2023-07-05
発明の名称車両用外装品
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 13/00 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】ヒータ線の断線を抑制する。
【解決手段】車両用外装品としてのミリ波透過カバー12は、本体部14、ヒータシート21及びコネクタ31を備える。ヒータシート21は、本体部14に積層されたシート基材22と、シート基材22に対し本体部14側から配線されたヒータ線24とを備える。コネクタ31は、本体部14に固定されたコネクタハウジング32と、コネクタハウジング32に固定された一対のコネクタピン36とを備える。各コネクタピン36は、電力供給のための機器5が結合される第1接続部37と、コネクタハウジング32の外部で、ヒータ線24の端末部24tが電気的に接続される第2接続部38とを備える。ヒータ線24において、シート基材22に配線された部分のうち、本体部14の厚み方向における一部であり、かつ同方向における全体の50%以上がシート基材22に埋め込まれている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂成形品からなる板状の本体部と、前記本体部にそれぞれ設けられたヒータシート及びコネクタと、を備え、
前記ヒータシートは、前記本体部に積層されたシート基材と、通電により発熱し、かつ一対の端末部を端部に有するヒータ線と、を備え、
前記ヒータ線のうち、両端末部とは異なる箇所を少なくとも含む部分は、前記シート基材に対し前記本体部側から配線され、
前記コネクタは、前記本体部に固定されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに固定された一対のコネクタピンと、を備え、
各コネクタピンは、電力供給のための機器が結合される第1接続部と、前記第1接続部に接続され、かつ前記コネクタハウジングの外部で、前記ヒータ線の前記端末部が電気的に接続される第2接続部と、を備える車両用外装品であって、
前記ヒータ線において、前記シート基材に配線された部分のうち、前記本体部の厚み方向における一部であり、かつ前記厚み方向における全体の50%以上が前記シート基材に埋め込まれている車両用外装品。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記コネクタピン毎の前記第2接続部は、前記厚み方向に対し直交する方向のうち、前記コネクタハウジングから遠ざかる側へ突出する突出部を有しており、
前記シート基材及び各端末部は、前記厚み方向について、前記突出部を挟んで前記本体部とは反対側となる箇所まで延びている請求項1に記載の車両用外装品。
【請求項3】
各突出部には、前記第1接続部から遠い側の端面を起点とし、かつ前記厚み方向における前記シート基材側の面において開口された状態で前記第1接続部側へ延びる溝部が形成されている請求項2に記載の車両用外装品。
【請求項4】
前記ヒータ線は円形の断面を有しており、
前記ヒータ線が前記シート基材に対し埋め込まれた部分の前記厚み方向における寸法をA1とし、前記ヒータ線の直径をB1とし、前記溝部の深さをD1とした場合、
前記寸法A1、前記直径B1及び前記深さD1は、A1+D1>B1の関係を満たす値に設定されている請求項3に記載の車両用外装品。
【請求項5】
前記コネクタハウジングは、前記本体部から前記厚み方向の一方へ突出しており、
前記コネクタハウジングのうち、前記本体部側の端部を基端部とした場合、
前記本体部は、前記コネクタハウジングの突出方向における少なくとも前記基端部を含み、かつ前記コネクタハウジングを取り囲む領域の一部に、前記コネクタハウジングを支える支持部を、自身の一部として有し、
前記コネクタハウジングを取り囲む領域のうち、前記厚み方向について、前記シート基材を挟んで、各突出部とは反対側となる領域をシート背面領域とした場合、
前記支持部は、前記コネクタハウジングを取り囲む領域のうち、前記シート背面領域とは異なる領域に設けられている請求項2に記載の車両用外装品。
【請求項6】
前記厚み方向における各第2接続部の前記本体部側の面と、前記厚み方向における前記シート基材の前記本体部側の面とは、前記厚み方向に対し直交する同一の面上において互いに隣接しており、
各端末部は、前記シート基材から、前記厚み方向における各第2接続部の前記本体部側の面に接触した状態で前記第1接続部側へ延び、かつ各第2接続部に対し電気的に接続され、
各第2接続部には、前記第1接続部から遠い側の端面を起点とし、かつ前記厚み方向における前記本体部側の面において開口された状態で前記第1接続部側へ延びる溝部が形成されている請求項1に記載の車両用外装品。
【請求項7】
前記ヒータ線は円形の断面を有しており、
前記ヒータ線が前記シート基材に対し埋め込まれた部分の前記厚み方向における寸法をA1とし、前記溝部の深さをD2とした場合、
前記寸法A1及び前記深さD2は、D2>A1の関係を満たす値に設定されている請求項6に記載の車両用外装品。
【請求項8】
樹脂成形品からなる板状の本体部と、前記本体部にそれぞれ設けられたヒータシート及びコネクタと、を備え、
前記ヒータシートは、前記本体部に積層されたシート基材と、通電により発熱し、かつ一対の端末部を端部に有するヒータ線と、を備え、
前記ヒータ線のうち、両端末部とは異なる箇所を少なくとも含む部分は、前記シート基材に対し前記本体部側から配線され、
前記コネクタは、前記本体部に固定されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに固定された一対のコネクタピンと、を備え、
各コネクタピンは、電力供給のための機器が結合される第1接続部と、前記第1接続部に接続され、かつ前記コネクタハウジングの外部で、前記ヒータ線の前記端末部が電気的に接続される第2接続部と、を備える車両用外装品であって、
前記コネクタピン毎の前記第2接続部は、前記本体部の厚み方向に対し直交する方向のうち、前記コネクタハウジングから遠ざかる側へ突出する突出部を有しており、
前記シート基材及び各端末部は、前記厚み方向について、前記突出部を挟んで前記本体部とは反対側となる箇所まで延びており、
各突出部には、前記第1接続部から遠い側の端面を起点とし、かつ前記厚み方向における前記シート基材側の面において開口された状態で前記第1接続部側へ延びる溝部が形成されている車両用外装品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用外装品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両の前端部に配置されるエンブレム等の車両用外装品として、融雪機能が付加されたものが種々考えられている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用外装品の一形態として、図11及び図12に示すように、樹脂成形品からなる板状の本体部100と、本体部100にそれぞれ設けられたヒータシート102及びコネクタ106とを備えるものがある。ヒータシート102は、本体部100に積層されたシート基材103と、通電により発熱し、かつ一対の端末部105を端部に有するヒータ線104とを備える。ヒータ線104のうち、両端末部105とは異なる箇所は、シート基材103に対し本体部100側から配線される。ヒータ線104のうち、シート基材103に配線された部分は、シート基材103から露出した状態で本体部100側の面上に配線されている。
【0003】
コネクタ106は、本体部100に固定されたコネクタハウジング107と、少なくともコネクタハウジング107に固定された一対のコネクタピン108とを備える。コネクタハウジング107は、本体部100から、同本体部100の厚み方向の一方へ突出する。各コネクタピン108は、電力供給のための機器が結合される第1接続部111と、第1接続部111に接続され、かつコネクタハウジング107の外部で、各端末部105に対し、それぞれ電気的に接続される第2接続部112とを備える。
【0004】
ここで、コネクタハウジング107の外面のうち、上記厚み方向に対し直交する方向(以下、単に「直交方向」という)における両側の面を端面107aというものとする。各第2接続部112のうち、第1接続部111から遠い側の端部112aは、両端面107a間に位置する。シート基材103は、コネクタハウジング107から上記直交方向へ離間している。各端末部105は、シート基材103から上記直交方向へ延び、かつ対応する第2接続部112に対し電気的に接続される。
【0005】
本体部100は、コネクタハウジング107を支える支持部101を、自身の一部として有している。コネクタハウジング107のうち、本体部100側の端部を基端部107bとした場合、支持部101は、コネクタハウジング107の突出方向における少なくとも基端部107bを含み、かつコネクタハウジング107を取り囲む領域Z1に設けられている。支持部101は、コネクタハウジング107に隣接する箇所で、コネクタハウジング107に沿ってコネクタハウジング107の突出方向へ延びている。
【0006】
なお、図11は、コネクタ106と、一対の端末部105との位置関係を示している。図11では、本体部100及びシート基材103の図示が省略されている。
上記構成の従来の車両用外装品の製造に際しては、コネクタ106及びヒータシート102をインサートとして、本体部100がインサート成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6719506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記従来の車両用外装品では、ヒータ線104が断線するおそれがある。例えば、本体部100がインサート成形される際に、金型装置のキャビティに供給された溶融樹脂の流動圧(成形圧)により、ヒータ線104に対し剪断力が加わる。ヒータ線104のうち、シート基材103、コネクタハウジング107及びコネクタピン108といった他の部材によって支えられていない箇所は、上記剪断力によって変形して断線するおそれがある。該当する箇所には、シート基材103から露出した部分が含まれている。
【0009】
また、ヒータ線104のうち、シート基材103に接触している箇所と、接触していない箇所との境界部分には、剪断力により過負荷が加わりやすい。ヒータ線104のうち、コネクタハウジング107に接触している箇所と、接触していない箇所との境界部分にも、上記と同様、剪断力により過負荷が加わりやすい。さらには、ヒータ線104のうち、各第2接続部112に接触している箇所と、接触していない箇所との境界部分にも、上記と同様、剪断力により過負荷が加わりやすい。そして、これらの過負荷により、ヒータ線が断線するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための車両用外装品の各態様を記載する。
[態様1]樹脂成形品からなる板状の本体部と、前記本体部にそれぞれ設けられたヒータシート及びコネクタと、を備え、前記ヒータシートは、前記本体部に積層されたシート基材と、通電により発熱し、かつ一対の端末部を端部に有するヒータ線と、を備え、前記ヒータ線のうち、両端末部とは異なる箇所を少なくとも含む部分は、前記シート基材に対し前記本体部側から配線され、前記コネクタは、前記本体部に固定されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに固定された一対のコネクタピンと、を備え、各コネクタピンは、電力供給のための機器が結合される第1接続部と、前記第1接続部に接続され、かつ前記コネクタハウジングの外部で、前記ヒータ線の前記端末部が電気的に接続される第2接続部と、を備える車両用外装品であって、前記ヒータ線において、前記シート基材に配線された部分のうち、前記本体部の厚み方向における一部であり、かつ前記厚み方向における全体の50%以上が前記シート基材に埋め込まれている車両用外装品。
(【0011】以降は省略されています)

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