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公開番号2025008412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110571
出願日2023-07-05
発明の名称電子装置
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 7/14 20060101AFI20250109BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】小型化を達成しつつ、基板に対して外部から力が加わり難い電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電子装置1は、ケース本体10と、回路基板40と、を備えている。ケース本体10は、底板11から立ち上がり互いに対向する一対の支持片19を有し、回路基板40は、一対の支持片19に亘って支持されている。一対の支持片19は、ケース本体10の最外面を構成する第1壁部27と、第1壁部27よりも内方に凹んで設けられる第2壁部28を有している。第2壁部には、回路基板40を係止保持する第1係止部29が設けられている。第1係止部29は、第2壁部28を支持片19の板厚方向に切り欠いて設けられた第1弾性片29aと、第1弾性片29aから内方に突出して設けられる第1保持爪29bと、を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底板を有し前記底板に対向する方向に開口するケース本体と、前記ケース本体に収容される回路基板と、を備えた電子装置であって、
前記ケース本体は、前記底板から立ち上がり互いに対向する一対の支持片を有し、
前記回路基板は、前記一対の支持片に亘って支持され、
前記一対の支持片は、前記ケース本体の最外面を構成する第1壁部と、前記第1壁部よりも内方に凹んで設けられる第2壁部と、前記第2壁部に設けられ前記支持片の板厚方向に弾性変形可能となり前記回路基板を係止保持する第1係止部と、を有し、
前記第1係止部は、前記第2壁部を前記支持片の板厚方向に切り欠いて設けられた弾性片と、前記弾性片から内方に突出して設けられる保持爪と、を有することを特徴とする電子装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記回路基板は、前記第2壁部の内面に沿って所定方向に延びる端面と、前記第1壁部の内面に対向して前記所定方向に延びる端面と、を有し、
前記第2壁部の内面に沿って所定方向に延びる端面と前記第2壁部の内面との距離は、前記第1壁部の内面に対向して前記所定方向に延びる端面と前記第1壁部の内面との距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記ケース本体の開口を覆うカバー体をさらに備え、
前記カバー体は、前記回路基板と対向する天板と、前記天板の側端縁から垂下される一対のカバー側壁と、を有し、
前記カバー側壁は、前記第1係止部よりも前記ケース本体の開口側にて前記支持片の外面側に重なって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子機器のコントローラ等を構成する電子装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、底板および底板から立ち上がる側壁で構成されるケースと、ケース内に配置される基板と、側壁の板厚方向に弾性変形し基板の一辺部に対しスナップフィット結合を行う弾性係合爪と、を備えたセキュリティ機器が開示されている。この構成によれば、弾性係合爪の採用により、ねじ等の部品を用いることなく基板がケースに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-251644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した電子装置では、弾性係合爪がケースの側壁から間隙をあけて内側に別途設けられており、この間隙の分、ケースが大型化することとなる。この点につき、ケースの側壁の一部を切り欠く等して弾性係合爪とケースとを一体に設けることも考えられるが、その場合、弾性係合爪が外部に露出することとなる。このため、弾性係合爪に対してケース外の部品や工具等が衝突する等して外部から力が加わった場合、その力がそのまま基板への負荷となるため好ましくない。
【0005】
本発明は、小型化を達成しつつ、基板に対して外部から力が加わり難い電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、電子装置は、底板を有し前記底板に対向する方向に開口するケース本体と、前記ケース本体に収容される回路基板と、を備えた電子装置であって、前記ケース本体は、前記底板から立ち上がり互いに対向する一対の支持片を有し、前記回路基板は、前記一対の支持片に亘って支持され、前記一対の支持片は、前記ケース本体の最外面を構成する第1壁部と、前記第1壁部よりも内方に凹んで設けられる第2壁部と、前記第2壁部に設けられ前記支持片の板厚方向に弾性変形可能となり前記回路基板を係止保持する第1係止部と、を有し、前記第1係止部は、前記第2壁部を前記支持片の板厚方向に切り欠いて設けられた弾性片と、前記弾性片から内方に突出して設けられる保持爪と、を有することを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、支持片の第2壁部を切り欠くことで第1係止部の弾性片を設けているため、弾性片を支持片と別体で構成した場合と比較して、第1係止部のケース本体からの突出量を小さくすることができ、その分、ケース本体を小型化することができる。そして、第1係止部を有する第2壁部は、支持片の最外面を構成する第1壁部よりも内方に凹んで設けられていることで、外部から部品や工具等が衝突等し難く、外力を受け難い。このため、外力が直接回路基板に対する負荷になることを抑制することができる。したがって、小型化を達成しつつ、基板に対して外部から力が加わり難い電子装置を提供することができる。
【0008】
この際、前記回路基板は、前記第2壁部の内面に沿って所定方向に延びる端面と、前記第1壁部の内面に対向して前記所定方向に延びる端面と、を有し、前記第2壁部の内面に沿って所定方向に延びる端面と前記第2壁部の内面との距離は、前記第1壁部の内面に対向して前記所定方向に延びる端面と前記第1壁部の内面との距離よりも小さいことが好ましい。このような構成によれば、回路基板とケース本体の支持片との関係において、上述のとおり外力が加わりにくい第2壁部と、第2壁部の内面に沿って所定方向に延びる端面と、の距離よりも、外力が加わりやすい第1壁部と、第1壁部の内面に対向して所定方向に延びる端面と、の距離が大きくなっている。このため、第2壁部以外の部分、具体的には第1壁部に外部から部品や工具等が衝突するなどしてケース本体に外力が加わっても、その外力が直接回路基板に対する負荷になることを抑制することができる。
【0009】
また、前記ケース本体の開口を覆うカバー体をさらに備え、前記カバー体は、前記回路基板と対向する天板と、前記天板の側端縁から垂下される一対のカバー側壁と、を有し、前記カバー側壁は、前記第1係止部よりも前記ケース本体の開口側にて前記支持片の外面側に重なって設けられていることが好ましい。上述した電子装置では、回路基板を係止保持する第1係止部は、回路基板に押されてケース本体の外方に弾性変形し、これに合わせて第1係止部を有する第2壁部がケース本体外方に変形しようとする場合がある。この場合、弾性変形した第1係止部の反力によって回路基板に負荷がかかることがある。しかしながら、本構成によれば、カバー側壁は、第1係止部よりもケース本体の開口側にて第1係止部を有する支持片の外面側に重なって設けられているので、支持片はカバー側壁に変位を規制されることとなり、ケース本体外方への弾性変形が緩和されることとなる。また、これにより第1係止部におけるケース本体外方への弾性変形も緩和されるため、上述した第1係止部の反力も緩和されることとなり、回路基板に係る負荷を低減することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、小型化を達成しつつ、基板に対して外部から力が加わり難い電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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