TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025006813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107818
出願日2023-06-30
発明の名称研磨盤の着脱機構及びそれを備えた光ファイバの端面研磨装置
出願人株式会社精工技研
代理人個人
主分類B24B 45/00 20060101AFI20250109BHJP(研削;研磨)
要約【課題】簡素な構成で研磨盤に過大なストレスを与えることなく研磨盤をスムーズにターンテーブルから取り外すことができる研磨盤の着脱機構を提供する。
【解決手段】ターンテーブル1に、周方向に間隔を隔てて、ターンテーブル1に載置された研磨盤3の下縁部3cが露出するように凹設された凹部12と、凹部12に挿抜されるようにターンテーブル1に対して昇降自在な爪部材13と、爪部材13をターンテーブル1の径方向の内外に移動させるアクチュエータ14とを備え、爪部材13の下端に、爪部材13が凹部12に差し入れられたとき凹部12の底面12aに接する反力受け面13aを形成し、反力受け面13aよりも上方の爪部材13に、爪部材13が径方向内方に移動されたとき研磨盤3をターンテーブル1から離床させる乗り上げ面13bを、径方向の内方から外方に向けて高くなるように傾斜させて形成した。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ターンテーブルに光ファイバの端面を研磨すべく載置された研磨盤を前記ターンテーブルに対して着脱する着脱機構であって、
前記ターンテーブルに周方向に間隔を隔てて複数凹設され、前記ターンテーブルに載置された前記研磨盤の下縁部が露出するように形成された凹部と、前記ターンテーブルに対して昇降自在に設けられ、上昇時に前記凹部から離間し下降時に前記凹部に差し入れられる複数の爪部材と、該爪部材を前記ターンテーブルの径方向の内外に移動させるアクチュエータとを備え、
前記爪部材の少なくとも一つの下端に、前記爪部材が下降されて前記凹部に差し入れられたとき前記凹部の底面に接する反力受け面を形成し、該反力受け面よりも上方の前記爪部材に、前記凹部に差し入れられた前記爪部材が前記アクチュエータによって径方向内方に移動されたとき、前記凹部の底面を摺動する前記反力受け面で反力を受けて前記研磨盤の下縁部が乗り上がって前記研磨盤を前記ターンテーブルから離床させるための乗り上げ面を、前記ターンテーブルの径方向の内方から外方に向けて高くなるように傾斜させて形成した、ことを特徴とする研磨盤の着脱機構。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記爪部材の前記乗り上げ面よりも上方の部分に、前記凹部に差し入れられた前記爪部材が前記アクチュエータによって前記ターンテーブルの径方向内方に移動されたとき、前記乗り上げ面に乗り上がった前記研磨盤を位置決めするための位置決め部を形成した、ことを特徴とする請求項1に記載の研磨盤の着脱機構。
【請求項3】
前記爪部材の前記位置決め部よりも上方の部分に、前記凹部に差し入れられた前記爪部材が前記アクチュエータによって前記ターンテーブルの径方向内方に移動されて前記爪部材の前記位置決め部が前記研磨盤を位置決めしたとき、前記研磨盤の上縁部と接しないように前記ターンテーブルの径方向外方に逃げるように形成された非接触部を形成した、ことを特徴とする請求項2に記載の研磨盤の着脱機構。
【請求項4】
前記アクチュエータは、前記凹部に差し入れられた前記爪部材を前記ターンテーブルの径方向の内方に移動させるとき、前記爪部材の前記位置決め部が前記ターンテーブルに載置された前記研磨盤を位置決めする位置で前記爪部材を停止する機能を有する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の研磨盤の着脱機構。
【請求項5】
前記研磨盤は、前記ターンテーブルに載置されるベースパッドと、該ベースパッドの上面に載置された研磨フィルムを有する、ことを特徴とする請求項4に記載の研磨盤の着脱機構。
【請求項6】
ターンテーブルに光ファイバの端面を研磨すべく載置された研磨盤を前記ターンテーブルに対して着脱する着脱機構を備えた光ファイバの端面研磨装置であって、
前記ターンテーブルに周方向に間隔を隔てて複数凹設され、前記ターンテーブルに載置された前記研磨盤の下縁部が露出するように形成された凹部と、前記ターンテーブルに対して昇降自在に設けられ、上昇時に前記凹部から離間し下降時に前記凹部に差し入れられる複数の爪部材と、該爪部材を前記ターンテーブルの径方向の内外に移動させるアクチュエータとを備え、
前記爪部材の少なくとも一つの下端に、前記爪部材が下降されて前記凹部に差し入れられたとき前記凹部の底面に接する反力受け面を形成し、該反力受け面よりも上方の前記爪部材に、前記凹部に差し入れられた前記爪部材が前記アクチュエータによって径方向内方に移動されたとき、前記凹部の底面を摺動する前記反力受け面で反力を受けて前記研磨盤の下縁部が乗り上がって前記研磨盤を前記ターンテーブルから離床させるための乗り上げ面を、前記ターンテーブルの径方向の内方から外方に向けて高くなるように傾斜させて形成した研磨盤の着脱機構を備えている、ことを特徴とする光ファイバの端面研磨装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの端面を研磨する研磨盤の着脱機構及びそれを備えた光ファイバの端面研磨装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバ同士の接続部分において、光接続ロスを少なく伝送するためには、光ファイバの端面を研磨する必要がある。通常、接続される双方の光ファイバの先端部分は、ガラス製の光ファイバがセラミックや樹脂製等のフェルールによって覆われた状態となっており、光ファイバの端面をフェルールの端面と共に研磨することで、接続部同士を突き当てた際に光ファイバ同士が隙間無く当接され、光接続ロスを少なく伝送するようにしている。
【0003】
光ファイバの端面を光ファイバフェルールと共に研磨する装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。文献1の端面研磨装置は、光ファイバが取り付けられた板状のホルダーと、ホルダーを略水平姿勢で保持解放する保持手段と、保持手段に保持されたホルダーの下方に光ファイバの端面と対向するように配設されたターンテーブルと、ターンテーブルに交換自在に載置された研磨盤と、研磨盤を光ファイバの端面に接触させるためターンテーブルを昇降させる昇降手段と、研磨盤に接触された光ファイバの端面を研磨すべくターンテーブルを自転および公転させる回転手段と、を備えている。
【0004】
このような端面研磨装置によれば、研磨盤の上面に研磨液(少なくとも水を有し必要に応じて研磨粒が添加されたもの)を供給し、ターンテーブルを自転および公転させることで、ターンテーブルに設置された研磨盤が自転と公転とが組み合わさった複合円運動し、複合円運動する研磨盤によってホルダーに装着された光ファイバの端面を適切に精度よく研磨できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-154403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、光ファイバの端面を研磨する際、ターンテーブル上の研磨盤を粗いものから細かいものに適宜交換し、粗研磨、中研磨、仕上げ研磨のように、段階的な研磨を行っている。研磨盤を交換するためには、使用後の研磨盤をターンテーブルから取り外し、新たな研磨盤をターンテーブルに取り付けるという交換作業が必要になる。ここで、光ファイバの端面研磨作業の自動化の一環として、研磨盤の交換を作業員の手作業ではなく機械によって自動化したいという要請がある。
【0007】
しかし、研磨盤によって光ファイバの端面を研磨しているとき、研磨盤の上面に供給された研磨液が研磨盤の側面を伝って研磨盤の下面とターンテーブルの上面との間に浸入し、毛細管現象によって研磨盤の下面とターンテーブルの上面との接触面の全体に入り込んで強力な分子間力が発生し、研磨盤をターンテーブルから取り外すことが困難となることがあった。このような場合に、機械によって研磨盤を把持するなどしてターンテーブルから上方に強い力で取り外そうとすると、研磨盤に過大なストレスが生じて研磨盤が破損する、或いは、研磨盤がターンテーブルから外れるのではなく、研磨盤およびターンテーブルが一体的に研磨装置本体から外れてしまう虞れがあった。
【0008】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、簡素な構成で研磨盤に過大なストレスを与えることなく研磨盤をスムーズにターンテーブルから取り外すことができ、光ファイバの端面研磨作業の自動化に寄与できる研磨盤の着脱機構及びそれを備えた光ファイバの端面研磨装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、ターンテーブルに光ファイバの端面を研磨すべく載置された研磨盤をターンテーブルに対して着脱する着脱機構であって、ターンテーブルに周方向に間隔を隔てて複数凹設され、ターンテーブルに載置された研磨盤の下縁部が露出するように形成された凹部と、ターンテーブルに対して昇降自在に設けられ、上昇時に凹部から離間し下降時に凹部に差し入れられる複数の爪部材と、爪部材をターンテーブルの径方向の内外に移動させるアクチュエータとを備え、爪部材の少なくとも一つの下端に、爪部材が下降されて凹部に差し入れられたとき凹部の底面に接する反力受け面を形成し、反力受け面よりも上方の爪部材に、凹部に差し入れられた爪部材がアクチュエータによって径方向内方に移動されたとき、凹部の底面を摺動する反力受け面で反力を受けて研磨盤の下縁部が乗り上がって研磨盤をターンテーブルから離床させるための乗り上げ面を、ターンテーブルの径方向の内方から外方に向けて高くなるように傾斜させて形成した、ことを特徴とする研磨盤の着脱機構が提供される。
【0010】
本発明に係る研磨盤の着脱機構においては、爪部材の乗り上げ面よりも上方の部分に、凹部に差し入れられた爪部材がアクチュエータによってターンテーブルの径方向内方に移動されたとき、乗り上げ面に乗り上がった研磨盤を位置決めするための位置決め部を形成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社精工技研
研磨盤の着脱機構及びそれを備えた光ファイバの端面研磨装置
19日前
個人
両軸回転ヤスリ
16日前
個人
研削盤のワーク支持装置
2か月前
株式会社タカトリ
研削装置
28日前
トヨタ自動車株式会社
外径測定方法
20日前
株式会社土橋製作所
研磨装置
2か月前
株式会社ツガミ
円筒研削盤
2か月前
株式会社荏原製作所
研磨装置
16日前
株式会社トクピ製作所
研削方法
1か月前
住友重機械工業株式会社
研削制御装置及び研削方法
2か月前
株式会社ディスコ
加工具
29日前
株式会社ディスコ
研削装置
今日
学校法人 中央大学
表面処理方法
27日前
株式会社ディスコ
加工装置
2か月前
株式会社ディスコ
加工方法
1か月前
株式会社ディスコ
研削装置
6日前
株式会社ディスコ
加工工具
2か月前
株式会社ディスコ
研磨装置
27日前
東亜非破壊検査株式会社
タンク溶接線検査前処理装置
1か月前
株式会社荏原製作所
透明液充填方法
16日前
株式会社ディスコ
研削装置
2か月前
株式会社ディスコ
砥石
1か月前
株式会社ディスコ
加工装置
20日前
NTN株式会社
異常検知システム
1か月前
株式会社ディスコ
研削装置
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法
19日前
ニッタ・デュポン株式会社
研磨布
1か月前
株式会社ディスコ
切削ブレード
1か月前
株式会社尼崎工作所
研磨ブラシ
27日前
信越半導体株式会社
研磨装置および研磨方法
2か月前
株式会社ディスコ
加工方法
27日前
株式会社ディスコ
加工装置
2か月前
株式会社ディスコ
加工工具
19日前
株式会社ディスコ
ブレード着脱具
1か月前
株式会社ディスコ
研削砥石
1か月前
株式会社ナノテム
砥石及びその製造方法
1か月前
続きを見る