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公開番号2025006378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107133
出願日2023-06-29
発明の名称打楽器およびボトムフレームの補強方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10D 13/10 20200101AFI20250109BHJP(楽器;音響)
要約【課題】ボトムフレームの放射部を補強しつつ、外観を向上できる打楽器およびボトムフレームの補強方法を提供すること。
【解決手段】放射部21の下面に形成される凹部24a~24cは、ボトムフレーム2の中央部20側から外周側に向けて径方向に延びる溝状に形成される。これにより、ボトムフレーム2の放射部21に対し、リブの形成を不要にすること、或いは形成するリブの数を減らすことを可能にしつつ、ボトムフレーム2(放射部21)の剛性を凹部24a~24cによって確保できる。よって、ボトムフレーム2を樹脂で成形した場合でも、放射部21にヒケが生じることを抑制できるので、ボトムフレーム2を凹部24a~24cで補強しつつ、打楽器100の外観を向上できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
打面を形成するヘッドと、前記ヘッドに上端側の開口が覆われる筒状の胴部を有した筐体と、前記筐体の底面を構成するボトムフレームと、を備え、
前記ボトムフレームは、その中央部分を構成する中央部と、前記中央部から前記筐体の外縁側へ放射状に延びる複数の放射部と、前記複数の放射部の外縁同士を周方向で接続する外周部と、を備え、
前記放射部の下面には、前記中央部側から前記外周部側へ延びる凹部が形成されることを特徴とする打楽器。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記凹部は、前記胴部の径方向で連続する溝状に形成されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項3】
前記ボトムフレームよりも硬質な材料を用いて形成され、前記外周部に固定される環状の補強フレームを備え、
前記補強フレームは、その内周側に突出して前記放射部に固定される突出部を備えることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項4】
前記胴部の外周側に設けられる締結部と、前記締結部に締結されることで前記ヘッドに張力を付与するためのテンションボルトと、を備え、
前記締結部は、前記凹部の外周側に設けられることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項5】
前記ヘッドに接触して前記ヘッドへの打撃時の振動を検出するヘッドセンサを備え、
前記放射部の上面側には、前記凹部に対応する形状の凸部が形成され、
前記ヘッドセンサは、前記凸部に支持されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項6】
前記放射部には、周方向における寸法が外周側に向けて徐々に小さく又は大きくなる部位が形成され、
前記凹部の周方向における寸法は、前記放射部の周方向における寸法に対応して外周側に向けて徐々に小さく又は大きく形成されることを特徴とする請求項1記載の打楽器。
【請求項7】
打面を形成するヘッドと、前記ヘッドに上端側の開口が覆われる筒状の胴部を有した筐体と、前記筐体の底面を構成するボトムフレームと、を備え、
前記ボトムフレームが、その中央部分を構成する中央部と、前記中央部から前記筐体の外縁側へ放射状に延びる複数の放射部と、前記複数の放射部の外縁同士を周方向で接続する外周部と、を備える打楽器における前記ボトムフレームの補強方法であって、
前記中央部側から前記外周部側へ延びる凹部を前記放射部の下面に形成することを特徴とするボトムフレームの補強方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、打楽器およびボトムフレームの補強方法に関し、特に、ボトムフレームの放射部を補強しつつ、外観を向上できる打楽器およびボトムフレームの補強方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、打楽器の筐体の底面を構成するセンサフレーム4(ボトムフレーム)の連結部4cに、略三角形状の開口部を形成する技術が記載されている。開口部は、センサフレーム4の周方向に複数並んでいるため、ヘッド5を打撃した時の振動が開口部を通して外部に放出され易くなる。これにより、ヘッド5への打撃時の振動が筐体内で反響することを抑制できるので、かかる打撃時に生じる音量を低減できる。
【0003】
この一方で、センサフレーム4に複数の開口部を形成すると、センサフレーム4の剛性が低下し易くなる。センサフレーム4の剛性を確保するためには、周方向に並ぶ開口部の間で放射状に延びる部位(以下、「放射部」という。)に、補強用のリブを形成することが考えられる。補強用のリブとしては、例えば特許文献2のフレーム3(ボトムフレーム)を補強するリブ34が例示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-198657号公報(例えば、段落0044,0048、図2)
特開2021-105702号公報(例えば、段落0044、図1,2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、放射部の上面に複数のリブを設ける構成では、ボトムフレームを樹脂で成形する場合に、リブとは反対側の放射部の下面にヒケが生じて外観が悪化し易いという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ボトムフレームの放射部を補強しつつ、外観を向上できる打楽器およびボトムフレームの補強方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために本発明の打楽器は、打面を形成するヘッドと、前記ヘッドに上端側の開口が覆われる筒状の胴部を有した筐体と、前記筐体の底面を構成するボトムフレームと、を備え、前記ボトムフレームは、その中央部分を構成する中央部と、前記中央部から前記筐体の外縁側へ放射状に延びる複数の放射部と、前記複数の放射部の外縁同士を周方向で接続する外周部と、を備え、前記放射部の下面には、前記中央部側から前記外周部側へ延びる凹部が形成される。
【0008】
本発明のボトムフレームの補強方法は、打面を形成するヘッドと、前記ヘッドに上端側の開口が覆われる筒状の胴部を有した筐体と、前記筐体の底面を構成するボトムフレームと、を備え、前記ボトムフレームが、その中央部分を構成する中央部と、前記中央部から前記筐体の外縁側へ放射状に延びる複数の放射部と、前記複数の放射部の外縁同士を周方向で接続する外周部と、を備える打楽器における前記ボトムフレームの補強方法であって、前記中央部側から前記外周部側へ延びる凹部を前記放射部の下面に形成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の打楽器の分解斜視図である。
(a)は、ボトムフレームを下面側から視た斜視図であり、(b)は、ラグ及び緩み止めの斜視図である。
打楽器の筐体の分解斜視図である。
(a)は、図3のIVa-IVa線における打楽器の部分拡大断面図であり、(b)は、図4(a)のIVb-IVb線における放射部の断面図である。
図3のV-V線における打楽器の部分拡大断面図である。
第2実施形態の打楽器の部分拡大断面図である。
第3実施形態の打楽器の斜視図である。
図7のVIII-VIII線における打楽器の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、第1実施形態の打楽器100の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態の打楽器100の分解斜視図である。なお、図1では、図面を簡素化するために、トップフレーム3の支持部31に隠れているボトムフレーム2の内部の構造のうち、後述する突起部29(ヘッドセンサ10を支持する部位)のみを図示している。
(【0011】以降は省略されています)

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