TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025004299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103889
出願日2023-06-26
発明の名称電子楽器及び電子鍵盤楽器
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類G10H 1/32 20060101AFI20250107BHJP(楽器;音響)
要約【課題】演奏者に対する放音部材からの放音角度を最適化することが可能な電子楽器及び電子鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】電子鍵盤楽器1は、本体ケース30と、本体ケース30に設けられ、本体ケース30の左右方向に配列された複数の鍵22を有する鍵盤20と、本体ケース30内に設けられた各スピーカ50R及び各ツイータと、左右方向に延びる壁部42、前後方向に対して鋭角をなして本体ケース30の内側から外側に向けて上方に傾斜するように壁部42に開口された低傾斜孔、及び本体ケース30の内側から外側に向けて低傾斜孔よりも前後方向に対する角度が大きな鋭角で傾斜するように壁部42に開口された高傾斜孔と、を有する有孔部材40と、を備え、有孔部材40は、低傾斜孔を有する複数の低傾斜領域と、高傾斜孔46を有する複数の高傾斜領域と、を含み、低傾斜領域と高傾斜領域とが互いに隣り合う配置で左右方向に沿って設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられ、前記筐体の左右方向に配列し、前記筐体の前後方向に延びる操作子と、
前記筐体内に設けられた放音部材と、
前記左右方向に延びる壁部と、前記前後方向に対して鋭角をなして前記筐体の内側から外側に向けて傾斜するように前記壁部に開口された第1傾斜孔と、前記筐体の内側から外側に向けて前記第1傾斜孔よりも前記前後方向に対する角度が大きな鋭角で傾斜するように前記壁部に開口された第2傾斜孔と、を有する有孔部材と、を備え、
前記有孔部材は、前記第1傾斜孔を有する複数の第1傾斜領域と、前記第2傾斜孔を有する複数の第2傾斜領域と、を含み、前記第1傾斜領域と前記第2傾斜領域とが互いに隣り合う配置で複数の前記第1傾斜領域と複数の前記第2傾斜領域が前記左右方向に沿って設けられている、
電子楽器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1傾斜孔及び前記第2傾斜孔は、前記筐体の内側から前方かつ、上方及び下方のいずれか一方に傾斜するように開口する、
請求項1に記載の電子楽器。
【請求項3】
前記第1傾斜領域及び前記第2傾斜領域は、合わせて奇数個設けられている、
請求項1に記載の電子楽器。
【請求項4】
前記有孔部材は、前記左右方向の中央部に前記第2傾斜領域を含む、
請求項3に記載の電子楽器。
【請求項5】
前記有孔部材は、前記第1傾斜領域及び前記第2傾斜領域を合わせて9つ含み、前記左右方向の中央部の両側に夫々設けられた前記第1傾斜領域の前記第1傾斜孔は、前記左右方向の両端側に夫々設けられた前記第1傾斜領域の前記第1傾斜孔よりも前記前後方向に対して大きな角度で傾斜する、
請求項4に記載の電子楽器。
【請求項6】
前記有孔部材は、前記第1傾斜領域及び前記第2傾斜領域を合わせて9つ含み、前記左右方向の中央部に設けられた前記第2傾斜領域の前記第2傾斜孔は、前記左右方向の両端部に夫々設けられた前記第2傾斜領域の前記第2傾斜孔よりも前記前後方向に対して小さな角度で傾斜する、
請求項4に記載の電子楽器。
【請求項7】
前記左右方向に伸び、前記操作子よりも上方側に設けられた第1板状部材と、
前記左右方向に伸び、前記第1板状部材との間に隙間を設けて前記第1板状部材よりも上方側に設けられた第2板状部材と、を備え、
前記有孔部材は、前記第1傾斜孔及び前記第2傾斜孔が前記隙間側に向けて前記筐体の内側から外側へ、かつ上方に傾斜するように配置されている、
請求項1に記載の電子楽器。
【請求項8】
前記有孔部材は、上下方向に二段に亘って前記第1傾斜孔及び前記第2傾斜孔を有し、下段側の前記第1傾斜孔及び前記第2傾斜孔は、前記第1板状部材と前後方向に対向するように設けられている、
請求項7に記載の電子楽器。
【請求項9】
前記放音部材は、前記操作子よりも下方側かつ後方側に設けられた第1の放音部材と、前記操作子よりも上方側において前記有孔部材の前記左右方向の両端部と対向するように夫々設けられた第2の放音部材と、を含む、
請求項1に記載の電子楽器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子楽器を備え、
前記操作子は複数の鍵を有する鍵盤である、
電子鍵盤楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器及び電子鍵盤楽器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、本物のピアノに近い打鍵感覚や音色を得ることができる電子楽器において、スピーカ等の放音部材からの音を筐体の外部に放音させるための放音孔を設けたものが知られている。例えば特許文献1には、スピーカと、スピーカと対向するように設けられた放音孔としての2つのグリルを備える電子オルガンのスピーカ装置が開示されている。このスピーカ装置では、各グリルが左右可変グリルと上下可変グリルとで構成されており、左右可変グリルと上下可変グリルの羽根板の角度を変えることにより、スピーカからの音の放音角度を変えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-52955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されるスピーカ装置では、一方側のグリルと他方側のグリルの放音角度を異ならせることにより、演奏者に対する放音角度を調整することができる。しかしながら、回動などといった可動する機構を設けることなく演奏者に対する放音角度を最適化することは、上記特許文献1のスピーカ装置では対応することができなかった。
【0005】
本発明は、演奏者に対する放音部材からの放音角度を最適化することが可能な電子楽器及び電子鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子楽器は、筐体と、前記筐体に設けられ、前記筐体の左右方向に配列し、前記筐体の前後方向に延びる操作子と、前記筐体内に設けられた放音部材と、前記左右方向に延びる壁部と、前記前後方向に対して鋭角をなして前記筐体の内側から外側に向けて傾斜するように前記壁部に開口された第1傾斜孔と、前記筐体の内側から外側に向けて前記第1傾斜孔よりも前記前後方向に対する角度が大きな鋭角で傾斜するように前記壁部に開口された第2傾斜孔と、を有する有孔部材と、を備え、前記有孔部材は、前記第1傾斜孔を有する複数の第1傾斜領域と、前記第2傾斜孔を有する複数の第2傾斜領域と、を含み、前記第1傾斜領域と前記第2傾斜領域とが互いに隣り合う配置で複数の前記第1傾斜領域と複数の前記第2傾斜領域が前記左右方向に沿って設けられている。
【0007】
本発明の電子鍵盤楽器は、上記の電子楽器を備え、前記操作子は複数の鍵を有する鍵盤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、演奏者に対する放音部材からの放音角度を最適化することが可能な電子楽器及び電子鍵盤楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器を前方側から見た全体斜視図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の本体部を後方側から見た斜視図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の本体部を前方側から見た斜視図であって、前方側天板及び右側面板を外した状態の斜視図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の本体部の断面図であって、図2におけるIV-IV断面の断面図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の本体部の一部を後方側から見た斜視図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材を後方側から見た斜視図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材の断面図であって、図6におけるVII-VII断面の断面図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材の断面図であって、図6におけるVIII-VIII断面の断面図である。
第2実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材の正面図である。
第1実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材と第2実施形態に係る電子鍵盤楽器の放音部材の成形方法を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
図1~図8を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1に示す電子鍵盤楽器(電子楽器)1は、本体部10と、脚部100とを備えている。図1に示すように、本体部10は、白鍵22W及び黒鍵22Bからなる複数の鍵22を有し、打鍵部分が露出して設けられた鍵盤(操作子)20と、鍵盤20を囲んで保持する本体ケース(筐体)30とを備えている。脚部100は、一対の側板部材110と、ペダルフレーム120と、ペダル装置130とを備えている。なお、以下では、鍵盤20の複数の鍵22の配列方向を左右方向(図1の左側を左方向とする)とし、各鍵22の延在方向を前後方向(図1手前側を前方向とする)とし、電子鍵盤楽器1の上下方向を上下方向(図1の上側を上方向とする)として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
非電子的残響スピーカー
20日前
個人
ギター演奏用ピック
7日前
個人
リガチャー付メタル製マウスピース
27日前
ヤマハ株式会社
ドラムスタンド
1か月前
株式会社フジタ
環境音快音化システム
1か月前
カシオ計算機株式会社
蓋部材および鍵盤楽器
今日
個人
リード管楽器用音響改善装置
27日前
株式会社第一興商
カラオケ装置
1か月前
株式会社ファーストスター・ヘルスケア
音楽提供システム
20日前
株式会社第一興商
カラオケ装置
1か月前
株式会社第一興商
カラオケ装置
21日前
ニチアス株式会社
吸音構造体
27日前
トヨタ紡織株式会社
乗物用騒音レベル予測システム
1か月前
京セラ株式会社
音出力装置、音出力方法、及びプログラム
21日前
ヤマハ株式会社
低音強調方法及び低音強調装置
21日前
フジテック株式会社
エレベータの制御システム
1か月前
ローランド株式会社
鍵盤装置および鍵のガイド方法
6日前
ローランド株式会社
楽音処理装置、及び楽音処理方法
6日前
ソフトバンクグループ株式会社
行動制御システム
7日前
ヤマハ株式会社
情報処理方法および情報処理装置
28日前
ローランド株式会社
鍵盤装置および鍵のガイド方法
6日前
株式会社日立プラントコンストラクション
作業記録作成支援システム
20日前
株式会社東芝
会話評価プログラム、装置及び方法
1か月前
ローランド株式会社
鍵盤装置および鍵のガイド方法
6日前
ローランド株式会社
ドラムパッチ及び打面の保護方法
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子楽器及び電子鍵盤楽器
今日
日産自動車株式会社
騒音制御方法及び騒音制御装置
29日前
カシオ計算機株式会社
電子楽器及び電子鍵盤楽器
今日
カシオ計算機株式会社
電子楽器及び電子鍵盤楽器
今日
株式会社JVCケンウッド
提案装置および提案方法
1か月前
ヤマハ株式会社
情報処理方法および情報処理システム
8日前
株式会社ユピテル
システム及びプログラム
1か月前
三菱電機株式会社
情報処理装置、出力方法、及び出力プログラム
1か月前
CASE特許株式会社
車載機及び車両
1か月前
能美防災株式会社
警報ベル
1日前
株式会社NTTドコモ
音声区間検出装置及び音声区間検出方法
29日前
続きを見る