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公開番号
2024172954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091036
出願日
2023-06-01
発明の名称
会話評価プログラム、装置及び方法
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
G10L
25/51 20130101AFI20241205BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】複数の話者間のコミュニケーションの状態を適切に評価すること。
【解決手段】実施形態に係る会話評価プログラムは、コンピュータに、推定機能と、特定機能と、評価機能とを実現させる。推定機能は、複数の話者によるそれぞれの発話を含む会話に関する音声データに基づいて、それぞれの主要話者による発話の開始時刻及び終了時刻を推定する。特定機能は、前記推定された開始時刻及び終了時刻に基づいて、前記それぞれの主要話者の交代タイミングを特定する。評価機能は、前記特定された交代タイミングの前後における対話情報に基づいて、前記会話の状態を評価する。前記対話情報は、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複する重複区間の長さと、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複しない無音区間の長さとのうち少なくとも1つと、前記それぞれの主要話者の発話区間の長さとを含む。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータに、
複数の話者によるそれぞれの発話を含む会話に関する音声データに基づいて、それぞれの主要話者による発話の開始時刻及び終了時刻を推定する推定機能と、
前記推定された開始時刻及び終了時刻に基づいて、前記それぞれの主要話者の交代タイミングを特定する特定機能と、
前記特定された交代タイミングの前後における対話情報に基づいて、前記会話の状態を評価する評価機能と、
を実現させ、
前記対話情報は、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複する重複区間の長さと、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複しない無音区間の長さとのうち少なくとも1つと、前記それぞれの主要話者の発話区間の長さとを含む、
会話評価プログラム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記推定機能は、前記複数の話者によるそれぞれの発話のうち、発話区間の長さが閾値以上であり、かつ発話区間が他の発話区間に含まれない発話を、前記主要話者による発話として推定する、
請求項1に記載の会話評価プログラム。
【請求項3】
前記評価機能は、前記対話情報を入力データとして、前記交代タイミングの前後における前記会話の状態を示すラベルを正解データとする訓練データにより訓練された訓練済みモデルを用いて、前記会話の状態を評価する、
請求項1に記載の会話評価プログラム。
【請求項4】
前記ラベルは、威圧的な発話を行っている主要話者の名称であり、
前記評価機能は、前記会話の状態に関する評価結果として、前記それぞれの主要話者が威圧的な発話を行っている確率を出力する、
請求項3に記載の会話評価プログラム。
【請求項5】
前記ラベルは、前記会話が活発であるか否かに関する値であり、
前記評価機能は、前記会話の状態に関する評価結果として、前記会話の活性度を出力する、
請求項3に記載の会話評価プログラム。
【請求項6】
前記評価機能は、前記対話情報に基づいて威圧的な話者交代を検出した場合、前記威圧的な話者交代が検出された前記交代タイミングに関連付けて、アラート情報を出力する、
請求項1に記載の会話評価プログラム。
【請求項7】
前記評価機能は、前記対話情報に基づいて前記会話において閾値以上の回数にわたり威圧的な話者交代を検出した場合、アラート情報を出力する、
請求項1に記載の会話評価プログラム。
【請求項8】
前記評価機能は、前記対話情報に基づいて前記会話において閾値以上の回数にわたり前記会話が不活発であることを検出した場合、アラート情報を出力する、
請求項1に記載の会話評価プログラム。
【請求項9】
複数の話者によるそれぞれの発話を含む会話に関する音声データに基づいて、それぞれの主要話者による発話の開始時刻及び終了時刻を推定する推定部と、
前記推定された開始時刻及び終了時刻に基づいて、前記それぞれの主要話者の交代タイミングを特定する特定部と、
前記特定された交代タイミングの前後における対話情報に基づいて、前記会話の状態を評価する評価部と、
を具備し、
前記対話情報は、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複する重複区間の長さと、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複しない無音区間の長さとのうち少なくとも1つと、前記それぞれの主要話者の発話区間の長さとを含む、
会話評価装置。
【請求項10】
複数の話者によるそれぞれの発話を含む会話に関する音声データに基づいて、それぞれの主要話者による発話の開始時刻及び終了時刻を推定することと、
前記推定された開始時刻及び終了時刻に基づいて、前記それぞれの主要話者の交代タイミングを特定することと、
前記特定された交代タイミングの前後における対話情報に基づいて、前記会話の状態を評価することと、
を具備し、
前記対話情報は、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複する重複区間の長さと、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複しない無音区間の長さとのうち少なくとも1つと、前記それぞれの主要話者の発話区間の長さとを含む、
会話評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、会話評価プログラム、装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、企業は労働生産性を向上させるため、当該企業に対する各従業員のエンゲージメントを向上させる必要がある。このため、企業は従業員間のコミュニケーションの状態(特に、健全性)を評価する必要がある。
【0003】
例えば、第1話者及び第2話者による2人の会話において、2話者の発話区間が重複する重複区間の長さを用いて、2話者間のコミュニケーションの状態を評価する技術がある。本技術は、第1話者の発話中に第2話者が発話し始めた時点から、第1話者が発話を終了する時点までを重複区間とみなし、この重複区間の長さに応じて、第1話者に対する第2話者の印象を「普通」又は「悪い」として評価する。
【0004】
しかしながら、上記の技術は、第2話者から見た第1話者の印象を評価するので、第2話者の立場から独立して、第1話者の印象を客観的に評価できない。例えば、実際には第1話者の発話中に割り込んできた第2話者が悪いにもかかわらず、第1話者の印象が「悪い」と不当に評価され得る。したがって、複数の話者間のコミュニケーションの状態を適切に評価することが要請される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6524674号公報
【非特許文献】
【0006】
Nobutaka Ito, Christopher Schymura, Shoko Araki and Tomohiro Nakatani, "Noisy cGMM: Complex Gaussian Mixture Model with Non-Sparse Noise Model for Joint Source Separation and Denoising", 2018 26th European Signal Processing Conference (EUSIPCO), Rome, Italy, 2018, pp. 1662-1666
Jongseo Sohn, Nam Soo Kim and Wonyong Sung, "A statistical model-based voice activity detection", IEEE Signal Processing Letters, 1999, Vol. 6, No. 1, pp. 1-3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、複数の話者間のコミュニケーションの状態を適切に評価することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る会話評価プログラムは、コンピュータに、推定機能と、特定機能と、評価機能とを実現させる。推定機能は、複数の話者によるそれぞれの発話を含む会話に関する音声データに基づいて、それぞれの主要話者による発話の開始時刻及び終了時刻を推定する。特定機能は、前記推定された開始時刻及び終了時刻に基づいて、前記それぞれの主要話者の交代タイミングを特定する。評価機能は、前記特定された交代タイミングの前後における対話情報に基づいて、前記会話の状態を評価する。前記対話情報は、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複する重複区間の長さと、前記それぞれの主要話者の発話区間が重複しない無音区間の長さとのうち少なくとも1つと、前記それぞれの主要話者の発話区間の長さとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る会話評価装置の機能構成例を示すブロック図。
本実施形態に係る会話評価装置のハードウェア構成例を示すブロック図。
本実施形態に係る会話評価装置の全体動作例を示すフローチャート。
本実施形態に係る主要話者の発話の推定方法を示すフローチャート。
本実施形態に係る会話分析の例を示す図。
本実施形態に係る会話の状態の評価方法を示すフローチャート。
本実施形態に係る対話情報の例を示す図。
本実施形態に係る評価結果の表示例を示す図。
従来手法及び提案手法に係る会話分析の推定精度の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら実施形態に係る会話評価プログラム、装置及び方法について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜、省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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