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公開番号
2024168456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085160
出願日
2023-05-24
発明の名称
潤滑油供給装置
出願人
株式会社東芝
,
東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人
弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類
F16N
7/36 20060101AFI20241128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】コストの低減を容易に実現可能な潤滑油供給装置を提供する。
【解決手段】ジャッキング油供給部は、一端側ジャッキング油ポンプと他端側ジャッキング油ポンプとバックアップ用ジャッキング油供給切替部とバックアップ用ジャッキング油供給切替部とを有する。バックアップ用ジャッキング油ポンプは、バックアップ用ジャッキング油路から一端側ジャッキング油路を経由して一端側軸受に潤滑油を供給すると供に、バックアップ用ジャッキング油路から他端側ジャッキング油路を経由して他端側軸受に潤滑油を供給する。バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、一端側ジャッキング油ポンプの故障が発生したとき、バックアップ用ジャッキング油ポンプから一端側軸受へ潤滑油を供給し、他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したとき、バックアップ用ジャッキング油ポンプから他端側軸受へ潤滑油を供給する。
【選択図】図3A
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸が水平方向に沿ったロータを回転自在に支持するために、前記ロータの一端側に設けられた一端側軸受、および、前記ロータの他端側に設けられた他端側軸受へ潤滑油を供給する潤滑油供給装置であって、
前記ロータを鉛直方向にジャッキアップするときに、前記一端側軸受および前記他端側軸受へ前記潤滑油を供給するジャッキング油供給部
を備え、
前記ジャッキング油供給部は、
一端側ジャッキング油路を介して、前記一端側軸受へ前記潤滑油を供給するように構成された一端側ジャッキング油ポンプと、
他端側ジャッキング油路を介して、前記他端側軸受へ前記潤滑油を供給するように構成された他端側ジャッキング油ポンプと、
バックアップ用ジャッキング油路から前記一端側ジャッキング油路を経由して前記一端側軸受に前記潤滑油を供給すると供に、前記バックアップ用ジャッキング油路から前記他端側ジャッキング油路を経由して前記他端側軸受に前記潤滑油を供給するように構成されたバックアップ用ジャッキング油ポンプと、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間、および、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に介在しているバックアップ用ジャッキング油供給切替部と
を有し、
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときには、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから前記一端側軸受へ前記潤滑油を供給し、
前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときには、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから前記他端側軸受へ前記潤滑油を供給するように、前記潤滑油の供給を切り替えるように構成されている、
潤滑油供給装置。
続きを表示(約 3,800 文字)
【請求項2】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記他端側ジャッキング油路に連通している第1遮断弁と、
前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記一端側ジャッキング油路に連通している第2遮断弁と
を有し、
前記第1遮断弁は、前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記他端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されており、
前記第2遮断弁は、前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記一端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項3】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間、および、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、第1パイロットポートが前記他端側ジャッキング油路に連通し、第2パイロットポートが前記一端側ジャッキング油路に連通している遮断弁
を有し、
前記遮断弁は、
前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記他端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されていると供に、
前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記一端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項4】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記他端側ジャッキング油路に連通している第1パイロットチェック弁と、
前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記一端側ジャッキング油路に連通している第2パイロットチェック弁と
を有し、
前記第1パイロットチェック弁は、前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記他端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されており、
前記第2パイロットチェック弁は、前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記一端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項5】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記一端側ジャッキング油路に連通している第1ダンプ弁と、
前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されており、パイロットポートが前記他端側ジャッキング油路に連通している第2ダンプ弁と
を有し、
前記第1ダンプ弁は、前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記一端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されており、
前記第2ダンプ弁は、前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生し、前記他端側ジャッキング油路における前記潤滑油の圧力が予め定められた値よりも低下したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項6】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されている第1電磁弁と、
前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されている第2電磁弁と
を有し、
前記第1電磁弁は、前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されており、
前記第2電磁弁は、前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を連通状態から遮断状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項7】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間、および、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間に設置されている電磁弁
を有し、
前記電磁弁は、
前記他端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときに、前記他端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されていると供に、
前記一端側ジャッキング油ポンプに故障が発生したときに、前記一端側ジャッキング油路と前記バックアップ用ジャッキング油路との間を遮断状態から連通状態に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項8】
前記一端側ジャッキング油路は、
前記一端側ジャッキング油ポンプから前記潤滑油が前記一端側軸受へ流れる第1のジャッキング油逆止弁
を備え、
前記他端側ジャッキング油路は、
前記他端側ジャッキング油ポンプから前記潤滑油が前記他端側軸受へ流れる第2のジャッキング油逆止弁
を備え、
前記第1のジャッキング油逆止弁は、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから前記一端側軸受へ供給される前記潤滑油が、前記一端側ジャッキング油ポンプへ逆流することを防止するように、前記一端側ジャッキング油路に設置されており、
前記第2のジャッキング油逆止弁は、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから前記他端側軸受へ供給される前記潤滑油が、前記他端側ジャッキング油ポンプへ逆流することを防止するように、前記他端側ジャッキング油路に設置されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項9】
前記バックアップ用ジャッキング油供給切替部は、
前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから吐出された前記潤滑油が前記一端側ジャッキング油路へ流れる第1のバックアップ用ジャッキング油逆止弁と、
前記バックアップ用ジャッキング油ポンプから吐出された前記潤滑油が前記他端側ジャッキング油路へ流れる第2のバックアップ用ジャッキング油逆止弁と
を備え、
前記第1のバックアップ用ジャッキング油逆止弁は、前記一端側ジャッキング油路において前記第1のジャッキング油逆止弁から流出した前記潤滑油が、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプへ逆流することを防止するように設置されており、
前記第2のバックアップ用ジャッキング油逆止弁は、前記他端側ジャッキング油路において前記第2のジャッキング油逆止弁から流出した前記潤滑油が、前記バックアップ用ジャッキング油ポンプへ逆流することを防止するように設置されている、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
【請求項10】
前記ロータは、タービンを構成するタービンロータと発電機を構成する発電機ロータとの少なくとも1つである、
請求項1に記載の潤滑油供給装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、潤滑油供給装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
発電設備は、タービン(蒸気タービン等)および発電機を構成するロータを回転自在に支持する軸受に、潤滑油供給装置が潤滑油を供給するように構成されている。
【0003】
潤滑油供給装置は、例えば、定格運転を行う際に主油ポンプから潤滑油を供給する。しかし、例えば、起動過程で行うターニング運転のように、ロータの回転速度が定格運転時よりも低い状態である場合には、ロータによって軸受が受ける圧力が大きくなるため、主油ポンプが吐出する潤滑油の圧力では、ロータが十分に浮き上がらない場合がある。このため、潤滑油供給装置は、ジャッキング油ポンプを更に設け、ジャッキング油ポンプが潤滑油を軸受に供給し、ロータを鉛直方向にジャッキアップさせることによって、ロータの浮き上がり量を確保している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-107206号公報
特開平01-283431号公報
特開昭59-54896号公報
特開昭64-65392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[A]発電設備の構成
図9Aは、関連技術に係る発電設備の一例を模式的に示す図である。
【0006】
図9Aに示すように、発電設備は、例えば、高圧タービン1と中圧タービン2と第1低圧タービン3と第2低圧タービン4と発電機5とを有する。
【0007】
高圧タービン1と中圧タービン2と第1低圧タービン3と第2低圧タービン4と発電機5とのそれぞれは、ロータ1R,2R,3R,4R,5Rを備える。ロータ1R,2R,3R,4R,5Rのそれぞれは、回転軸が水平方向(x方向)に沿っており、一端側に一端側軸受1a,2a,3a,4a,5aが設置され、他端側に他端側軸受1b,2b,3b,4b,5bが設置されている。一端側軸受1a,2a,3a,4a,5aおよび他端側軸受1b,2b,3b,4b,5bは、ラジアル軸受であって、ロータ1R,2R,3R,4R,5Rを回転自在に支持している。
【0008】
ロータ1R,2R,3R,4Rのそれぞれは、高圧タービン1と中圧タービン2と第1低圧タービン3と第2低圧タービン4とのそれぞれにおいて、水蒸気などの作動媒体が導入されることで回転する。そして、高圧タービン1と中圧タービン2と第1低圧タービン3と第2低圧タービン4とのそれぞれにおいてロータ1R,2R,3R,4Rが回転することによって、発電機5のロータ5Rが回転することで、発電機5において発電が行われる。なお、ロータ2Rの一端側には、ラジアル軸受である一端側軸受2aの他に、スラスト軸受21が設けられている。
【0009】
発電設備は、図9Aに示すように、上記の他に、潤滑油供給装置100Jを備える。潤滑油供給装置100Jは、主油タンク6と主油ポンプ7と油冷却器8とジャッキング油供給部10Jとを有する。
【0010】
主油タンク6は、潤滑油を貯蔵するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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