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公開番号2025099686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216541
出願日2023-12-22
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 5/596 20060101AFI20250626BHJP(情報記憶)
要約【課題】WOSを好適に設定できる磁気ディスク装置を提供すること。
【解決手段】磁気ディスク装置のコントローラは、ライト動作において、複数の第1位置のそれぞれにおけるRROの測定によって得られた複数のRRO補正値を用いた補間によって目標データトラックの位置でRRO補正を行うためのRRO補正値を取得する。コントローラは、ライト動作において、複数の第1位置のうちの目標データトラックに最も近い第1位置と、目標データトラックと、の距離であるライト許可範囲変更判定距離に基づいてWOSを設定する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
磁気ヘッドと、
複数のデータトラックを備える磁気ディスクを備え、
前記磁気ヘッドを用いた前記複数のデータトラックのうちの一のデータトラックに対するライト動作において、
複数の第1位置のそれぞれにおけるRRO(Repeatable RunOut)の測定によって得られた複数の第1RRO補正値を用いた補間によって第2位置でのRRO補正値である第2RRO補正値を取得し、前記複数の第1位置は前記磁気ディスクの半径方向における複数の半径位置であり、前記第2位置は前記一のデータトラックである第1データトラックの位置であり、
前記磁気ヘッドを前記第1データトラック上に位置決めする際に前記第2RRO補正値を用いたRROの補正を実行し、
前記複数の第1位置のうちの前記第2位置に最も近い第1位置と、前記第2位置と、の距離であるライト許可範囲変更判定距離に基づいてライト許可しきい値を設定し、
前記第1データトラックの位置決め誤差が前記ライト許可しきい値よりも小さい場合に前記第1データトラックに対するライトを実行し、
前記第1データトラックの位置決め誤差が前記ライト許可しきい値よりも大きい場合に前記第1データトラックに対するライトを控える、
コントローラと、
を備える磁気ディスク装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値である場合、第2値を前記ライト許可しきい値として設定し、
前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が前記第1値よりも大きい第3値である場合、前記第2値よりも小さい第4値を前記ライト許可しきい値として設定する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値である場合、第2値を前記ライト許可しきい値として設定し、
前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が前記第1値よりも大きい第3値である場合、前記第2値よりも大きい第4値を前記ライト許可しきい値として設定する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項4】
前記ライト許可しきい値の基準値と、複数値のライト許可範囲変更判定距離と複数値のライト許可しきい値の変更量との対応関係を規定する第1情報と、が格納される記憶装置をさらに備え、
前記コントローラは、前記ライト許可範囲変更判定距離に対応するライト許可しきい値の変更量を前記第1情報に基づいて取得し、前記ライト許可しきい値の基準値と前記取得されたライト許可しきい値の変更量とに基づいて前記ライト許可しきい値を取得する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項5】
前記第1情報は、前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値である場合、第1ライト許可しきい値変更量を対応付け、前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値よりも大きい第3値の場合、前記第1ライト許可しきい値変更量よりも小さい第2ライト許可しきい値変更量を対応付け、
前記コントローラは、前記ライト許可しきい値の基準値と前記取得されたライト許可しきい値の変更量との加算によって前記ライト許可しきい値を取得する、
請求項4に記載の磁気ディスク装置。
【請求項6】
前記第1情報は、前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値である場合、第1ライト許可しきい値変更量を対応付け、前記ライト許可範囲変更判定距離の絶対値が第1値よりも大きい第3値の場合、前記第1ライト許可しきい値変更量よりも大きい第2ライト許可しきい値変更量を対応付け、
前記コントローラは、前記ライト許可しきい値の基準値と前記取得されたライト許可しきい値の変更量との加算によって前記ライト許可しきい値を取得する、
請求項4に記載の磁気ディスク装置。
【請求項7】
前記コントローラは、任意の半径位置の位置決め誤差を評価し、前記複数の第1位置によって区切られた複数の区間で測定した位置決め精度に基づいて、前記第1情報を生成する、
請求項4に記載の磁気ディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置でのライト動作中には、半径方向に、トラックセンタを中心としたライト許可範囲が設定される。そして、磁気ディスク装置は、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲内にあるとき、ライトを実行する。磁気ディスク装置は、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲から逸脱した場合、ライトを控える。磁気ディスク装置は、ライト目標のデータトラックに対する位置決め誤差と、ライト許可範囲の境界に対応したしきい値と、の比較に基づいて、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲にあるかライト許可範囲から逸脱しているかを判定する。しきい値は、WOS(Write Offtrack Slice)またはDOL(Drift Off Level)と称される。以降では、しきい値はWOSと表記される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第7245447号明細書
米国特許第6940679号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一つの実施形態は、WOSを好適に設定できる磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの実施形態によれば、磁気ヘッドと、磁気ディスクと、コントローラと、を備える。磁気ディスクは、複数のデータトラックを備える。コントローラは、磁気ヘッドと用いて複数のデータトラックのうちの一のデータトラックに対するライト動作を実行する。コントローラは、ライト動作において、複数の第1位置のそれぞれにおけるRRO(Repeatable RunOut)の測定によって得られた複数の第1RRO補正値を用いた補間によって第2位置でのRRO補正値である第2RRO補正値を取得する。そして、コントローラは、磁気ヘッドを第1データトラック上に位置決めする際に第2RRO補正値を用いたRROの補正を実行する。複数の第1位置は磁気ディスクの半径方向における複数の半径位置であり、第2位置は一のデータトラックである第1データトラックの位置である。さらに、コントローラは、ライト動作において、複数の第1位置のうちの第2位置に最も近い第1位置と、第2位置と、の距離であるライト許可範囲変更判定距離に基づいてしきい値を設定する。そして、位置決め誤差がしきい値よりも小さい場合にコントローラは第1データトラックに対するライトを実行する。位置決め誤差がしきい値よりも大きい場合にコントローラは第1データトラックに対するライトを控える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施形態の磁気ディスク装置の構成の一例を示す模式的な図である。
図2は、実施形態の磁気ディスクの構成の一例を示す模式的な図である。
図3は、実施形態にかかるリニアRRO補正動作を説明するための図である。
図4は、実施形態のリニアRRO補正動作後の位置決め精度の分布を示す図である。
図5は、実施形態のライト許可範囲の一例を示す図である。
図6は、実施形態のコントローラの機能構成の一例を説明するための図である。
図7は、実施形態のdWOSテーブルによって規定されるライト許可範囲変更判定距離dと変更量dWOSとの間の関係の一例を示す図である。
図8は、実施形態のdWOSテーブルによって規定されるライト許可範囲変更判定距離dと変更量dWOSとの間の関係の一例を示す図である。
図9は、ライト動作における実施形態の磁気ディスク装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図10は、ライト許可範囲変更判定距離dの計算方法の一例を説明するための図である。
図11は、実施形態の設定値WOStargetを使用したライト動作の一例を示すフローチャートである。
図12は、実施形態のdWOSテーブルの生成方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0008】
(実施形態)
図1は、実施形態の磁気ディスク装置1の構成の一例を示す模式的な図である。
【0009】
磁気ディスク装置1は、ホスト2に接続される。磁気ディスク装置1は、ホスト2からアクセスコマンドを受信することができる。アクセスコマンドは、ライトコマンドやリードコマンドを含む。
【0010】
磁気ディスク装置1は、表面に磁性層が形成された磁気ディスク11を備える。磁気ディスク装置1は、アクセスコマンドに応じて磁気ディスク11に対するアクセスを行う。アクセスは、データのライトとデータのリードとを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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