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公開番号2025002024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101924
出願日2023-06-21
発明の名称鍵盤装置および鍵のガイド方法
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10B 3/12 20060101AFI20241226BHJP(楽器;音響)
要約【課題】押鍵感触を向上できる鍵盤装置および鍵のガイド方法を提供すること。
【解決手段】押鍵前の初期位置において、被ガイド面20cの全体(傾斜面20c1の上端から湾曲面20c2の下端にかけて)がガイド面46cとスケール方向で対面するので、白鍵2aの揺動によってグリスが上方に掻き上げられても、被ガイド面20cの摺動領域にグリスが保持され易くなる。また、ガイド面46cと被ガイド面20cとの間隔が、被ガイド面20cの上端側から下端にかけて徐々に広くなるので、白鍵2aの押鍵時にガイド面46cに対して被ガイド面20cが下方に摺動しても、それらの各面20c,46cに塗布されているグリスが下方に掻き落とされ難くなる。これによっても、被ガイド面20cの摺動領域にグリスが保持され易くなる。よって、白鍵2aの押鍵感触を向上できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
支持部材と、前記支持部材に後部が揺動可能に支持される鍵と、前記鍵の後部の支持位置よりも後方側で前記鍵の揺動を案内するガイドと、を備え、
前記ガイドは、スケール方向を向く一対のガイド面を備え、
前記鍵は、一対の前記ガイド面とスケール方向で対面する一対の被ガイド面を備え、
前記鍵が押鍵される前の初期位置において、前記被ガイド面の全体が前記ガイド面と対面し、
前記被ガイド面の下端側には、前記ガイド面との間に隙間が形成され、
前記被ガイド面の下端側に近付くにつれて前記隙間が徐々に広くなることを特徴とする鍵盤装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記鍵は、スケール方向を向く外面が前記被ガイド面として構成され、スケール方向で対面する一対の側板と、一対の前記側板の上端側または下端側をスケール方向で接続する接続板と、を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項3】
前記接続板は、前記側板の下端側を接続することを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
【請求項4】
前記側板のスケール方向を向く内面同士の間隔は、前記側板の下端側に近付くにつれて徐々に狭くなることを特徴とする請求項3記載の鍵盤装置。
【請求項5】
前記鍵は、一対の前記側板と、前記接続板とによって囲まれる空間を後方側から塞ぐ閉塞板を備えることを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
【請求項6】
前記被ガイド面は、前記ガイド面に対して傾斜する平面である第1被ガイド面と、前記第1被ガイド面の下端に接続され、前記ガイド面との間隔の広がりの度合いが前記第1被ガイド面よりも大きい第2被ガイド面と、を備えることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
【請求項7】
支持部材と、前記支持部材に後部が揺動可能に支持される鍵と、前記鍵の後部の支持位置よりも後方側で前記鍵の揺動を案内するガイドと、を備え、
前記ガイドが、スケール方向を向く一対のガイド面を備え、
前記鍵が、一対の前記ガイド面とスケール方向で対面する一対の被ガイド面を備える鍵盤装置における前記鍵のガイド方法であって、
前記鍵が押鍵される前の初期位置において、前記被ガイド面の全体を前記ガイド面と対面させ、
前記被ガイド面の下端側には、前記ガイド面との間に隙間を形成し、
前記被ガイド面の下端側に近付くにつれて前記隙間を徐々に広く形成することを特徴とする前記鍵のガイド方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤装置および鍵のガイド方法に関し、特に、押鍵感触を向上できる鍵盤装置および鍵のガイド方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
鍵の後部が支持部材に揺動可能に支持される鍵盤装置において、支持部材による鍵の支持位置(以下「揺動支点」という。)よりも後方側に設けたガイドによって鍵の揺動をガイドする技術が知られている。例えば特許文献1には、各鍵2の後端部を挟んで対面する複数の仕切壁13aをシャーシ後部13に形成し、その仕切壁13aから突出させた一対の鍵ガイド凸部13bによって鍵2の後端部を挟み込む技術が記載される。この技術によれば、鍵2の揺動支点よりも後方側に位置する鍵ガイド凸部13bによって鍵2の後端部の揺動をガイドできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-152006号公報(例えば、段落0034、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、鍵2と鍵ガイド凸部13との摺動部分に塗布されたグリスが鍵2の揺動によって上下に掻き出されてしまい、鍵2の揺動をスムーズにガイドできなくなることがある。よって、押鍵感触が低下し易いという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、押鍵感触を向上できる鍵盤装置および鍵のガイド方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の鍵盤装置は、支持部材と、前記支持部材に後部が揺動可能に支持される鍵と、前記鍵の後部の支持位置よりも後方側で前記鍵の揺動を案内するガイドと、を備え、前記ガイドは、スケール方向を向く一対のガイド面を備え、前記鍵は、一対の前記ガイド面とスケール方向で対面する一対の被ガイド面を備え、前記鍵が押鍵される前の初期位置において、前記被ガイド面の全体が前記ガイド面と対面し、前記被ガイド面の下端側には、前記ガイド面との間に隙間が形成され、前記被ガイド面の下端側に近付くにつれて前記隙間が徐々に広くなる。
【0007】
本発明の鍵のガイド方法は、支持部材と、前記支持部材に後部が揺動可能に支持される鍵と、前記鍵の後部の支持位置よりも後方側で前記鍵の揺動を案内するガイドと、を備え、前記ガイドが、スケール方向を向く一対のガイド面を備え、前記鍵が、一対の前記ガイド面とスケール方向で対面する一対の被ガイド面を備える鍵盤装置における前記鍵のガイド方法であって、前記鍵が押鍵される前の初期位置において、前記被ガイド面の全体を前記ガイド面と対面させ、前記被ガイド面の下端側には、前記ガイド面との間に隙間を形成し、前記被ガイド面の下端側に近付くにつれて前記隙間を徐々に広く形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態における鍵盤装置の斜視図である。
鍵盤装置の断面図である。
図2の状態から白鍵が終端位置まで押鍵された状態を示す鍵盤装置の断面図である。
図2のIV-IV線における鍵盤装置の部分拡大断面図である。
(a)は、側板および接続板を成形する様子を示す金型の断面図であり、(b)は、第1の変形例の白鍵を示す断面図である。
(a)は、第2の変形例の白鍵の断面図であり、(b)は、金型を用いて側板および接続板を成形する様子を示す金型の断面図であり、(c)は、第3の変形例の白鍵の断面図である。
(a)は、取付穴から取付部材を取り外した状態を示す白鍵の斜視図であり、(b)は、取付部材の側面図である。
(a)は、取付部材を弾性変形させながら取付穴に挿入する様子を示す白鍵の側面図であり、(b)は、取付部材をその中心回りに反転させて取付穴に挿入する様子を示す白鍵の側面図である。
(a)は、最も高音側に位置する白鍵の側面図であり、(b)は、最も低音側に位置する白鍵の側面図であり、(c)は、各白鍵の仮想軸の位置を模式的に示した鍵の上面図である。
図2のX部分と対応した位置における鍵盤装置1の部分拡大断面図である。
(a)は、第1の変形例における仮想軸の位置を模式的に示した鍵の上面図であり、(b)は、第2の変形例における仮想軸の位置を模式的に示した鍵の上面図であり、(c)は、第3の変形例における仮想軸の位置を模式的に示した鍵の上面図である。
(a)は、第4の変形例の白鍵の側面図であり、(b)は、取付穴から取付部材を取り外した状態を示す白鍵の斜視図である。
(a)は、第5の変形例の白鍵の斜視図であり、(b)は、突出部から取付部材を取り外した状態を示す白鍵の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、鍵盤装置1の全体構成について説明する。図1は、一実施形態における鍵盤装置1の斜視図であり、図2は、鍵盤装置1の断面図である。
【0010】
なお、図1では、シャーシ4の一部を破断してハンマー7の受け部72を露出させた状態を図示し、図2では、スケール方向(複数の鍵2が並ぶ方向)に直交する平面で切断した断面を図示している。また、図2では、理解を容易にするために軸部41のハッチングを省略している。図1及び図2の矢印U-D方向、F-B方向、L-R方向は、それぞれ鍵盤装置1の上下方向、前後方向、スケール方向を示しており、図3以降においても同様とする。
(【0011】以降は省略されています)

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