TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025005873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106282
出願日2023-06-28
発明の名称窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品
出願人黒崎播磨株式会社
代理人弁理士法人英和特許事務所
主分類C04B 35/596 20060101AFI20250109BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】シリコンウエハと同等の熱膨張係数と高強度とを安定して具備すると共に高剛性をも具備することのできる窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品を提供する。
【解決手段】Si3N4を55質量%以上85質量%以下、Mg2SiO4を15質量%以上45質量%以下、粉末X線回折によるαSi3N4の(210)面ピーク強度をIα、βSi3N4の(210)面ピーク強度をIβとしたとき、ピーク強度比:Iβ/(Iα+Iβ)が0.2以下、相対密度が95%以上である、窒化珪素複合材料、並びにこの窒化珪素複合材料を用いた板状の本体部と、本体部に、プローブを挿通する複数の貫通孔及び/又はスリットとを備える、プローブ案内部品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Si



を55質量%以上85質量%以下、
Mg

SiO

を15質量%以上45質量%以下含み、
粉末X線回折によるαSi



の(210)面ピーク強度をI
α
、βSi



の(210)面ピーク強度をI
β
としたとき、ピーク強度比:I
β
/(I
α
+I
β
)が0.20以下であり、
相対密度が95%以上である、窒化珪素複合材料。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
プローブカードのプローブを案内するプローブ案内部品であって、
請求項1に記載の窒化珪素複合材料を用いた板状の本体部と、
前記本体部に、前記プローブを挿通する複数の貫通孔及び/又はスリットとを備える、プローブ案内部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ICチップやLSIチップは1枚のシリコンウエハに多数のチップを作製し、これをチップ毎に切断して使用している。そして、個々のチップが不良品であるか否かのチェックはチップ毎に切断される前にプローブカードを用いて行っている。プローブカードの構造は例えば特許文献1に開示されているように、プローブの一端が取り付けられた基板と、プローブを摺動自在に案内するガイド板(プローブ案内部品)とを備えており、ガイド板のガイド孔にプローブを挿通することで、プローブの先端がシリコンウエハに形成されているICチップやLSIチップのパッド(電極)に正確に当接するようにしている。そして、この当接した状態で電気的信号を印加し、チップから出力される電気信号を解析し、チップの不良の有無を判定する。このチェックは、例えば室温又は高温環境下(例えば80~150℃)で行われることが多い。そのため、この種のプローブカード用ガイド板(プローブ案内部品)には、室温から200℃程度までの温度範囲においてシリコンウエハと似た熱膨張係数を有することが求められる。
【0003】
従来のプローブ案内部品は、例えば特許文献2に開示されているように快削性のセラミックスが主流であるため、強度は高くない。一方、プローブ案内部品には、プローブ荷重に耐えられる機械的強度(曲げ強度)を有することも求められ、近年、高強度化の要求が高まっている。このような状況下、本発明者らは、特許文献3にて、シリコンウエハと同程度の熱膨張係数を有し、かつ高強度のセラミックスを得るために、高強度セラミックスのSi



に、高膨張セラミックスのZrO

を複合することが有効であることを開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-215163号公報
特開2005-226031号公報
特許第7068539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献3の窒化珪素複合材料の改良、特に高剛性化を可能とするという観点から、新規な窒化珪素複合材料を探求することとした。プローブ案内部品が大形化するに従い、高強度のみならず高剛性が求められるからである。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、シリコンウエハと同等の熱膨張係数と高強度とを安定して具備すると共に高剛性をも具備することのできる窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者らが試験及び研究を重ねた結果、高強度のSi



に、特許文献3で複合していたZrO

よりも大きな熱膨張率を有するMg

SiO

を複合することが有効であることを知見した。さらに本発明者らは、Si



にMg

SiO

を複合した窒化珪素複合材料において、シリコンウエハと同等の熱膨張係数と高強度とを安定して具備させると共に高剛性化をも可能とするには、Si



、Mg

SiO

といった各成分の含有率だけでなく、窒化珪素複合材料の微細構造を制御することが重要であることを見出した。そして窒化珪素複合材料の微細構造の制御にあたっては、詳細は後述するが、粉末X線回折によるαSi



の(210)面ピーク強度をI
α
、βSi



の(210)面ピーク強度をI
β
としたときのピーク強度比:I
β
/(I
α
+I
β
)を所定の範囲内とすることが重要であることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明の一観点によれば、次の窒化珪素複合材料が提供される。
Si



を55質量%以上85質量%以下、
Mg

SiO

を15質量%以上45質量%以下含み、
粉末X線回折によるαSi



の(210)面ピーク強度をI
α
、βSi



の(210)面ピーク強度をI
β
としたとき、ピーク強度比:I
β
/(I
α
+I
β
)が0.20以下であり、
相対密度が95%以上である、窒化珪素複合材料。
【0009】
また、本発明の他の観点によれば、プローブカードのプローブを案内するプローブ案内部品であって、前記本発明の窒化珪素複合材料を用いた板状の本体部と、前記本体部に、前記プローブを挿通する複数の貫通孔及び/又はスリットとを備える、プローブ案内部品が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、シリコンウエハと同等の熱膨張係数と高強度とを安定して具備すると共に高剛性をも具備することのできる窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

黒崎播磨株式会社
不焼成塩基性れんがの製造方法
2日前
黒崎播磨株式会社
不焼成マグクロれんがの製造方法
2日前
黒崎播磨株式会社
窒化珪素複合材料及びプローブ案内部品
2か月前
黒崎播磨株式会社
コークス炉用プレキャストブロック及びその製造方法
13日前
日本製鉄株式会社
溶銑容器用の湿式吹付材及びそれを施工した混銑車
23日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
16日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
27日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
23日前
東ソー株式会社
焼結体のリサイクル方法
1日前
株式会社田中建設
固化材の製造方法
3日前
東ソー株式会社
顆粒粉末及びその製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
接合体
28日前
株式会社竹中工務店
コンクリート部材
14日前
東ソー株式会社
赤色焼結体及びその製造方法
27日前
三井住友建設株式会社
複合構造体
28日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
20日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
20日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
15日前
株式会社竹中工務店
建設部材の塩分除去方法
28日前
東ソー株式会社
焼結体、粉末、成形体、及び、仮焼体
1日前
株式会社エフコンサルタント
コンクリートの施工方法
15日前
個人
漆喰材の製造方法、および、漆喰材
8日前
株式会社MARUWA
アルミナジルコニア焼結板
3日前
株式会社トクヤマ
窒化アルミニウムグリーン体の製造方法
1か月前
個人
焼成体用組成物及びこれを用いた焼成体の製造方法
27日前
東ソー株式会社
チタン及びイットリウム固溶ジルコニア焼結体
27日前
有限会社内山製陶所
釉薬および耐熱陶磁器
14日前
個人
プレキャスト製残存型枠パネルの製造方法
1日前
日本特殊陶業株式会社
無鉛圧電組成物、圧電素子、および装置
28日前
戸田建設株式会社
モルタル・コンクリート吹付け構造体及び吹付け方法
1か月前
黒崎播磨株式会社
不焼成塩基性れんがの製造方法
2日前
TDK株式会社
誘電体組成物および電子部品
1か月前
TDK株式会社
誘電体組成物および電子部品
1か月前
佐賀県
磁器及び磁器の製造方法
8日前
太陽誘電株式会社
誘電体組成物、および積層セラミック電子部品
17日前
太平洋セメント株式会社
セメント組成物及びコンクリート
1日前
続きを見る