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公開番号2025005634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105886
出願日2023-06-28
発明の名称オレアノール酸含有抽出液の製造方法
出願人学校法人上智学院,恵比須化学工業株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,個人,個人
主分類C07J 63/00 20060101AFI20250109BHJP(有機化学)
要約【課題】高濃度の有機溶媒を用いることなく、ブドウ搾汁滓からオレアノール酸を含有する抽出液を簡便に得ることが可能なオレアノール酸含有抽出液の製造方法を提供する。
【解決手段】甜菜由来のベタインを水素結合アクセプターとする天然深共晶溶媒と、ブドウ搾汁滓と、を含む混合液を得る第1の工程と、第1の工程にて得られた混合液からオレアノール酸を含有する抽出液を得る第2の工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
甜菜由来のベタインを水素結合アクセプターとする天然深共晶溶媒と、ブドウ搾汁滓と、を含む混合液を得る第1の工程と、
前記第1の工程にて得られた前記混合液からオレアノール酸を含有する抽出液を得る第2の工程と、
を含む、オレアノール酸含有抽出液の製造方法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記天然深共晶溶媒の水素結合ドナーとして、L-乳酸、グリセロール、スクロース、キシリトール、及び1,3-ブチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種を用いる、請求項1に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。
【請求項3】
前記ブドウ搾汁滓が、ワイン醸造時にできるブドウの果肉、果皮の搾り滓である、請求項1又は2に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。
【請求項4】
前記第2の工程が、前記第1の工程にて得られた前記混合液を撹拌した後、撹拌した前記混合液を遠心分離し、分離した上澄み液と沈殿物を濾過する操作を含む、請求項1又は2に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。
【請求項5】
前記第2の工程で得られた前記抽出液を、化粧品原料として用いる、請求項1又は2に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オレアノール酸含有抽出液の製造方法に関する。更に詳しくは、高濃度の有機溶媒を用いることなく、ブドウ搾汁滓からオレアノール酸を含有する抽出液を簡便に得ることが可能なオレアノール酸含有抽出液の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ワイン醸造時にできるブドウの果肉、果皮の搾汁滓(例えば、ブドウの果皮や種などの残渣)からなるワインパミスには、トリテルペノイド天然有機酸であるオレアノール酸を豊富に含むことが知られている。そして、このようなオレアノール酸は、抗酸化作用や虫歯菌増殖抑制作用などの生物活性をもつことが報告されている。また、ワインパミスなどから得られる天然物由来のオレアノール酸は化粧品などに応用されることもある。
【0003】
従来、ワインパミスのようなブドウ搾汁滓からオレアノール酸を抽出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、ブドウの果皮からトリテルペン類の抽出する方法として、例えば、原料ブドウの果皮を90%エタノール溶液で抽出した後に、得られた抽出液を濾過する技術などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-020257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の抽出方法においては、抽出溶媒としてエタノールやアセトンのような有機溶媒を80%以上の高濃度で使用する抽出方法が一般的であった。このため、抽出溶媒として高濃度の有機溶媒を用いることなく、ブドウ搾汁滓からオレアノール酸を簡便に抽出する方法の開発が切望されている。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本発明は、高濃度の有機溶媒を用いることなく、ブドウ搾汁滓からオレアノール酸を含有する抽出液を簡便に得ることが可能なオレアノール酸含有抽出液の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下に示すオレアノール酸含有抽出液の製造方法が提供される。
【0008】
[1] 甜菜由来のベタインを水素結合アクセプターとする天然深共晶溶媒と、ブドウ搾汁滓と、を含む混合液を得る第1の工程と、前記第1の工程にて得られた前記混合液からオレアノール酸を含有する抽出液を得る第2の工程と、を含む、オレアノール酸含有抽出液の製造方法。
【0009】
[2] 前記天然深共晶溶媒の水素結合ドナーとして、L-乳酸、グリセロール、スクロース、キシリトール、及び1,3-ブチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種を用いる、前記[1]に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。
【0010】
[3] 前記ブドウ搾汁滓が、ワイン醸造時にできるブドウの果肉、果皮の搾り滓である、前記[1]又は[2]に記載のオレアノール酸含有抽出液の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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