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公開番号
2025037019
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143727
出願日
2023-09-05
発明の名称
昆虫の飼育方法及び飼育装置
出願人
学校法人上智学院
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
A01K
67/34 20250101AFI20250310BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】昆虫の飼育において、昆虫の幼虫が食べる量を多くする。
【解決手段】昆虫の飼育方法は、飼育空間に昆虫の幼虫を維持することと、前記飼育空間の温度を前記幼虫の生存可能最低温度よりも高く至適温度よりも低い第1温度範囲内に調整することと、前記飼育空間にマイクロ波を照射することとを含む。また、昆虫用の飼育装置1は、昆虫の幼虫56を維持するための飼育容器52が配置されるように構成された飼育空間の温度を幼虫56の生存可能最低温度よりも高く至適温度よりも低い第1温度範囲内に調整するように構成された恒温器11と、前記飼育空間にマイクロ波を照射するように構成されたマイクロ波照射装置20とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
飼育空間に昆虫の幼虫を維持することと、
前記飼育空間の温度を前記幼虫の生存可能最低温度よりも高く至適温度よりも低い第1温度範囲内に調整することと、
前記飼育空間にマイクロ波を照射することと
を含む、昆虫の飼育方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記昆虫の幼虫は、合成樹脂を食す昆虫の幼虫、チョウ目の幼虫、コウチュウ目の幼虫、ハエ目の幼虫、メイガ上科の幼虫、ゴミムシダマシ科の幼虫、ハチノスツヅリガの幼虫、又はノシメマダラメイガの幼虫である、請求項1に記載の飼育方法。
【請求項3】
前記第1温度範囲は、5℃以上22℃以下である、請求項1に記載の飼育方法。
【請求項4】
前記マイクロ波の出力は、10W以上40W以下である、請求項1乃至3の何れかに記載の飼育方法。
【請求項5】
前記マイクロ波の出力は、前記マイクロ波の照射による前記幼虫の温度の上昇が2℃未満となる出力である、請求項1乃至3の何れかに記載の飼育方法。
【請求項6】
昆虫の幼虫を維持するための容器が配置されるように構成された飼育空間の温度を前記幼虫の生存可能最低温度よりも高く至適温度よりも低い第1温度範囲内に調整するように構成された恒温器と、
前記飼育空間にマイクロ波を照射するように構成されたマイクロ波照射装置と
を備える、昆虫用の飼育装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、昆虫の飼育方法及び飼育装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
合成樹脂を食べる昆虫の幼虫に関する学術報告が、例えば非特許文献1によってなされている。このような昆虫の幼虫を飼育することで、合成樹脂の廃棄物を分解して処理できる可能性がある。より多くの合成樹脂を処理するためには、幼虫がより多くの合成樹脂を食べることが望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
J. Yang, et al., “Evidence of Polyethylene Biodegradation by Bacterial Strains from the Guts of Plastic-Eating Waxworms”, Environmental Science & Technology, 2014, 48, 13776-13784.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、昆虫の飼育において、昆虫の幼虫が食べる量を多くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、昆虫の飼育方法は、飼育空間に昆虫の幼虫を維持することと、前記飼育空間の温度を前記幼虫の生存可能最低温度よりも高く至適温度よりも低い第1温度範囲内に調整することと、前記飼育空間にマイクロ波を照射することとを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、昆虫の飼育において、昆虫の幼虫が食べる量を多くできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る飼育装置の構成例の概略を示す図である。
図2は、ハチノスツヅリガの幼虫の糞を示し、(a)は小麦由来の成分を主成分とする一般的な餌を用いた場合、(b)は発泡ポリスチレンを餌とした場合、(c)は発泡ポリエチレンを餌とした場合のそれぞれの糞を示す。
図3は、飼育温度及びマイクロ波(MW)照射がハチノスツヅリガの生存率及び変態へ与える影響について調べた実験結果の一例であり、餌を発泡ポリスチレンとした場合の一例を示す図である。
図4は、飼育温度及びマイクロ波(MW)照射がハチノスツヅリガの生存率及び変態へ与える影響について調べた実験結果の一例であり、餌を発泡ポリエチレンとした場合の一例を示す図である。
図5は、飼育温度を10℃とし、マイクロ波(MW)を照射したときと照射していないときとの、ハチノスツヅリガの幼虫が噛砕した発泡ポリエチレン(PE)又は発泡ポリスチレン(PS)の量の一例を示す図である。
図6は、照射電力を変化させた各場合の、ハチノスツヅリガの幼虫が噛砕した発泡ポリスチレンの量の一例を示す図である。
図7は、餌を発泡ポリスチレンとして照射電力を変化させた各場合の、ハチノスツヅリガの幼虫の生存率の一例を示す図である。
図8は、照射電力を変化させた各場合の、ハチノスツヅリガの幼虫が噛砕した発泡ポリエチレンの量の一例を示す図である。
図9は、餌を発泡ポリエチレンとして照射電力を変化させた各場合の、ハチノスツヅリガの幼虫の生存率の一例を示す図である。
図10は、測定されたハチノスツヅリガの幼虫の体内の平均温度の一例を示す図である。
図11は、餌を発泡ポリエチレンとした場合のフーリエ変換赤外分光法による分析結果を示し、(a)は餌、(b)はマイクロ波を照射しながら10℃で飼育した場合の糞、(c)はマイクロ波を照射せずに30℃で飼育した場合の糞のそれぞれの分析結果を示す。
図12は、餌を発泡ポリスチレンとした場合のフーリエ変換赤外分光法による分析結果を示し、(a)は餌、(b)はマイクロ波を照射しながら10℃で飼育した場合の糞、(c)はマイクロ波を照射せずに30℃で飼育した場合の糞のそれぞれの分析結果を示す。
図13は、餌を小麦由来の成分を主成分とする一般的な餌とした場合のフーリエ変換赤外分光法による分析結果を示し、(a)は餌、(b)はマイクロ波を照射しながら10℃で飼育した場合の糞、(c)はマイクロ波を照射せずに30℃で飼育した場合の糞のそれぞれの分析結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、合成樹脂(プラスチック)を食する昆虫の飼育方法に関する。本実施形態は、特に合成樹脂を食する昆虫の幼虫の飼育方法であり、その幼虫による合成樹脂の噛砕量を多くする飼育方法に関する。また、本実施形態は、この飼育に用いられる飼育装置に関する。
【0009】
本実施形態の昆虫の幼虫の飼育方法では、幼虫は比較的低温の環境に置かれ、幼虫には微弱なマイクロ波が照射される。本方法により幼虫が合成樹脂を食べて分解することは、合成樹脂の分解処理に利用され得る。
【0010】
より多くの合成樹脂を幼虫に分解させるためには、幼虫が蛹に変態せずに幼虫のままでいる期間がより長い方がよい。そこで、本実施形態では、幼虫を比較的低温の環境で飼育することで、幼虫が蛹にならずに幼虫のままでいることを狙う。また、低温の環境では、幼虫の活動量が低下することが予想される。そこで、本実施形態では、幼虫にマイクロ波を照射することで、低温環境であっても幼虫が十分に活動することを狙う。
(【0011】以降は省略されています)
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