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公開番号2025000515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100398
出願日2023-06-19
発明の名称変倍光学系および撮像装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G02B 15/20 20060101AFI20241224BHJP(光学)
要約【課題】小型に構成され、変倍全域でFナンバーが小さく、かつ、変倍全域で良好な光学性能を保持する変倍光学系、およびこの変倍光学系を備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】変倍光学系は、物体側から順に、前群と、中間群と、後群とからなる。前群は2つ以下の正の屈折力を有するレンズ群からなる。中間群は2つ以下の負の屈折力を有するレンズ群からなる。後群は複数のレンズ群からなる。後群の最も物体側のレンズ群は正の屈折力を有する。変倍の際、前群の最も物体側のレンズ群が移動し、かつ、隣り合うレンズ群の全ての間隔が変化する。変倍光学系は、予め定められた条件式を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
物体側から像側へ順に、前群と、中間群と、後群とからなり、
前記前群は２つ以下の正の屈折力を有するレンズ群からなり、
前記中間群は２つ以下の負の屈折力を有するレンズ群からなり、
前記後群は複数のレンズ群からなり、
前記後群の最も物体側のレンズ群は正の屈折力を有し、
変倍の際、前記前群の最も物体側のレンズ群が移動し、かつ、隣り合うレンズ群の全ての間隔が変化し、
広角端における無限遠物体に合焦した状態での、前記前群の最も物体側のレンズ面から前記後群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、全系の空気換算距離でのバックフォーカスとの和をＴＬｗ、
広角端における無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離をｆｗ、
広角端における無限遠物体に合焦した状態での最大半画角をωｗ、
広角端における無限遠物体に合焦した状態での全系の空気換算距離でのバックフォーカスをＢｆｗ、
望遠端における無限遠物体に合焦した状態での開放ＦナンバーをＦｎｏｔ、
望遠端における無限遠物体に合焦した状態での、前記前群の最も物体側のレンズ面から前記後群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、全系の空気換算距離でのバックフォーカスとの和をＴＬｔ、
望遠端における無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離をｆｔとした場合、
５＜ＴＬｗ／（ｆｗ×ｔａｎωｗ）＜１２（１）
０．５＜Ｂｆｗ／（ｆｗ×ｔａｎωｗ）＜２．５（２）
１．８＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜５（３）
で表される条件式（１）、（２）、および（３）を満足する変倍光学系。
続きを表示（約 860 文字）【請求項２】
１．９＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４．６（３－１）
で表される条件式（３－１）を満足する請求項１に記載の変倍光学系。
【請求項３】
２＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４．３（３－２）
で表される条件式（３－２）を満足する請求項２に記載の変倍光学系。
【請求項４】
２．２＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４（３－３）
で表される条件式（３－３）を満足する請求項３に記載の変倍光学系。
【請求項５】
０．３４＜（ｆｗ×ＴＬｗ×Ｆｎｏｔ）／ｆｔ
２
＜０．９７（４）
で表される条件式（４）を満足する請求項１に記載の変倍光学系。
【請求項６】
０．３６＜（ｆｗ×ＴＬｗ×Ｆｎｏｔ）／ｆｔ
２
＜０．９２（４－１）
で表される条件式（４－１）を満足する請求項５に記載の変倍光学系。
【請求項７】
０．３８＜（ｆｗ×ＴＬｗ×Ｆｎｏｔ）／ｆｔ
２
＜０．８７（４－２）
で表される条件式（４－２）を満足する請求項６に記載の変倍光学系。
【請求項８】
０．４１＜（ｆｗ×ＴＬｗ×Ｆｎｏｔ）／ｆｔ
２
＜０．８（４－３）
で表される条件式（４－３）を満足する請求項７に記載の変倍光学系。
【請求項９】
広角端における無限遠物体に合焦した状態での開放ＦナンバーをＦｎｏｗとした場合、
０．０７５＜ｔａｎωｗ／Ｆｎｏｗ＜０．３（５）
で表される条件式（５）を満足する請求項１に記載の変倍光学系。
【請求項１０】
０．０９２＜ｔａｎωｗ／Ｆｎｏｗ＜０．２７（５－１）
で表される条件式（５－１）を満足する請求項９に記載の変倍光学系。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示の技術は、変倍光学系、および撮像装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、デジタルカメラ等の撮像装置に使用可能な変倍光学系として、下記特許文献１に記載の変倍光学系が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－０２８０６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
小型に構成され、変倍全域でＦナンバーが小さく、かつ、変倍全域で良好な光学性能を保持する変倍光学系が要望されている。これらの要求レベルは、年々高まっている。
【０００５】
本開示は、小型に構成され、変倍全域でＦナンバーが小さく、かつ、変倍全域で良好な光学性能を保持する変倍光学系、およびこの変倍光学系を備えた撮像装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の第１の態様は、変倍光学系であって、物体側から像側へ順に、前群と、中間群と、後群とからなり、前群は２つ以下の正の屈折力を有するレンズ群からなり、中間群は２つ以下の負の屈折力を有するレンズ群からなり、後群は複数のレンズ群からなり、後群の最も物体側のレンズ群は正の屈折力を有し、変倍の際、前群の最も物体側のレンズ群が移動し、かつ、隣り合うレンズ群の全ての間隔が変化し、
５＜ＴＬｗ／（ｆｗ×ｔａｎωｗ）＜１２（１）
０．５＜Ｂｆｗ／（ｆｗ×ｔａｎωｗ）＜２．５（２）
１．８＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜５（３）
で表される条件式（１）、（２）、および（３）を満足する。
条件式（１）、（２）、および（３）の記号は、以下のように定義されている。広角端における無限遠物体に合焦した状態での、前群の最も物体側のレンズ面から後群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、全系の空気換算距離でのバックフォーカスとの和をＴＬｗとしている。広角端における無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離をｆｗとしている。広角端における無限遠物体に合焦した状態での最大半画角をωｗとしている。広角端における無限遠物体に合焦した状態での全系の空気換算距離でのバックフォーカスをＢｆｗとしている。望遠端における無限遠物体に合焦した状態での開放ＦナンバーをＦｎｏｔとしている。望遠端における無限遠物体に合焦した状態での、前群の最も物体側のレンズ面から後群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、全系の空気換算距離でのバックフォーカスとの和をＴＬｔとしている。望遠端における無限遠物体に合焦した状態での全系の焦点距離をｆｔとしている。
【０００７】
本開示の第２の態様は、第１の態様の変倍光学系において、
１．９＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４．６（３－１）
で表される条件式（３－１）を満足する。
【０００８】
本開示の第３の態様は、第２の態様の変倍光学系において、
２＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４．３（３－２）
で表される条件式（３－２）を満足する。
【０００９】
本開示の第４の態様は、第３の態様の変倍光学系において、
２．２＜Ｆｎｏｔ×（ＴＬｔ／ｆｔ）＜４（３－３）
で表される条件式（３－３）を満足する。
【００１０】
本開示の第５の態様は、第１の態様の変倍光学系において、
０．３４＜（ｆｗ×ＴＬｗ×Ｆｎｏｔ）／ｆｔ
２
＜０．９７（４）
で表される条件式（４）を満足する。
（【００１１】以降は省略されています）

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