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公開番号
2024180700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024186469,2020161110
出願日
2024-10-23,2020-09-25
発明の名称
II型細胞膨化致死毒素産生菌による汚染可能性を判定する方法
出願人
公立大学法人大阪
,
株式会社さくらコーポレーション
,
島津ダイアグノスティクス株式会社
代理人
個人
主分類
C12Q
1/689 20180101AFI20241219BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】II型細胞膨化致死毒素産生菌を効率良く検出する。
【解決手段】
II型細胞膨化致死毒素産生菌であるエシェリキア・アルバーティによる汚染可能性を判定する方法であって、判定対象である試料又は当該試料から抽出したDNAと接触させて当該試料中の対象遺伝子断片を増幅させる工程を有し、当該対象遺伝子断片を増幅させる工程において、好ましくは、配列番号48~58で示される塩基配列を有するプライマーの何れかと、配列番号59~67で示される塩基配列を有するプライマーの何れかからなるプライマーセットを用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エシェリキア・アルバーティによる汚染可能性を判定する方法であって、
判定対象である試料又は当該試料から抽出したDNAと接触させて、当該試料中の対象遺伝子断片を増幅させる工程を有し、
当該対象遺伝子断片を増幅させる工程において、次のプライマーセットを用いる方法。
配列番号48で示される塩基配列からなるプライマーと、
配列番号59で示される塩基配列からなるプライマーと、
からなるプライマーセット
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
エシェリキア・アルバーティによる汚染可能性を判定する方法であって、
判定対象である試料又は当該試料から抽出したDNAと接触させて、当該試料中の対象遺伝子断片を増幅させる工程を有し、
当該対象遺伝子断片を増幅させる工程において、次のプライマーセットを用いる方法。
配列番号48で示される塩基配列からなるプライマーと、
配列番号59~67で示される塩基配列からなるプライマー群から選ばれる1つのプライマーと、
からなるプライマーセット
【請求項3】
エシェリキア・アルバーティによる汚染可能性を判定する方法であって、
判定対象である試料又は当該試料から抽出したDNAと接触させて、当該試料中の対象遺伝子断片を増幅させる工程を有し、
当該対象遺伝子断片を増幅させる工程において、次のプライマーセットを用いる方法。
配列番号48~58で示される塩基配列からなるプライマー群から選ばれる1つのプライマーと、
配列番号59で示される塩基配列からなるプライマーと、
からなるプライマーセット
【請求項4】
エシェリキア・アルバーティが有するII型細胞膨化致死毒素遺伝子の一部領域を増幅するためのプライマーセットであって、
配列番号48で示される塩基配列からなるプライマーと、
配列番号59で示される塩基配列からなるプライマーと、
からなるプライマーセット。
【請求項5】
エシェリキア・アルバーティが有するII型細胞膨化致死毒素遺伝子の一部領域を増幅するためのプライマーセットであって、
配列番号48で示される塩基配列からなるプライマーと、
配列番号59~67で示される塩基配列からなるプライマー群から選ばれる1つのプライマーと、
からなるプライマーセット。
【請求項6】
エシェリキア・アルバーティが有するII型細胞膨化致死毒素遺伝子の一部領域を増幅するためのプライマーセットであって、
配列番号48~58で示される塩基配列からなるプライマー群から選ばれる1つのプライマーと、
配列番号59で示される塩基配列からなるプライマーと、
からなるプライマーセット。
【請求項7】
エシェリキア・アルバーティ
による汚染可能性を判定するための測定キットであって、
請求項
4~6
の何れか1項に記載のプライマーセットを含む測定キット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はII型細胞膨化致死毒素産生菌による汚染可能性を判定する方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、食中毒の原因菌の一つとしてエシェリキア・アルバーティ(Escherichia albertii)が注視されている。この細菌(以下「アルバーティ菌」と言う場合がある。)は、大腸菌(Escherichia coli)O157などと同様に腸管性出血を引き起こす可能性が高く、大腸菌と生化学的性状が酷似しているだけでなく、共通の病原因子として腸粘膜への接着に関するインチミンをコードしたeae遺伝子や、細胞膨化致死毒素(Cytolethal Distending Toxin:CDT)関わる遺伝子(cdt遺伝子)も保有することからも、両者を厳密に区別することが必要とされる。
【0003】
両者を区別する方法として、特許文献1にはアルバーティ菌が分解しない糖とpH指示薬を含む培地が開示されている。この培地を用いて培養することで、エシェリキア属の細菌群からエシェリキア・アルバーティを検出することができる。ところが、この培地においては、赤痢菌やプロビデンシア菌も同じようなコロニーを形成するために、エシェリキア・アルバーティであることを特異的に検出する必要が求められる。
【0004】
CDTを産生する細菌は大腸菌やアルバーティ菌の他にも多数存在することが知られているが、大腸菌が産生するとされる5つのタイプのcdt(cdtI~V)遺伝子のうち、cdt-I遺伝子、cdt-III遺伝子、cdt-IV遺伝子、cdt-V遺伝子は、アルバーティ菌が保有するcdt遺伝子と相同性が低く、大腸菌の特定の株が保有するcdt-II遺伝子と相同性が高いことが明らかにされている(非特許文献1)。非特許文献1には、この知見を元にcdt-III遺伝子、cdt-V遺伝子に加え、プロビデンシア・アルカリファシエンス(P.alcalifaciens)のcdt遺伝子を対象にして、アルバーティ菌が保有するcdt-II遺伝子を検出できるPCR法(Eacdt PCR法)並びにネスティッドPCR法(Nested Eacdt PCR法)が開発されたことが明らかにされている。また、非特許文献2には当該Eacdt PCR法に用いられた配列番号69に示された塩基配列からなるプライマーと配列番号70に示された塩基配列からなるプライマーが開示されている。
【0005】
しかしながら、前者のEacdt PCR法では検出下限が十分ではないだけでなく、後者のネスティッドPCR法では2段階の増幅が必要であるために、1段階の増幅でcdt-II遺伝子を他の4つのタイプのcdt遺伝子と区別して検出できる新たなプライマーが求められる。さらにcdt-II遺伝子にも一塩基多型などの変異があることが想定されるため、できる限り多くのcdt-II遺伝子を検出できる方法が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-024418
【非特許文献】
【0007】
安田 憲朋、II型細胞膨化致死毒素遺伝子保有大腸菌の菌種再同定から見出したEscherichia albertiiの検出法の開発と応用、インターネット、<URL:https://www.osakafu-u.ac.jp/osakafu-content/uploads/sites/428/k1798.pdf>
Atsushi Hinenoya et al.、 Diagnostic Microbiology and Infection Disease 95(2019) 119-124
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願発明は、上記の背景技術に鑑みてなされたものであって、ネスティッドPCRではなく1段階の増幅で検出が可能なPCRでII型細胞膨化致死毒素産生菌を特異的に検出できるPCR用のプライマーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、II型細胞膨化致死毒素産生菌による汚染可能性を判定する方法であって、判定対象である試料又は当該試料から抽出したDNAと接触させて、当該試料中の対象遺伝子断片を増幅させる工程を有し、当該対象遺伝子断片を増幅させる工程において、特定のプライマーセットを用いる方法である。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によると、種々のCDT産生菌からII型細胞膨化致死毒素(II型CDT)遺伝子(cdt-II遺伝子)を特異的に検出し、当該CDT産生菌による汚染可能性を迅速に判定できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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